昔の洋楽が好きなので♪

サイケな曲が好き♪
2021年投稿分から「サブスクで聴けないor探しにくいサイケ」をテーマにしてます☆

辺境サイケコンピ・その2

2011-12-29 14:25:39 | 60sジャケ絵日記
前回から引き続き、辺境サイケ特集です。

今回は遂にいよいよ中近東モノの登場です(^^ゞ

この中近東モノ、今年のお正月に
音友・グラハムさんから
「いま中近東モノにハマってる」とのコメを頂き、
そのすぐ後、私もこのコンピをゲットしたのが
辺境サイケ・マイブームのキッカケでした(笑)

その栄えある記念的コンピはこれ!(笑)


VA - Pomegranates


ペルシャ(イラン周辺)のコンピです。
60年代~70年代の曲が中心です。
この妖しさ!このアングラ感!
この雑多な何でも有り感!
このやさぐれっぷり!(笑)
どれを取ってもまさに自分好み!
哀愁の旋律と節回しに心震えます~!
自分、前世はこの周辺の人だったのでは~?と
思うくらいに鬼ツボ!(笑)
ペルシアン歌謡が中心だけれど
所々にサイケな味付けがあるのが楽しい!


VA - Persian Underground


ペルシャのコンピ。
60年代~70年代のガレージサイケが中心。
素晴らしきペルシアン・ガレージ!
このアングラ感とやさぐれ感は
ペルシャならではという感じの独特のもの。
チューニングとリズムが何気にズレてるのも
独特のアシッ度感を高めているというもの!
私的には陶酔モノの1枚!
これを教えてくれたグラハムさん、ありがとう!


VA - Anatolia Rocks
 


こちらはトルコのサイケコンピ。
第1弾は63年~83年までの音源、
第2弾は71年~80年までの音源が中心。
トルコ歌謡という感じの曲からサイケロックまで色々。
トルコを代表するアーティスト、
Erkin KorayやBaris Manco、
Edip Akbayram、Bunalimなどなど
ロック好きにも人気のアーティスト収録で
入門盤としても最適なコンピシリーズ。


VA - Turkish Freakout
 


こちらもトルコのサイケコンピ。
第1弾は69年~80年までの音源、
第2弾は70年~78年までの音源が中心。
上のアナトリアロック・シリーズよりも
こちらのほうがより一層、土着的でアングラかも。
ロック系からはBaris Mancoや
Edip Akbayramが収録されてるけれど
土着的な雰囲気が濃いターキッシュポップも多いです。
むせ返るような濃厚さです!(笑)


VA - Love, Peace & Poetry
- Turkish Psychedelic Music



これはシャドックスのコンピシリーズ、トルコ編。
このコンピシリーズ、邦題が驚きなんですよね。
「シェリルのサイケデリック世界旅行」って邦題なんですよ(笑)
このトルコ編は上に挙げたトルココンピよりも
そんなに妖しくはなく、ロック度の高いカッコイイ曲多し。
トルコのロックシーンをザッと知るには最適の1枚。

このコンピシリーズ、他の国のラインナップも素敵なんですよ。
同シリーズで聴いたやつはこのトルコ、
そしてチリ、ブラジル、メキシコ、アフリカ、アジア、日本ですが
特に気に入ったのはメキシコとアフリカでした。
どちらもロック度高くて適度にアングラで好みでした。

今後の発売予定では
スカンジナビア、イタリア、ドイツが予定されてるそうです。
私の希望としてはスペインとか
インドのヴィンテージ歌謡とかも出してほしいと思うんですが。
(と書いてみるテスト。笑)


…というわけで'11年の〆は
辺境サイケで〆させていただきます(笑)

皆様、今年一年、当ブログをご覧いただきまして
どうもありがとうございます。

良いお年をお迎えください。


ペルシャから
Noosh Afarin - Gol-e Aftab Gardoon



ペルシャから
Zangoleah - Uncle Chainmaker



Takkhalha - Play With Fire
(なんと、あのバンドのあの曲!笑)



トルコから
Perihan - Nerden Nereye





辺境サイケコンピ・その1

2011-12-29 14:08:58 | 60sジャケ絵日記
今年もそろそろ終わりということで
私が今年ハマった音盤を今回はお送りしたいと思います。

今年の私のマイブームは辺境サイケでした(笑)
ハマったら底なしになるから怖いと思い、
今までずっと避けてきたのですが、
遂に今年この分野に踏み込んでしまいました(笑)

しかも2回に分けての投稿です…(^^ゞ
では、まずアジア系と南米系を。


VA - Thai Pop Spectacular 1960s-1980s


まずはこれ!タイのコンピです。
サイケというよりもタイ歌謡という感じですが(笑)
でも所々にサイケな味付けのアレンジが楽しめます。
それこそ無理矢理サイケにしたような…(笑)
このコンピはDJ入りでラジオ番組みたいな演出になってます。


VA - Those Shocking Shaking Days


インドネシアの70年~78年の曲を集めたコンピです。
こちらのコンピはロック度高い内容ですね。
サイケロックとインドネシアの土着的なものが
上手くミックスされた曲が多いですね。
暑い国ならではの熱いロックがカッコイイ!


