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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

雪がない北アルプス白馬三山。無冠雪最長記録を更新中? クリタケ城とハナイグチ。サンフジの秋(妻女山里山通信)

2024-10-31 | アウトドア・ネイチャーフォト
 11月になるというのに富士山が無冠雪の記録を更新中とか。それよりも早いはずの北アルプスがなんとまだ無冠雪なのです。2022年は10月26日、2023年は10月17日に初冠雪を確認しました。明日で11月というのに。早速茶臼山へ望遠レンズを持って撮影に向かいました。

 拙書でも載せている茶臼山の北アルプス展望所からの北アルプス白馬三山。左から白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳。積雪が全く見られません。杓子岳の手前の谷に残雪が少し見えるだけです。

 白馬岳(2,932m)。白馬岳は元は代馬岳と白馬村が申請したのですが、明治の地図には白馬岳と表記されていました。それ以前はm西山とか嶽山とか呼ばれ正式名称は無かったそうです。

 白馬鑓ケ岳(2,903m)と杓子岳(2,812m)。

 ずっと南に仁科三山の鹿島槍ヶ岳(2,889m)。右に昔、平家の落人が隠れ住んだという深いカクネ里が見えます。

 手前は長野市の山布施の集落。北アルプスとの間には青木湖や美麻、小川、信更の里山と集落があります。犀川も流れています。

 鹿島槍ヶ岳と春の武田菱の雪形で有名な五竜岳。

 今朝の最低気温は、初めて10度を切って6度でした。8度以下にならないと紅葉が始まりません。やっと色づき始めたところです。この前に、女の子の赤ちゃんを背負ったお父さんと出会いました。クリタケとムキタケをどっさり採っていました。なんと拙書の読者の方でした。私は息子を背負ってキノコ狩りをしたことはないですね。偉いです。

 クリタケ城を発見。この木の後ろにも一株、その下にも一株ありました。軸は固くて食べられないのでハサミで切って収穫します。クリタケの細胞は球形なので一度冷凍すると細胞壁が壊れて旨味が出てきます。

 ハナイグチ。信州ではジコボウ(時候坊)といって好まれるヌメリのある甘いコクのあるキノコ。煮込みうどんにすると最高です。茹でて大根おろし醤油でも美味。今夜は寒そうなのでハタケシメジを入れた小田巻き蒸しにしようと思っています。

 赤松の倒木の樹皮が剥がれたところに粘菌(変形菌)のマメホコリがびっしりと出ていました。

 これは未熟。大きなもので直径は6ミリほど。テントウムシの幼虫とかベニヒラタムシや小さな甲虫が食べに来ます。

 これはもう胞子を飛ばす寸前です。

 善光寺平が見える展望所。稲刈りはすでに終わり、耕耘して麦を蒔いている田んぼもあります。

 帰りに茶臼山自然植物園に寄りました。カナメモチかなレッドロビンかなと展望台。

 三角の笠ヶ岳(笠岳)と右に横手山。山頂のパン屋さんが有名です。

 モンキチョウかなと思ったらキタキチョウ(北黄蝶)でした。遠目では見分けがつきません。成虫で越冬する様です。

 茶臼山はりんごの名産地です。いよいよサンフジの季節になりました。個人的には生食ではこれが一番好きです。ジュースでは紅玉。ツルヤ・オリジナルの紅玉ジュースはお勧めです。信州土産にどうぞ。りんごバターも美味です。

好評だったブログ記事:「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)は、都合によりリンク先の楽天ブログに移転しました。引き続き『アマゾンひとり旅』を順次掲載中。■大河アマゾン・魔都と呼ばれたマナウス [Manaus] 貧民街の女性の家に居候。栄華と欲望と狂気のアマゾナス劇場。新婚旅行でジャングルクルーズ。ピラルクーの舌と鱗。先住民の腕輪 アップ。

村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な日々が見られます。

インスタグラムはこちらをクリックツイッターはこちらをクリックYouTubeはこちらをクリック。米子大瀑布、絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ・キバネツノトンボ・北信流など。これからどんどんアップしていきます。
 
もう一つの古いチャンネルはこちら。76本のトレッキングやネイチャーフォト(昆虫や粘菌など)、ブラジル・アマゾン・アンデスのスライドショー

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。掲載の写真は有料でお貸しします。他のカットも豊富にあります。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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キノコの季節。ウスヒラタケ、ハタケシメジ大量ゲット。出始めのハナイグチ。雪がない北アルプス。干からびた舞茸くん(妻女山里山通信)

2024-10-21 | アウトドア・ネイチャーフォト
 大雨の後の快晴の好日。今朝は6度でした。やっとキノコ狩りに行くことができました。快晴ですが、やや風が強いのが心配です。落枝や倒木が発生するからです。風が弱まるのを待ってから登りました。残暑が厳しくつい最近まで高温が続いたので、山の秋は遅れています。それを考慮して、まずウスヒラタケのシロへ向かいました。

