そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

まぼろしの水滴

2008年01月09日 | 水滴・凍露
その朝
登ってきた太陽は
ひどく眠そうだった
まるで お月さまのように

もしかすると 
もっとぼんやりとした輪郭と色で
裸樹の枝に ひっかかっていた



しゃがみ込んだ私の目に
まず飛び込んできたのは
シロツメクサのつぼんだ葉

重そうなくらいに
水滴がかさなっている


ちょっと離れて
もっと重そうな葉っぱが見えた

まあ・・・どうすれば 
こんなにたくさん乗っけることが出来るのでしょう

大きなのから小さなのまで
いったい 幾つあるのかしら

ゆうべ ひと晩かかって
ひとつずつ積み上げたのは 水の妖精?
おつかれさま♪




こんなきれいな色の葉っぱもあったよ

葉っぱの毛先にまで
細かな露をやどして光っている



こんなふうに
ずらりと並んでいるのもあるよ



もっともっと
写したいのに
目の前の水滴と腕時計と見比べて
ソワソワ

だって
うちに帰ってお弁当を作らなければならないんだもの

そろそろ帰ろかな・・・


帰り道
駐車場を通ったら 不思議なものを見た

車の後ろのドアの上のほうに
すごく細かな水滴が群がっていて
不思議な模様を作っていたの

こんな色のボディではあるのだけれど
無地なのになんで模様が・・・?
光の不思議


それもこれも
まぼろしの世界

やがて日が昇り 霧が薄れると
もう見られなくなる

つかの間の夢


< 目の前にたしかにあれど 淡々(あわあわ)と
                夢かうつつか 水滴の光 >





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コメント (15)
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