11/12㈫、もみじ湖の紅葉を楽しんだ後は寂しい山道を有賀峠を目指す。
あれほど人が居たもみじ湖を離れると、川沿いに細い道が続き、人の気が途絶える。谷底の細い道を抜け、少し広い場所に出ると、やがて廃村、椚平(くぬぎだいら)に到着。新田開発をした江戸時代から昭和までは人が住んでいたのだが、いまや家屋は朽ち果て、鉄製の火の見櫓さえ蔓草に覆われている。
廃村を抜け、また細い谷底の道を辿るが、すれ違う人、車の気配がない。標高が1000mを越えるころ、視界が段々ひらけ、目の前に田畑が広がり始めた。
主な作物は稲、そして蕎麦、そして酪農か? 標高1000mを越える寒冷の地、その名も後山でも農業を続ける人が居ることに頭が下がる。
川下(もみじ湖)に向かう道ではなく、山越えの道で、どん詰まりの集落だけに続く道なのに、広くて快適な道路。だぁれも通らないが、、、
名もない峠の展望点から、本当は槍、穂高が見える筈なのだが、、、
さらに昇り降りを繰り返し、青年の森なる人造林に至る。
ここまで来れば、有賀峠はすぐ先、ようやく人の気配に接することができると、走っていくと、道路幅いっぱいを使っての木材伐採作業中。
作業の合間を縫って、ようやく伐採現場から脱出、有賀峠に着いた。
曇りがちの天気で薄ら寒いのだが、諏訪湖まで下れば、何とかなるだろうとWブレーカーを着ずに有賀峠をダウンヒル。諏訪湖CRに到着。
ここ数年工事の続いていた諏訪湖サイクリングロード、車道、自転車道、歩道の3つが完全に分離され、すごく走りやすくなった。これは行政を誉めてあげねば。
あっ、ただし、立体交差にまではなっていないので、所々の横断路には注意が必要。
石彫公園でようやく日が当たり始めたので小休止。
下諏訪側に出て、Holtzさんで遅い昼食。日の当たるテラス席でトマトシュリンプガーリックパスタ、お代わり自由のコーヒーでまったり。動きたくない。
とは言え、もう3時、もう一つ1000mの峠を越えないと自宅に帰りつかない。ごはんを食べていた時は気が付かなかったが、日が陰ると諏訪湖の向こうに薄っすらと富士山が見えるよ。
釜口水門で諏訪湖とオサラバして、
交通量の多い塩尻峠は敬遠して、クリーンセンターを経由して、少し標高が高いけれど、車を気にせず登れる勝弦峠へ。
勝弦峠の展望点到着。あの諏訪湖から300m登って来た。
塩嶺高原の別荘地を抜け、塩尻に帰着するころには、太陽がだいぶ傾いてきた。いよいよ日が短く成って来たねぇ。
山が見えることを期待して走った有賀峠、勝弦峠では、八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプスがほとんど見えない中で、奇跡的に諏訪湖から一番遠い富士山の見えた一日、走ったのはこんなコース、87km、獲得標高1200m、電池残1/6。地図ダブルクリックで詳細図へ。