 予想は大当たり。見事なウスヒラタケが大きな花の様に出ていました。手前の大きなものは20センチはあります。味に癖がなく香りがよく、和洋中華エスニック、炒めものや煮込み料理にとなんにでも使えます。クリームパスタとかグラタンも美味。ここだけで大きな袋が満杯になりました。

 次にハタケシメジのシロへ。60本ほど採れました。これも美味しいキノコです。シメジ系はやはり美味しい。

 信州ではジコ坊(時候坊)と呼ばれるハナイグチ。ぬめりがあって甘く非常に美味しいきのこです。これの煮込みうどんはたまらない一品。やはり季節が遅いようで出始め。2本しかありませんでした。これからに期待します。

 マルバフジバカマがまだ咲いていました。10月下旬になろうというのに、9月下旬のようです。

 這いつくばらなければ登れない急斜面。滑ったら滑落します。それにしても紅葉が見られません。

 川中島合戦で上杉軍の本陣となった陣場平。日本でここだけの貝母(ばいも)の群生地です。見頃は4月10〜20日頃。当ブログでお知らせしています。夏に除草したので清々としています。手前のベンチは貝母観賞用に作りました。運が良ければニホンカモシカにも出会えます。満開の写真は、左のアーカイブから毎年の4月をご覧ください。

 ザラエノハラタケ。初秋に出るキノコです。やはり秋は遅れています。食菌と書いてある本もありますが、美味しくないので食べません。ハラタケ科のキノコは毒キノコが多いので要注意です。

 妻女山里山デザイン・プロジェクトのメンバーが作ってくれたインセクト・ホテル。昆虫の越冬用の棲み家です。カリバチ、テントウムシ、ベニヒラタムシなどが見られます。

 カワラタケ。不食ですが、抗癌作用があるというのでアマドコロやイカリソウの根っこと一緒に焼酎漬けにしてあります。コフキサルノコシカケやマンネンタケも入れてあります。

 ガマズミの赤い実がまだなっています。ガマズミ酒は奇麗なルビー色で抗酸化作用があります。

 サンショウ(山椒)の赤い実もまだ残っています。七味唐辛子に入れます。

 クヌギのドングリ(団栗)。実は栃の実と同じように木灰でアク抜きをすれば食べられます。縄文人や弥生人の食料でした。今年はクリもドングリも豊作です。熊やリスも大喜びでしょう。

 ノコンギクもまだ咲いていますが、これはリュウノウギク(竜脳菊)。秋の白菊は同定がやっかいです。

 セイタカアワダチソウ(背高泡立草)。環境省の生態系被害防止外来種リストに入る植物。虫媒花で種と地下茎で増えます。根から他の植物の生育を妨げるアレロパシーを出すのでやっかいな植物です。北米では花をハーブとして、また解毒作用があるので薬草としても用いられます。入浴剤にするとアトピー性皮膚炎に効くそうです。

 アキアカネがまだたくさん舞っています。最高気温は19度。寒暖差アレルギーが出ます。

 ヨウシュヤマゴボウ。美味しそうですが、毒草です。林道脇にはびこるやっかいな帰化植物です。

 ヤクシソウ(薬師草)。葉などを傷つけると乳液が出るので、別名はウサギの乳。腫れ物の民間薬でしたが、薬効はあまり無いようです。

 妻女山展望台から北アルプスの白馬三山。驚きの風景です。昨年の今頃は真っ白でした。手前は茶臼山。右奥に虫倉山。いずれも拙書で紹介しています。

 左に戸隠連峰と高妻山。戸隠富士とも呼ばれます。右に飯縄山。手前中央に富士ノ塔山。白い崖は裾花凝灰岩。山際にずっと活断層があります。

 広角で。本当にドピーカンの快晴です。真上は宇宙を感じるようなプルシャンブルー。別名北斎ブルー(ベロ藍)ともいいます。眼下の長芋も色づいてきました。まもなくツル焼きが行われます。ここでトレランの練習で山々を走ってきた男性と邂逅。なんと拙書の読者でした。今朝も見てコースを決めてきたとか。お役に立てて幸いです。ハイカーはもちろん、トレランランナーやマウンテンバイクをやる人にも愛読していただいています。地形図が載っている本は他にないので便利なのだと思います。

 本当は載せたくなかったのですが、記録として残しておかないと忘れるので。干からびきった舞茸です。食べ時なら1.5倍、30センチ近くあったでしょう。なんとこれが5株もあったのです。ひと月前に長雨がありました。その後出たのでしょう。しかし、残暑で最高気温が28度とか33度とかだったのです。最低気温も15〜20度。そんな温度でも出るのですね。例年ならその頃にいつも出るのですが、今年は無理だろうと思っていました。舞茸くんの性格(生態)が分からなくなりました。来年はリベンジしたいですね。

