7/11㈫霧ヶ峰周回、最後のStop overは鷹山の黒曜石ミュージアム、前回ロードのCayoちゃんで来た時は時間不足で見学できなかったので、今回寄ってみた。ミュージアムで学芸員にお聞きするとミュージアムの展示だけでなく、石器時代の黒曜石の採掘穴を展示している星くそ館も是非ご覧くださいとのこと。プロジェクションマッピングもしていますし、、、、
ただ、問題点はミュージアムから急な階段道を含む山道を30分歩かないといけないこと。もうサイクリングと八島湿原ハイキングで疲れていたのだが、数分躊躇した後、行くことした。まずミュージアムで、黒曜石のでき方や製造後日本各地に運ばれたことを学ぶ。
日本各地で発見された黒曜石の矢じり。黒曜石はほとんどガラスと同一物質の珪酸が主成分なので、ピカピカ光っている。
一応の展示を見終わり、体も少し休まったので、ミュージアム裏の山道を登る。階段の続く急傾斜の道。
やがて、斜面の所々が平と言うか、少し窪んだ場所が現れる。これが、黒曜石の採掘現場。この窪みの下に数mの採掘穴があるのだそうだ。
山の中に忽然と四角い建物が出現、星くそ館到着。
中に入ると、石器時代の採掘穴が再現されている。数m深さの穴の横には土留の木枠と穴の底には黒曜石を採掘するのに使った硬い木の棒、これらが発掘した採掘穴の中に埋もれていたのだそうだ。信州出身の私が黒曜石の採掘現場やその周辺の石器時代のことや縄文遺跡の事を教わった記憶が無い。それもそのはず、この辺りで石器時代のものが本格的に発見されたのは平成になってからなのだ。
展示の為、薄暗い星くそ館から外に出ると、地面の所々が光っている。そう、これが星くそ、採掘された黒曜石の破片がそこら中に散らばっていて、木漏れ日を反射しているのだ。
帰り道、幾つかの採掘穴の跡を見ながら下山する。石器時代が終わり黒曜石を採掘しなくなった数千年後、近世になって黒曜石の破片が散らばるこの地を、星のカスが拡がる峠、星くそ峠と呼ぶようになった為、この辺りは「星くそ」と呼ばれるようになったのだが、せめてもしももう少しロマンチックな「星くず」「星くず峠」とでも命名されていれば、もっと観光地になったかもしれない。
疲れた体に鞭打って、予定外の本日2回目のハイキングをしたのだが、数千年前の石器時代の遺跡を探索できた貴重なハイキング、大満足でまた自転車に乗り、車のデポ地をめざしたのであった。