ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた“ツインジェット星雲”の画像が公開されました。
蝶を思わせる左右に広がったカラフルな構造の内部には、
中心星から吹き出した時速100万キロ以上ものジェットが存在しているようです。
連星系が作り出す構造
“ツインジェット星雲”の愛称を持つ“PN M2-9”は、
へびつかい座の方向4200光年の彼方にある惑星状星雲です。
一生の最終段階にある恒星が外層のガスを放出し、
中心に残った星が、そのガスを照らして輝くのが惑星状星雲です。
特にこの“ツインジェット星雲”は、
双極星雲という特徴的な構造をしているんですねー
通常、惑星状星雲の中心には1個の星が存在します。
でも双極星雲の場合は違っていて、星が2つ存在する連星系になります。
“ツインジェット星雲”の場合、
太陽質量の0.6~1倍程度の星と、1~1.4倍程度の星の連星で、
大きい方は、外層を宇宙空間へ放出して一生を終えつつある段階で、
小さい方は、さらにその先の段階となる白色矮星になっています。
惑星状星雲には、中心星から球殻状に広がる構造のものが多く見られます。
でも、蝶の羽のような“ツインジェット星雲”の特徴的な姿は、
連星のうち白色矮星が、もう一方の周りを動くことで出来たと考えられています。
ただ、すべての双極星雲が連星系から作られたものかどうかは、
分かっていないんですねー
羽の広がる速度から計算すると、
星雲が形成されたのは、ほんの1200年前のことのようです。
羽の中に、中心から水平方向に広がる静脈のような青い部分があります。
星雲の七色の輝きに比べると一見かすかなんですが、
実は時速100万キロ以上で流れる激しい双極ジェットで、
これも星雲中心の連星が生み出したものです。
さらに羽や双極ジェットだけでなく、
連星はその周囲に、太陽から冥王星軌道の15倍もの大きさを持つ円盤も、
作っているそうです。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 天の川銀河中心の双極星雲、銀河面に沿って広がる謎
蝶を思わせる左右に広がったカラフルな構造の内部には、
中心星から吹き出した時速100万キロ以上ものジェットが存在しているようです。
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ツインジェット星雲“PN M2-9” |
連星系が作り出す構造
“ツインジェット星雲”の愛称を持つ“PN M2-9”は、
へびつかい座の方向4200光年の彼方にある惑星状星雲です。
一生の最終段階にある恒星が外層のガスを放出し、
中心に残った星が、そのガスを照らして輝くのが惑星状星雲です。
特にこの“ツインジェット星雲”は、
双極星雲という特徴的な構造をしているんですねー
通常、惑星状星雲の中心には1個の星が存在します。
でも双極星雲の場合は違っていて、星が2つ存在する連星系になります。
“ツインジェット星雲”の場合、
太陽質量の0.6~1倍程度の星と、1~1.4倍程度の星の連星で、
大きい方は、外層を宇宙空間へ放出して一生を終えつつある段階で、
小さい方は、さらにその先の段階となる白色矮星になっています。
惑星状星雲には、中心星から球殻状に広がる構造のものが多く見られます。
でも、蝶の羽のような“ツインジェット星雲”の特徴的な姿は、
連星のうち白色矮星が、もう一方の周りを動くことで出来たと考えられています。
ただ、すべての双極星雲が連星系から作られたものかどうかは、
分かっていないんですねー
羽の広がる速度から計算すると、
星雲が形成されたのは、ほんの1200年前のことのようです。
羽の中に、中心から水平方向に広がる静脈のような青い部分があります。
星雲の七色の輝きに比べると一見かすかなんですが、
実は時速100万キロ以上で流れる激しい双極ジェットで、
これも星雲中心の連星が生み出したものです。
さらに羽や双極ジェットだけでなく、
連星はその周囲に、太陽から冥王星軌道の15倍もの大きさを持つ円盤も、
作っているそうです。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 天の川銀河中心の双極星雲、銀河面に沿って広がる謎