 死亡例もある猛毒のニガクリタケ。食菌のクリタケそっくりです。もっと茶色で似ているものもあります。噛んで苦かったらニガクリタケ。無味ならクリタケ。すぐ吐き出せば問題ありません。隣り合わせで生えていることもあります。

 柿酢を仕込みました。柿はヘタを取って消毒した樽に入れます。柿は洗ったり拭いてはいけない。障子紙で蓋をし、紐で縛って冷暗所に置きます。
来年の1月末には上面に牛乳寒天のような白い酵母のコロニーができます。柿酢はその下にあるのでレードルですくってビンに詰めます。
これぐらいの柿で3リットルはとれます。柿酢になる前の柿サワーの状態で飲めます。多少アルコール分もあり美味です。
 鯛や白身魚の刺し身に塩をし、昆布で挟んで柿酢で一晩置くと、極上昆布しめのできあがり。毎日水や湯で割って飲むと健康になります。
寿司酢や餃子のタレ、酢豚、柿酢ドレッシングなどにも。二日酔いにも効果あり。


村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な日々が見られます。

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北アルプス国際芸術祭2024年 Northern Alps Art Festival 2024「水・木・土・空」(妻女山里山通信)

2024-10-14 | 展覧会・イベント・コンサート
 北アルプス国際芸術祭2024年に行きました。作品は広範囲に散らばっているのでマイカーで行くかツアーに参加するのがおすすめ。大町市街だけならレンタル自転車でもOK。パスポートは11月4日までの会期中は何度でも使えます。一日ではとても見きれないので自分が見たいものを厳選して効率よく回ることが大事です。今回は、私の琴線に触れた作品を紹介します。

北アルプス国際芸術祭2024年公式サイト

『ささやきは嵐の目のなかに』ケイトリン・RC・ブラウン&ウェイン・ギャレット(カナダ):仁科神社北の森
 約2万個の眼鏡のレンズが織りなす光学インスタレーション作品。映るもの映されるもの。シニフィアン・シニフィエ。







 日を浴びたナツヅタ(夏蔦)の黄葉が美しい。







『竹の波』ヨウ・ウェンフー〈游文富〉(台湾):八坂公民館
 竹と風、そして地元の住民との協働を表現するプロジェクト。





『Tangible Landscape』目[mé](日本):鷹狩山山頂の空き家
 2017年制作。漆喰で作られた胎内の様な空間から望む信濃大町の風景と北アルプス。



『Folding』ルデル・モー(南アフリカ):旧相川トンネル
 地元の竹と土を用いて、人間と動物の相が重なりあうような2体のレリーフ。


『アフタリアル2』千田泰広(日本):旧大町北高等学校
 広大な光の風景。それらは実在しているのではなく、鑑賞者の網膜や脳に残る光の残像である。



『Library of Wooden Hearts』マリア・フェルナンダ・カルドーゾ(コロンビア/オーストラリア):旧大町北高等学校図書室
 杉の若木の芯に心臓の形を見出し、この静かな図書室に、4000ピースの「木の心臓」からなる彫刻作品を制作。


『時に宿る』山本基(日本):塩の道ちょうじや
 千国街道の宿場町として栄えた大町の歴史が残る「塩の道ちょうじや」の塩蔵。「私は若くしてこの世を去った大切な人との思い出を忘れないため、また忘却に抗うための仕掛けとして、浄化や清めを喚起させる塩で描き続けてきた」と語る作家。



 歴史を感じる塩問屋「ちょうじや」の中庭。塩の道に関する展示、流鏑馬の展示などが充実。


『自然の美しさと調和』ポウラ・ニチョ・クメズ(グアテマラ):古書店・書麓アルプ
 南米マヤ文化の伝統を現代に伝える作品で知られ、「自然は母のようである」と語る作家。


『すべては美しく繋がり還る』淺井裕介(日本):大町名店街
 地域の子どもたちが「水と植物」の形に切り抜いた白線素材を、淺井が鹿やオオカミ、川や湖、蔦や花など、より大きな動植物の形で地面に定着させた。2014年制作。


 大町名店街のレコードショップのディスプレイ。


 大町商店街の一角。レンタルスペースやカフェなど。


 松葉屋ゲストハウス。


 北アルプス国際芸術祭は、とにかく歩きます。そういう準備で。帰りは美麻から県道31号を国道19号へ出たのですが大渋滞。どうにもならないので松本方面へ戻って県道70号へ。これが大正解でした。善光寺平の夜景が見えたときにはホッとしました。 

北アルプス国際芸術祭2024年 Northern Alps Art Festival 2024


北アルプス国際芸術祭2017 Japan Alps Art Festival 超絶オススメ!(妻女山里山通信)


