そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

霜などの名前

2007年02月07日 | 霜・氷・雪
霜とは、空気中の水蒸気が、0度以下に冷えた物や葉に凍り付いて、氷の結晶になったものです。

まだらに置いたのが「はだれ霜」
一面に降りたのを「霜だたみ」
しんしんと冷え込み、霜の降りる音が聞こえそうな感じがするのを「霜の声」
などと呼ぶそうです。


さて上の写真は、窓ガラスなどについている霜なので窓霜(まどしも)と呼ばれていることはご存知と思います。
別名を霜華(しもばな)と呼ぶことがあるそうです。
霜の結晶を華に例えるなんて、いいなあ~~

ガラス以外に付いていても、同じ名前のようです。

< 魅せられて
    そっと触れればたちまちに消える霜華いとしかりけり >



これは、すでに何度かお見せした水滴の氷です。

一度露が付いた後に、気温が0℃以下になって、その姿のまま凍ったもので、なんと、ちゃんとした名前がありました!
凍露(とうろ)と呼ぶのだそうです。

< 凍てる夜の氷の精の置き土産 >



そしてこれは、朝日が射してきたので溶けかけた霜です。

これの名前は露霜(つゆじも)です。
液体状の水分が多い霜です。

やがて溶けて水になるからでしょうか水霜(みずしも)とも呼ばれ、万葉集にも登場しているそうです。

< 朝日射す一瞬光り輝いて 淡く溶けゆく露霜のいのち >


以上は全て『空の名前』(高橋健司著・角川書店)に書かれています。
何度も何度も見ている本なのに、頭に残っていなかったことを、おおいに恥じました。

高橋先生、もう決して忘れませんから!!




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コメント (15)
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