VA - Dengue Fever Presents: Electric Cambodia


カンボジアの60年代~70年代初頭のコンピ。
US現行カンボジアン・サイケバンドの
デングフィーバー(大好き!)が選曲。
歌謡サイケという感じなんだけど
揺れに揺れまくったサウンドが妖しさ増幅。
なんせ曲が哀愁あって味わい深いんですよ。
それなのにこんなに妖しいサイケ感!
私的に中毒性のある1枚(笑)
デングフィーバー、グッジョブ!


VA - Psychedelic Pernambuco


ブラジルのアシッドフォーク、サイケコンピ。
Mr.Bongoレーベルのアーティスト中心なので
ルーラ・コルテス関連の曲が多く収録。
むせ返るほど濃厚なアシッド感に覆われた曲多し。


VA- Diggin' Down Argentina


ジャケ、リキテンシュタイン風ですね(笑)
これはアルゼンチンの69年~75年のコンピ。
アルゼンチンはアルメンドラやアルコイリスなどを聞いて
すっかりハマリつつあるんですが
このコンピも見かけたのですかさずゲット!
やっぱ思った通り、味わい深くてロック度高い曲ばかり。
大満足の1枚でした!


VA - Back to Peru


64年~74年のペルーのコンピ。
ペルーもロック度高い曲が多くて私好み。
カッコイイ曲多し!
新たに知った好みなバンドも多くて嬉しい。
私の好きなバンドも多く収録。
トラフィックサウンドやエルポレン、
パックス、テレグラフアベニューが収録されてます。


辺境モノの多くの国は、
厳しい政権によって音楽活動もままならず、
多くの尊い命が喪われてしまったという悲しい過去が…。
そんなことも踏まえて聴くと感慨深さもひとしおです。


タイから
Buppah Saichol - Loob Lor Thom Pai



カンボジアから
Pan Ron - Don't Speak



アルゼンチンのThemを!
Them - Tiempos Cambiantes





The World of OZ (60s UK Psyche)

2011-12-25 23:52:28 | 60sジャケ絵日記
今日のジャケは
The World of Oz - s/t


英サイケポップバンド、69年唯一作です。

名前とジャケの通り「オズの魔法使い」をモチーフにした作品。

ファンタジックな世界観に
英国ならではのポップさと愁いを帯びたメロディで
全体的にノスタルジックな雰囲気が漂うといった、
味わい深い作品となってます。

なんせメロディが良いですね。
私的にはとても癒されるノスタルジックポップなのでした。

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このバンドのボーカルは
デヴィッド・キュービネック(David Kubinec)。

実は今年(2011年)、彼名義でこの作品の続編が発表されました。
それがこちら。

David Kubinec - Return to The World of OZ


ソロ作品となる2011年作品です。
69年版オズのときの代表曲、The Muffin Manも再録。

なんと1曲目はニューウェーヴみたいな曲でビックリでした(笑)
その後は穏やかなポップソングが並んでます。

…でも…。
どこがオズの魔法使いなのかサッパリ分かりませんでした(爆)
ぜんぜんファンタジックじゃないし…
でも曲自体はとても素敵な穏やかポップなので満足です。
キュビ様(爆)の素敵なポップセンスが分かる作品です。

--- + --- + --- + ---

このキュビ様、70年代にソロでも活動してたそうですが
70年代半ばにはグラムロックもやっていました。
それがこちら。

The Rats - First Long Player Record


1stとなる74年作品です。

私、このバンドがキュビ様のバンドとは全く知らずに
今までずっと聴いてました(爆)

このオズを書こうと思って、キュビ様のことを調べていたら
このバンドの人というのを知ったという…

このバンドはイースト・オブ・エデンの
ジェフ・アレンと一緒にやってたグラムバンド。

ボウイ様とボラン様の良いとこ採りというような
ギターリフ主体のグラムロック!
モロに私好みのグラムバンドです。

まさかこれをキュビ様がやってたとは~!
69年オズと続編を聴いてからこれを聴くと
キュビ様のポップセンスが本当によく分かります。
俄然、キュビ様のことを知りたくなってきました!(笑)
次はソロ作品も是非聴いてみたいです!


