小惑星や彗星のような重力の小さな天体用の探査機…
NASAのジェット推進研究所(JPL)とスタンフォード大学、
そして、マサチューセッツ工科大学が、
ハリネズミのような立方体の探査機を共同で開発しているようです。
ハリネズミ(ヘッジホッグ)
重力が小さければ、モノは飛んだり跳ねたりし易くなります。
そんな天体のデコボコした地形を探査するには、
車輪の付いた機械よりも球状の方が適していたりします。
たとえば、車輪のある火星探査車はひっくり返ると働けなくなりますが、
このハリネズミ(ヘッジホッグ)と呼ばれるロボットは、
どんな体勢になっても稼働するんですねー
もっとも単純な動きは“その場回転”といい、
長距離を飛び跳ねながら移動でき、
目標が決まれば、1、2本の針(スパイク)を使うだけだそうです。
さらに低重力を実現する放物飛行試験では、
自らを天体から打ち上げる“トルネード”という技を披露したそうです。
この技は砂の穴にはまったときの脱出などに有効に働くことになります。
開発当初の基本コンセプトは、
内部にある弾み車を動かしたり止めたりして動かせる針のついた立方体。
針には温度計測用のセンサーなども入れられていて、
弾んだり転がったりするときは、本体の保護にも役立つんだとか…
ハリネズミロボの開発は2011年からスタートしていて、
いまは第2段階で、より自律的に動けるような機能を開発しているようです。
着陸機“MASCOT”
実は、“はやぶさ2”にも小型の着陸機“MASCOT”が搭載されているんですねー
“MASCOT”はドイツ航空宇宙センターが中心となり、
フランス国立宇宙研究センターとJAXAで共同開発された機体。
“MASCOT”は10キロほどの箱型の機体で、
“はやぶさ2”が目的地の“1999 JU3”に到着後、
分離して小惑星の表面に着陸。
内蔵している重りを動かすことで、
起き上がったり、ホップしたりして移動することができます。
カメラや熱センサー、磁力計、分光顕微鏡といった観測機器を搭載しているので、“1999 JU3”の表面を直接観測することも可能なんですねー
現在“チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星”で探査を行っている、
彗星探査機“ロゼッタ”にも、“フィラエ”という小型着陸機が搭載されていました。
“MASCOT”のチームには、
この“フィラエ”の開発に関わった人々が多く参加しています。
なので、この手のロボットに関して非常に高い技術を持っているようです。
こちらの記事もどうぞ
打ち上げは今の冬に、小惑星探査機“はやぶさ2”が公開
地球スイングバイへの準備完了! 小惑星探査機“はやぶさ2”
彗星着陸機“フィラエ”のデータから16種の有機物を発見。
NASAのジェット推進研究所(JPL)とスタンフォード大学、
そして、マサチューセッツ工科大学が、
ハリネズミのような立方体の探査機を共同で開発しているようです。
ハリネズミ(ヘッジホッグ)
重力が小さければ、モノは飛んだり跳ねたりし易くなります。
そんな天体のデコボコした地形を探査するには、
車輪の付いた機械よりも球状の方が適していたりします。
たとえば、車輪のある火星探査車はひっくり返ると働けなくなりますが、
このハリネズミ(ヘッジホッグ)と呼ばれるロボットは、
どんな体勢になっても稼働するんですねー
もっとも単純な動きは“その場回転”といい、
長距離を飛び跳ねながら移動でき、
目標が決まれば、1、2本の針(スパイク)を使うだけだそうです。
さらに低重力を実現する放物飛行試験では、
自らを天体から打ち上げる“トルネード”という技を披露したそうです。
この技は砂の穴にはまったときの脱出などに有効に働くことになります。
開発当初の基本コンセプトは、
内部にある弾み車を動かしたり止めたりして動かせる針のついた立方体。
針には温度計測用のセンサーなども入れられていて、
弾んだり転がったりするときは、本体の保護にも役立つんだとか…
ハリネズミロボの開発は2011年からスタートしていて、
いまは第2段階で、より自律的に動けるような機能を開発しているようです。
着陸機“MASCOT”
実は、“はやぶさ2”にも小型の着陸機“MASCOT”が搭載されているんですねー
“はやぶさ2”と着陸機“MASCOT” |
“MASCOT”はドイツ航空宇宙センターが中心となり、
フランス国立宇宙研究センターとJAXAで共同開発された機体。
“MASCOT”は10キロほどの箱型の機体で、
“はやぶさ2”が目的地の“1999 JU3”に到着後、
分離して小惑星の表面に着陸。
内蔵している重りを動かすことで、
起き上がったり、ホップしたりして移動することができます。
カメラや熱センサー、磁力計、分光顕微鏡といった観測機器を搭載しているので、“1999 JU3”の表面を直接観測することも可能なんですねー
現在“チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星”で探査を行っている、
彗星探査機“ロゼッタ”にも、“フィラエ”という小型着陸機が搭載されていました。
“MASCOT”のチームには、
この“フィラエ”の開発に関わった人々が多く参加しています。
なので、この手のロボットに関して非常に高い技術を持っているようです。
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