そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

ミズヒキの「タネ明かし」!

2011年10月19日 | 9~11月の草木
ちょっとピークは過ぎてしまいましたが・・・・

ミズヒキについて、ちょっと面白いことがあったので書いてみます。


まず上の写真です。
これはミズヒキです。

私は長い間、これがミズヒキの花だと、思い込んでいました。

ところが数年前のこと、
ミズヒキの茎に、小さな小さな花が咲いているのを見つけたのです。
数ミリしかない花なのですよ♪

これです。

図鑑で調べたら間違いなくミズヒキの花です。

小さいのに、こんなふうに紅白に色分けされています。
「ミズヒキ」という名前ももっともだと思いました。

しかし・・・それでは最初の写真のものは、いったいなんでしょう???

調べると、なんとミズヒキの実だと書いてあるではありませんか!
「ふ~ん、そうだったのか」と思いましたが、そのときはそこまででオシマイでした。


さて今年。
突然ですが「ん? 実なんだったら、中にはタネが入ってるはず」とハタと気がつきました。

で、さっそく見に行って調べてみると、
ありました!

まだ未熟のようですが、こんなタネが入っていました!
ふちがほんのりと赤く色づいて、とてもきれいです。ヤッタ~


そして、よく見ると実の一つ一つも、なんと、なんと紅白に色分けされているじゃないですか!

実の先についているカギ状のものは、ヒッツキムシとなって動物などにくっつくための道具なんだそうです。


雑草と呼ばれ、あまり見向きもされない植物ですが、こんなに色々と込み入った造りだったのですね


ところで、まだ解らないことが一つ。
ミズヒキの茎に花がいっぱい付いているのは見たことがないのです。
いつ見ても、所々にしか咲いていないのですよ、、、、


秋の日を浴びながら私は、またまた「見つつ観ざりき」という北原白秋のあの言葉を、かみしめていました。

何歳になっても、この言葉からは離れられそうにありません、、、困ったものだと思いつつも、いくつになっても新しく知ることがあるのも、楽しいじゃないの、な~んて





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コメント (12)
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