ハイ、当ブログ、久々の投稿でございます(笑)
今回は、東欧雑貨店の「ミッテ」さんが開催した、
「ソ連・東欧グルーヴィーナイト」という
魅惑的なイベントの模様をば…(笑)
名前のとおり、ソ連と東欧諸国の曲をDJさんが流すというイベント!
今回は元モスクワ放送のアナウンサーだったという、
西野肇氏を迎えてのトークショーもやるといった濃ゆいイベント!
しかも!
50年代~70年代の厳しい時代のソ連国内で
当局に隠れながら制作され続けた西側音楽の海賊盤レコード、
その名も「肋骨レコード」の日本国内史上・初めての試聴会!!
ハイ、私もバッチリ聴いてきましたよ~!
そんな貴重すぎる機会に居合わせられて幸せ~~でした!
で、こちらが西野肇氏。
肋骨レコードを片手に♪
肋骨レコードというのは、
レコード盤の材料となるビニールが入手できない国内事情から
使用済のレントゲン写真を利用して作ったという海賊盤レコードなのだそう。
たしかに!
透けて見えるのは人の骨…!
よ~く透かしてみると…、、、
み、見えた…!
今回は全部で4枚も聴けたのですが、
スリーブ無しの3枚と、額入りの1枚。
肋骨レコードは中身の曲がどんな曲なのかが
よく分からない状態のことが多いそうで、
中にはテキトーすぎて曲が何も入ってないような
そういった肋骨レコードもあるのだそう…。
そんなことも聞いてドキドキですが
最初はスリーブ無しの3枚からということで試聴スタート!
雑音と音程が定まらない悪条件の中、
かすかに流れてきたメロディは、、、
3枚中・1枚がメキシコの歌「ベサメムーチョ」、
あとの2枚はトルコサイケ風の曲でした(笑)
耳を澄まして聞き入ってる西野氏。
トルコサイケ風の曲のとき、私は西野氏の目の前に居たんですけど
西野氏が「この曲はなんだろな」と云ったので
すかさず「トルコサイケだと思います」などと言ってしまいました(笑)
いつも聴いてるトルコサイケコンピに入っててもおかしくないってくらいの
トルコサイケな感じのヴィンテージ・トルコ歌謡でした(笑)
そして額入りの肋骨レコード、登場!
こちらは西野氏のご自宅に飾られているのだそう。
今回初めて聴くのだそうです!
どんな曲が入ってるのかワクワク…!
そしておぼろげに聴こえてきたのは、、、
ロシアンタンゴな感じの曲…!
これはロシア人で戦争のごたごたでルーマニアに暮らしながら
歌手&舞台活動をしていたピョートル・レスチェンコさんって方の
「タチアナ」という曲なのだそう!
日本国内では入手困難盤のピョートルさんの
復刻盤レコードを片手に色々貴重なお話を解説…!
戦前の曲や無声映画などが大好きな私としては
なんだかとても心震える瞬間でした…!!
--- --- --- --- --- --- --- --- --- ---
で!
帰宅後、すぐさまピョートルさんのことを調べて
CD盤を発見→ソッコー入手しちゃいましたよ!(笑)
pjotr leschenko
- 1935 Tango, Foxtrots & Romances
(ピョートル・レスチェンコ
「1935 タンゴ、フォックストロット&ロマンス」)
タイトルの通り、1935年前後くらいに録音された
ロシア色豊かなタンゴ歌謡の曲や
素朴で軽快なノリのフォックストロットが中心の選曲。
録音はルーマニアではなく、
主にロンドンで録音された音源の模様。
哀愁のタンゴ歌謡、愛の歌、軽快なフォックストロットを
表情豊かに歌うピョートルさんの唄に魅了されます…!
もちろん!
試聴会で聞いた肋骨レコード収録の「タチアナ」も
このCDにバッチリ収録!
