寒い冬を愉しむ

見上げると空から自分に向って
雪が絶え間なく降り注いでくる。

子供の頃台風がくると、その雨の激しさを感じたくて
傘もささずに空を見上げたあの感覚を思い出す。


雨の日に雨を感じ、晴れた日に陽差しを感じ、
寒い日に雪を感じる、、、
感じる喜び、それを愉しむ心の余裕と感性。

今、、、雨が降れば出かけずにゲーム。
夏は暑いから家の中でクーラー。
雪が降ったら出かけるなんてとんでもない
スポーツはwiiで体験すればいい。

鈍ってゆく感性。　鈍ってゆく人間の感覚。


映像やゲームだけじゃなく、
体験しなければ判らない感覚はたくさんある。

冬は寒くて辛いだけじゃない、
粘膜も凍りつくような晴れて寒い朝、
キンと冷えた空気は肺の中までキレイにしてくれるよう。
誰も歩いていない雪原に自分だけの足跡をつける快感。
朝日に照らされ輝く霧氷。
月夜に浮かび上がる白い山脈、凍える夜の星の瞬き。
朝日に映えるローズピンクの山々。

冬にしか感じることができない自然。