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妻女山陣場平に舞うヤマトシジミ。曼珠沙華。万葉集に最も多く詠われた山萩の花。稲刈り最盛期(妻女山里山通信)

2024-10-01 | アウトドア・ネイチャーフォト
 妻女山陣場平へ。前回やり残したチカラシバの根っこを掘り出す作業に登りました。最高気温は10月とは思えないほどの29度。山上は26度でしたが、冷え込みで少なくなったクロメマトイがまた増えていました。

 妻女山松代招魂社の境内に咲くヒガンバナ(彼岸花・曼珠沙華)。12本ほど出ていました。前の記事で毒性や万葉集の彼岸花について記しましたが、曼珠沙華というと山口百恵の名曲名唱を思い出します。

■山口百恵 伝説の名唱 曼珠沙華



 陣場平に限らず妻女山山系のあちこちでたくさんのヤマトシジミ(大和蜆蝶)が舞っています。我が家の庭にもたくさん来てマリーゴールドで吸蜜しています。

 翅がずいぶんとくたびれたイチモンジチョウ(一文字蝶)。

 川中島の戦いで上杉謙信が本陣としたと伝わる陣場平。日本でここしかない貝母(編笠百合)の群生地です。チカラシバを根こそぎ掘り出す作業をしました。やや蒸し暑く、汗の出る作業を20分ほどこなしました。右はクマノミズキ。

 クマノミズキの実も熟しきって多くが小鳥に食べられています。実がつく小枝が朱色に染まる頃には実はほとんど食べられて無くなります。

 ミズヒキ(水引)の花。上半分が紅色で下半分が白。紅白の目出度い花なんですが、あまりに小さいのと咲いている期間があまりに短いので、よく探さないと見つけられません。そんな理由からか万葉集にも登場しません。

 林道にカラスの羽が落ちていました。若い頃はフライフィッシングをしていたので、山で鳥の羽を見つけると、毛鉤を巻くために拾ったものです。

 マルバフジバカマも完全に開きました。吸蜜するアサギマダラは旅立ちました。

 ヤマハギ(山萩)。花は上から旗弁、翼弁、竜骨弁で構成されています。夏の前後に咲きますが、猛暑だったので今年は秋の咲き始めが遅い様です。萩の花は万葉集で最も多く詠まれた花で142首あります。
「秋さらば 妹に見せむと 植えし芽子 露霜負ひて 散りにけるかも」作者未詳
(秋が来たら妻に見せようと思って植えた萩は、露霜が降りて散ってしまった)

 万葉集では、「芽子」、「芽」、「波疑」、「波義」で出てきます。萩は平安時代になってから。
「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」山上憶良
(秋の七草花。尾花はススキ、朝顔はキキョウのこと)


 妻女山展望台裏の四阿から雲に隠れた白馬三山。今の時期が最も雪が少ない。右手前に茶臼山。右奥に虫倉山。

 展望台の裏に3つの石碑。左から「東宮殿下御遊覧所」、「大正天皇御手植の松」、「真田伯爵閣下御手植の松」。松は昔に枯れてしまいました。

 戊辰戦争以降の戦没者を祀った妻女山松代招魂社。拝殿は老朽化のため取り壊されました。当面再建の予定はありません。

 山を下りて温泉へ。佐久間象山が大砲を試射した石碑。屋代の一重山まで飛んで大騒ぎになりました。

 稲刈り後の藁を燃やす煙は、秋の風物詩です。

 猫一匹いない田舎の道。中高生の自転車通学の道。

 刈り取った稲をはぜ掛けするのは自家用です。やはり天日干しの方が追熟し甘みも増して美味しくなります。

 千曲川の堤防から。9月中旬にかなり雨が降ったのですが、その後降らなかったので山はカラカラに乾いています。

 赤坂橋。アーチの部分の下が千曲川。手前は長芋畑。洪水になると一面が水浸しになります。

 西方の眺め。耕作放棄地が目立ちます。昔は全部畑でした。ドロヤナギ、ハリエンジュ、ススキ、セイタカアワダチソウ、オオブタクサ、アレチウリ、クズなどが繁茂しています。ここは十二川原といって、昔は12もの流れと中洲があったところです。

 東方、松代方面の眺め。今日は根子岳と四阿山は見えません。明日は30度を超えるとか。やれやれです。

ゴーヤチャンプルーうどん
一見ミスマッチに思いますが、バカウマです。
材料:ゴーヤ、魚肉ソーセージ、ビタミン竹輪、豆腐、卵、花鰹。 久原醤油のあごだしつゆ、創味のつゆ。
 ゴーヤチャンプルーは炒めてからあごだしつゆで味付けして卵とじ。うどんのつゆは、あごだしつゆと創味のつゆのブレンドで。

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