哀愁のイイ曲です…
ピョートルさんの曲は
戦争によって祖国を追われた旧ロシア人の人たちにも
とても愛されたのだそう。
ロシア的なニュアンスを残しつつ、
西側の音楽性を取り入れたモダンな音楽♪
でも心に染み入る温かさも感じられて…。
--- --- --- --- --- --- --- --- ---
日本語ライナーを読んでみたら、
ピョートルさんのことがウィキペディアに載ってると
書いてあったので私もウィキをチェック!(笑)
ライナーノートの情報は2010年時点のウィキ情報だから
ちょっと今とは微妙に違うことが書いてありますが、
2015年5月現在のウィキペディア・ルーマニア語ページによると
ピョートルさんは戦前・戦中・戦後と
時代に翻弄されながら音楽活動を続けていたと。
音楽やレビューを聞かせて見せるお店も繁盛してたけど、
第2次世界大戦後、ルーマニアが社会主義国になってしまい、
その後、1951年には反体制者とみなされて警察に捕まってしまいました。
奥さんはソ連の刑務所に、ピョートルさんはルーマニアの刑務所に収監され、
強制労働をさせられていたみたいです。。
そして、1954年の7月16日、ピョートルさんは刑務所の病院でお亡くなりに…。
穿孔胃潰瘍と翻訳サイトは書いてあるので、
胃潰瘍が悪化して胃に穴があき、
そこから食物が体内に流出し、腹膜炎を起こして命を落としたと見られます…。
一方、ソ連の刑務所に収監させられてた奥さんのほうは
ピョートルさんの無くなる数日前、1954年の7月12日には
晴れて釈放されていたというのです…!
なんというタイミングなのでしょう…
その後、80年代にゴルビー政権になるまでは
ピョートルさんの音楽は無かったことにされていたようで、
80年代になってからようやくソ連国内で名誉回復になったようで…。。
--- --- --- --- --- --- --- --- --- ---
今はこうしてCDで聞けるし、動画サイトのほうでも
多数音源がUPされてて人気なのだというのが分かります。
今回こういうイベントでこういう歌手を知って良かったです。
戦前の曲はとても素朴で癒されるので寝る前の愛聴盤になりそうです。
今回このイベントで、
貴重な音盤を聴く機会に立ち合わせていただいて感謝感激♪
この肋骨レコードの試聴会のあとは
いろんなDJさんが持ち寄った貴重なソ連&東欧レコードを
ガンガンにかけて踊るといったDJタイムで
それもまた珍しい曲で興味深い時間でした。
また次のイベントが楽しみです♪
☆試聴会で聞いた肋骨レコードの曲
ピョートル・レスチェンコ「タチアナ」
Pjotr Leschenko - TATJANA
--------------------------------------------------------------
今回は、東欧雑貨店の「ミッテ」さんが開催した、
「ソ連・東欧グルーヴィーナイト」という
魅惑的なイベントの模様をば…(笑)
名前のとおり、ソ連と東欧諸国の曲をDJさんが流すというイベント!
今回は元モスクワ放送のアナウンサーだったという、
西野肇氏を迎えてのトークショーもやるといった濃ゆいイベント!
しかも!
50年代~70年代の厳しい時代のソ連国内で
当局に隠れながら制作され続けた西側音楽の海賊盤レコード、
その名も「肋骨レコード」の日本国内史上・初めての試聴会!!
ハイ、私もバッチリ聴いてきましたよ~!
そんな貴重すぎる機会に居合わせられて幸せ~~でした!
で、こちらが西野肇氏。
肋骨レコードを片手に♪
肋骨レコードというのは、
レコード盤の材料となるビニールが入手できない国内事情から
使用済のレントゲン写真を利用して作ったという海賊盤レコードなのだそう。
たしかに!
透けて見えるのは人の骨…!
よ~く透かしてみると…、、、
み、見えた…!
今回は全部で4枚も聴けたのですが、
スリーブ無しの3枚と、額入りの1枚。
肋骨レコードは中身の曲がどんな曲なのかが
よく分からない状態のことが多いそうで、
中にはテキトーすぎて曲が何も入ってないような
そういった肋骨レコードもあるのだそう…。
そんなことも聞いてドキドキですが
最初はスリーブ無しの3枚からということで試聴スタート!
雑音と音程が定まらない悪条件の中、
かすかに流れてきたメロディは、、、
3枚中・1枚がメキシコの歌「ベサメムーチョ」、
あとの2枚はトルコサイケ風の曲でした(笑)
耳を澄まして聞き入ってる西野氏。
トルコサイケ風の曲のとき、私は西野氏の目の前に居たんですけど
西野氏が「この曲はなんだろな」と云ったので
すかさず「トルコサイケだと思います」などと言ってしまいました(笑)
いつも聴いてるトルコサイケコンピに入っててもおかしくないってくらいの
トルコサイケな感じのヴィンテージ・トルコ歌謡でした(笑)
そして額入りの肋骨レコード、登場!
