久しぶりに図書館へ行ってきました。
そして、書架で見つけたのは、俵万智さんの『たんぽぽの日々』です。
幼稚園の頃の、お子さんと二人で過ごした毎日の中で読まれた歌と解説が1ページに一つのテーマで書かれていて、それぞれにすてきな写真が入っています。
日々の生活の中のひとこまが、温かい目線で詠まれていて、私自身がそんな時間に居た頃のことをほんわかと思い出させてくれました。
例えば、本の題になっている<たんぽぽの日々>が詠まれているのは、こんな歌です。
<たんぽぽの綿毛を吹いて見せてやる いつかおまえも飛んでゆくから>
綿毛の写真に、添えられた文章にしんみりさせられました。
>「いつかは、この子も、この綿毛のように飛んでゆく。そう思いながら吹いていると、それはもうただの遊びではなく、息子と私の時間が限られたものであることを、切実に感じるひとときとなった。・・・・・・という文章です。
子育ての時間の中で、こんな気持ちになる一瞬って、たしかにありますよね。
時間よ止まって! と叫びたくなるような。
私の子供たちも今は中年になり、それぞれに子育てをしているので、きっと同じような気持ちになったときがあったでしょう。
もう一首、心にしみてきた歌を。
<振り向かぬ子を見送れり 振り向いた時に振る手を用意しながら>
毎朝ふりかえっては手を振って幼稚園のバスに乗り込んでいた息子さんが、いつか振り返らなくなった時に詠まれた歌です。
今はもう手を振り返すこともなくなったけれど、もしいつか息子が振り向くときがあったら、すぐに手をふってやれるように、いつもそんな気持ちで見送っているという気持ちを読み込まれています。
私も今でも、もはや中年のおっさんになった息子がたまにやってきて帰るとき、見送りに出ると、姿が見えなくなるまでこの歌の気持ちで見送っています。
もちろん、何度も振り返ってくれることなんて、ありはしないのだけれど・・・
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幼稚園の頃の、お子さんと二人で過ごした毎日の中で読まれた歌と解説が1ページに一つのテーマで書かれていて、それぞれにすてきな写真が入っています。
日々の生活の中のひとこまが、温かい目線で詠まれていて、私自身がそんな時間に居た頃のことをほんわかと思い出させてくれました。
例えば、本の題になっている<たんぽぽの日々>が詠まれているのは、こんな歌です。
<たんぽぽの綿毛を吹いて見せてやる いつかおまえも飛んでゆくから>
綿毛の写真に、添えられた文章にしんみりさせられました。
>「いつかは、この子も、この綿毛のように飛んでゆく。そう思いながら吹いていると、それはもうただの遊びではなく、息子と私の時間が限られたものであることを、切実に感じるひとときとなった。・・・・・・という文章です。
子育ての時間の中で、こんな気持ちになる一瞬って、たしかにありますよね。
時間よ止まって! と叫びたくなるような。
私の子供たちも今は中年になり、それぞれに子育てをしているので、きっと同じような気持ちになったときがあったでしょう。
もう一首、心にしみてきた歌を。
<振り向かぬ子を見送れり 振り向いた時に振る手を用意しながら>
毎朝ふりかえっては手を振って幼稚園のバスに乗り込んでいた息子さんが、いつか振り返らなくなった時に詠まれた歌です。
今はもう手を振り返すこともなくなったけれど、もしいつか息子が振り向くときがあったら、すぐに手をふってやれるように、いつもそんな気持ちで見送っているという気持ちを読み込まれています。
私も今でも、もはや中年のおっさんになった息子がたまにやってきて帰るとき、見送りに出ると、姿が見えなくなるまでこの歌の気持ちで見送っています。
もちろん、何度も振り返ってくれることなんて、ありはしないのだけれど・・・
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