
今日のジャケ画は、The Kinks
「Kinks Part 1 Lola Versus Powerman And The Moneygoround」
邦題「ローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組 第1回戦」(^^ゞ
70年発表の9thです。
前々作「ヴィレッジ・グリーン…」、前作「アーサー…」に続く
コンセプトアルバムとなりました。
今作のコンセプトは音楽業界の問題点や
キンクスの成功と挫折などを盛り込んだコンセプトです。
なんせイギリスの音楽番組名をつけた曲
「トップ・オブ・ザ・ポップス」があるんですよ(^^ゞ
「25位で初登場とってもハッピー」とか、
「(売れてるときは)一度も会ったことのないのに
友達だという奴が現われる」だとか
体験談とも思われることを面白おかしくシニカルに描いててとても痛快です。
サウンドのほうは骨太のロックサウンド。
ハードなギターがとてもカッコイイですね。
ところでこの盤から真っ先にヒットしたのは「ローラ」ですが、
この曲のイントロはとてもハっとさせられるモノを感じます。
とても印象的なイントロですよね。
歌詞のほうもとてもインパクトある歌詞になりましたね。
オカマに一目惚れしてしまった男の葛藤するお話が面白いですね。
またこの盤ではピアノやバンジョーを印象的に使った曲も増えました。
曲調としてはアメリカの伝統を感じる曲調が増えました。
「The Contenders(競争者)」ではバンジョーとピアノを取り入れて
カントリーロック・テイストが感じられるサウンドとなってます。
「Stragers(見知らぬ人)」でもピアノが使われてます。
デイヴ・デイヴィスの作品ということでデイヴが歌ってます。
サウンド的にはこれまたアメリカっぽいというか、
カントリーロック風味のバラードとなってます。
とても味わい深い曲です。
「デンマーク・ストリート」では軽快なピアノで
ボードビル調のサウンドとなってます。
歌詞はというと音楽出版業界のことをシニカルに描いてます。
この中でワタシのお気に入りの曲はやっぱり「ローラ」ですが
それ以外というと、「ゲット・バック・イン・ライン」が特に好きですね。
オルガンの音が味わい深さを増してて切なくなるような曲です。
あと「ディス・タイム・トゥモロウ」もすごく好きです。
ピアノの美しい旋律に乗せた哀愁のメロディがとても好きですね。