こちらは西野氏のご自宅に飾られているのだそう。
今回初めて聴くのだそうです!
どんな曲が入ってるのかワクワク…!
そしておぼろげに聴こえてきたのは、、、
ロシアンタンゴな感じの曲…!
これはロシア人で戦争のごたごたでルーマニアに暮らしながら
歌手&舞台活動をしていたピョートル・レスチェンコさんって方の
「タチアナ」という曲なのだそう!
日本国内では入手困難盤のピョートルさんの
復刻盤レコードを片手に色々貴重なお話を解説…!
戦前の曲や無声映画などが大好きな私としては
なんだかとても心震える瞬間でした…!!
--- --- --- --- --- --- --- --- --- ---
で!
帰宅後、すぐさまピョートルさんのことを調べて
CD盤を発見→ソッコー入手しちゃいましたよ!(笑)
pjotr leschenko
- 1935 Tango, Foxtrots & Romances
(ピョートル・レスチェンコ
「1935 タンゴ、フォックストロット&ロマンス」)
タイトルの通り、1935年前後くらいに録音された
ロシア色豊かなタンゴ歌謡の曲や
素朴で軽快なノリのフォックストロットが中心の選曲。
録音はルーマニアではなく、
主にロンドンで録音された音源の模様。
哀愁のタンゴ歌謡、愛の歌、軽快なフォックストロットを
表情豊かに歌うピョートルさんの唄に魅了されます…!
もちろん!
試聴会で聞いた肋骨レコード収録の「タチアナ」も
このCDにバッチリ収録!
哀愁のイイ曲です…
ピョートルさんの曲は
戦争によって祖国を追われた旧ロシア人の人たちにも
とても愛されたのだそう。
ロシア的なニュアンスを残しつつ、
西側の音楽性を取り入れたモダンな音楽♪
でも心に染み入る温かさも感じられて…。
--- --- --- --- --- --- --- --- ---
日本語ライナーを読んでみたら、
ピョートルさんのことがウィキペディアに載ってると
書いてあったので私もウィキをチェック!(笑)
ライナーノートの情報は2010年時点のウィキ情報だから
ちょっと今とは微妙に違うことが書いてありますが、
2015年5月現在のウィキペディア・ルーマニア語ページによると
ピョートルさんは戦前・戦中・戦後と
時代に翻弄されながら音楽活動を続けていたと。
音楽やレビューを聞かせて見せるお店も繁盛してたけど、
第2次世界大戦後、ルーマニアが社会主義国になってしまい、
その後、1951年には反体制者とみなされて警察に捕まってしまいました。
奥さんはソ連の刑務所に、ピョートルさんはルーマニアの刑務所に収監され、
強制労働をさせられていたみたいです。。
そして、1954年の7月16日、ピョートルさんは刑務所の病院でお亡くなりに…。
穿孔胃潰瘍と翻訳サイトは書いてあるので、
胃潰瘍が悪化して胃に穴があき、
そこから食物が体内に流出し、腹膜炎を起こして命を落としたと見られます…。
一方、ソ連の刑務所に収監させられてた奥さんのほうは
ピョートルさんの無くなる数日前、1954年の7月12日には
晴れて釈放されていたというのです…!
なんというタイミングなのでしょう…
その後、80年代にゴルビー政権になるまでは
ピョートルさんの音楽は無かったことにされていたようで、
80年代になってからようやくソ連国内で名誉回復になったようで…。。
--- --- --- --- --- --- --- --- --- ---
今はこうしてCDで聞けるし、動画サイトのほうでも
多数音源がUPされてて人気なのだというのが分かります。
今回こういうイベントでこういう歌手を知って良かったです。
戦前の曲はとても素朴で癒されるので寝る前の愛聴盤になりそうです。
今回このイベントで、
貴重な音盤を聴く機会に立ち合わせていただいて感謝感激♪
この肋骨レコードの試聴会のあとは
いろんなDJさんが持ち寄った貴重なソ連&東欧レコードを
ガンガンにかけて踊るといったDJタイムで
それもまた珍しい曲で興味深い時間でした。
また次のイベントが楽しみです♪
☆試聴会で聞いた肋骨レコードの曲
ピョートル・レスチェンコ「タチアナ」
Pjotr Leschenko - TATJANA
--------------------------------------------------------------