The World of OZ - The Muffin Man



David Kubinec - Mankruel



The Rats - Turtle Dove





Merchants of Dream - Strange Night Voyage

2011-12-21 23:18:01 | 60sジャケ絵日記
今日のジャケは
Merchants of Dream - Strange Night Voyage


このジャケ、ちょっとビミョーな絵なんですよね…
一部、拡大してみるとこんな感じ…


…やっぱビミョー?…(爆)

この作品はピーターパンをモチーフにした
サイケポップ/ソフトサイケ作品。
米バンドの69年作品です。

米バンドですが、英サイケからの影響が色濃い
カラフルサイケなサウンドで
サージェント症候群の典型的なバンドという感じ。

ライナーにはサージェント以外では
プリティーズの「SFソロウ」や
ムーディーズの2nd作品「サテンの夜」から
影響を受けているようなことが書いてあります。

作品全体に漂っているチープなB級感も
サイケ好きにとってはこれまた魅力的かも。
少なくとも私はこのB級感が好みでした(笑)

絵本がペラペラとめくられるかの如くな
場面展開がけっこう激しいサイケワールド。

だからなのか散漫とした感じもしますが
ポップでチープな感じが良い味だしてるんですよね。

12曲目「My Magic Boat」は、なんと!
私的にテンション上がる鳥のさえずり&波の音入り!(笑)
個人的にノックアウトな組み合わせです!

My Magic Boat



Alicey




Christmas (Canada Psyche), Reigh Ghost

2011-12-18 17:04:08 | 70sジャケ絵日記
今日はカナダのサイケバンド「クリスマス」の中心人物、
Bob Bryden関連作品をご紹介します。

…もうすぐクリスマスだから~?との声も聞こえてきそうですが…(爆)
しかもクリスマス当日に投稿するのは嫌なので
1週間前の今日に投稿という超ひねくれ…(笑)


ということで、まずはReign Ghostを。
このバンドはカナダ・トロントで結成したサイケバンドで
このCDは1stと2ndの2インCDとなってます。

まずは1st

Reign Ghost - s/t


69年作品です。
陰鬱な雰囲気に覆われたアシッドサイケ。
男女混合のボーカルスタイルを取ってますが
女性ボーカル、リンダ嬢を中心としています。

このリンダ嬢のボーカルが本当に素敵なんですよ。
柔らかでメランコリックで幻想的で…!
その歌声にファズギターとチープオルガンが絡まり
湿り気帯びた独特のアシッドサイケとなってます。


そして2nd

Reign Ghost - Featuring Lynda Squires


70年作品です。
こちらでは前作から大幅にメンバーチェンジし
中心人物のギタリスト、Bob Brydenと
ボーカルのLynda Squires以外のメンバーが入れ替わりました。

アルバム名もボーカルのリンダ嬢の名前だし
彼女をフィーチャーした作品だったのでしょうか。
サウンドのほうは前作よりも更にアシッ度を深めて
アシッドフォークロックという感じに。
枯れた味わいが素晴らしい作品。
と言っても彼ら、まだ10代だったようですが…!
私はこの2ndのほうのが好みです。

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このレインゴースト2ndの同時期に
ギタリストBob Brydenは別のバンドでも活動してました。
それがこちらのクリスマス。

Christmas - s/t


1stとなる70年作品です。
ヘロヘロしたイラスト画が味わい深いですね(笑)
曲のほうもヘロヘロしたアシッドサイケで
レインゴースト時代のアシッド感はそのままに
良い感じにヘロヘロと脱力してます。

最後の曲は20分超の長尺曲。
妖しく危険なアシッドフィールに包まれたインプロビゼーション。
初期ピンクフロイドのライヴを彷彿とするものを感じます。


そしてこちらが2nd

Christmas - Heritage


2ndとなる70年作品です。
前作までのヘロヘロしたアシッドサイケとは違って
ヘヴィサイケ寄りのサウンドになりました。

しかも歌メロの立った曲も増えて垢抜けたような感じ。
レインゴーストやクリスマス1stから進化したサウンドです。
でもこれはこれで良いんですけどね。
ややブルージーなヘヴィサイケサウンドが爽快です。


そしてこちらはライヴ盤。

Christmas - Live At Massey Hall


71年9月のライヴ音源です。
これは98年に発掘された音源なのだそうで。
音質はあまりよくないですがライヴの生々しさが伝わってきます。
アングラでヘヴィなサウンドに酔いしれそうになる1枚。

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彼らはその後、74年に改名、
The Spirit of Christmasという名に変え、
「 Lies To Live By」というプログレ作品を残してます。
そちらのほうも後々聴いてみたいと思っているところです。


Reign Ghost - Long Day Journey (I)



Reign Ghost - Ain't It Great



Christmas - Just Suppose



Christmas - Rise Up