天の川銀河に近い矮小不規則銀河をアルマ望遠鏡で観測したところ、
その内部にコンパクトな星間分子雲の群れが見つかったんですねー
このことは、星の材料が豊富とはいえない矮小銀河で、
密集した星団が作られる仕組みの解明につながる研究成果になるそうです。
大きな星形成能力を持つ小さな領域
“ウォルフ・ルントマルク・メロッテ”は、
くじら座の方向約300万光年彼方にある矮小銀河です。
天の川銀河、大小マゼラン雲、アンドロメダ座大銀河M31、さんかく座M33、
および数十個のより小さな銀河を含む銀河の集団“局部銀河群”の外縁に、
“ウォルフ・ルントマルク・メロッテ”は比較的孤立して存在しているんですねー
今回の研究では、
アルマ望遠鏡を用いて“ウォルフ・ルントマルク・メロッテ”を観測。
すると中に、大きな銀河で星が形成される環境と同等の星形成能力を持つ、
小さな領域が見つかりました。
星形成を行う星間分子雲で、
一酸化炭素分子が放出する電波をとらえることによって、
この小さな領域を見つけています。
通常の銀河とは異なる特徴
これまで“ウォルフ・ルントマルク・メロッテ”や同様の銀河では、
その中に見られる新しい星団の量に比べて、
材料となる物質が十分に観測されていませんでした。
今回の観測から分かったことは、
“ウォルフ・ルントマルク・メロッテ”では比較的密度の高い一酸化炭素の雲が、
その周囲を取り囲む原子・分子の薄い雲に比べて非常に小さいということ。
通常の銀河とは異なる特徴が明らかにされたんですねー
このコンパクトさのため、一酸化炭素の観測が難しかったというわけです。
濃縮された一酸化炭素の雲から多くの星が誕生するためには、
その周りにある巨大で希薄なガスから圧力を受けている必要があります。
まさに、そうした領域を発見したことにより、
銀河中に見られる印象的な星々が誕生するメカニズムが分かりました。
今回の発見や今後の観測は、
天の川銀河の周縁部“ハロー”に分布する球状星団の形成条件の解明にも、
役立つことが期待できます。
それは大規模な星団は、もともと矮小銀河で形成され、
母体となる矮小銀河が分散してしまった後にハローへと移動したかもしれないと、
考えられているからです。
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その内部にコンパクトな星間分子雲の群れが見つかったんですねー
このことは、星の材料が豊富とはいえない矮小銀河で、
密集した星団が作られる仕組みの解明につながる研究成果になるそうです。
大きな星形成能力を持つ小さな領域
“ウォルフ・ルントマルク・メロッテ”は、
くじら座の方向約300万光年彼方にある矮小銀河です。
天の川銀河、大小マゼラン雲、アンドロメダ座大銀河M31、さんかく座M33、
および数十個のより小さな銀河を含む銀河の集団“局部銀河群”の外縁に、
“ウォルフ・ルントマルク・メロッテ”は比較的孤立して存在しているんですねー
今回の研究では、
アルマ望遠鏡を用いて“ウォルフ・ルントマルク・メロッテ”を観測。
すると中に、大きな銀河で星が形成される環境と同等の星形成能力を持つ、
小さな領域が見つかりました。
星形成を行う星間分子雲で、
一酸化炭素分子が放出する電波をとらえることによって、
この小さな領域を見つけています。
ブランコ4メートル望遠鏡で撮影された“ウォルフ・ルントマルク・メロッテ”の可視光画像。 全体を覆う水素ガス(赤色:VLA望遠鏡)の毛布によって、 一酸化炭素分子(黄色:アルマ望遠鏡)を濃縮するために、必要な圧力がもたらされている。 |
通常の銀河とは異なる特徴
これまで“ウォルフ・ルントマルク・メロッテ”や同様の銀河では、
その中に見られる新しい星団の量に比べて、
材料となる物質が十分に観測されていませんでした。
今回の観測から分かったことは、
“ウォルフ・ルントマルク・メロッテ”では比較的密度の高い一酸化炭素の雲が、
その周囲を取り囲む原子・分子の薄い雲に比べて非常に小さいということ。
通常の銀河とは異なる特徴が明らかにされたんですねー
このコンパクトさのため、一酸化炭素の観測が難しかったというわけです。
濃縮された一酸化炭素の雲から多くの星が誕生するためには、
その周りにある巨大で希薄なガスから圧力を受けている必要があります。
まさに、そうした領域を発見したことにより、
銀河中に見られる印象的な星々が誕生するメカニズムが分かりました。
今回の発見や今後の観測は、
天の川銀河の周縁部“ハロー”に分布する球状星団の形成条件の解明にも、
役立つことが期待できます。
それは大規模な星団は、もともと矮小銀河で形成され、
母体となる矮小銀河が分散してしまった後にハローへと移動したかもしれないと、
考えられているからです。
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