昔の洋楽が好きなので♪

サイケな曲が好き♪
2021年投稿分から「サブスクで聴けないor探しにくいサイケ」をテーマにしてます☆

スピリット 「1st」(60s US)

2008-02-29 10:19:37 | 60sジャケ絵日記

今日のジャケは
Spirit 「Spirit(同名)」

68年発表の1stです。

あの大物バンドZ○Pの「○○への階段」のイントロ部分が
この盤の収録曲「Taurus」にソックリという噂で有名かと思います(^^ゞ

で、私も聴いてみたのですが(爆)、
感想としては「まぁ、似てはいるけれど
それほどまでソックリじゃないかも」…(^^ゞ
もっと激似なのかと期待して(?)聴いたので
それほど似てないので拍子抜けというか。。。(^^ゞ爆
でもやっぱり「階段」は「Taurus」からヒントを得て
作られたようにも思えてきたりして…(^^ゞ


さて、そんな本作ですが、
思わずうなってしまうくらいのクオリティの高さ!
ブルース、ジャズ、カントリーなどのフレーバーと共に
変速的なリズムも用いたりと、
新人離れした一筋縄ではいかないようなオーラを放っています。

そんなバンド「スピリット」を率いていたのは
ギターリストのランディ・カリフォルニア。

ランディはこのバンド結成前、
デビュー前のジミ・ヘンドリックスと
一時期バンドをしていたことがあるそうです。
そしてその後スピリットを結成。
なんと、ドラムはランディの継父だそうで。(^^ゞ
友達のような親子関係だったんでしょうかね♪

そんなランディですが、彼は約10年前の
1997年1月に不慮の事故で亡くなってしまいました。。。
彼の母の家があるハワイの海で、
彼の息子がおぼれそうになったのを助けようとして
亡くなってしまったとのことです。。。
唯一の救いは彼の息子が助かったということでしょうか。

親子(継父&ランディ)でバンドをし、
親子(ランディ&息子)で海難事故にあって彼自身が亡くなってしまう…
なんだかいろんな意味での「因縁」を感じてなりませんが
彼の遺した音楽は色褪せることなくこれからも輝いていることと思います。



フェアフィールド・パーラー 「フロム・ホーム・トゥ・ホーム」

2008-02-22 09:54:04 | 70sジャケ絵日記

今日のジャケは
Fairfield Parlour 「From Home To Home」

70年発表作品です。
このジャケは裏ジャケと一体化したジャケです。
全体図はこんな感じ
   ↓


本作は、彼らの唯一の作品。
彼らの前身バンドは「カレイドスコープ(UK)」。
レーベル移籍をキッカケにバンド名を改め、
そして発表したのが本作なのでした。

このCD盤ではオマケにミニCDも付いてました。
彼らが「I Luv Wight(アイ・ラヴ・ワイト)」と名乗った、
変名バンドのシングルのミニCDです。
これはあのロックイベント「ワイト島フェスティバル」の
テーマ曲として作られた曲だそうです。
が!
ライナーによると主催者側がこの曲を気に入らず、
テーマ曲に使ってくれなかったとのこと。。。
聴いてみるとマニアックなナンバーだったので「なるほど」、と…(^^ゞ


さて、そんなオマケが付いた本作のほうはというと
アコースティック寄りになってはいるけれど
カレイドスコープ時代に見られた、
可憐で美しいサウンドは健在です♪
これがなんで当時はそんなに売れなかったんだろう?
粒揃いの名曲ばかりなのでホント、売れなかったのが不思議です。

ちなみにこのCD盤のボーナストラックには
あの「小さな恋のメロディ」で一躍人気になったマーク・レスターの
「小さな目撃者」のテーマ曲も収録されてます。。。
(昔、この映画見たことあります…懐かしいなぁ…)



エレクトリック・バナナの編集盤

2008-02-15 10:22:59 | 60sジャケ絵日記

今日のジャケは
Electric Banana 「Blows Your Mind」

エレクトリック・バナナはプリティ・シングスの変名バンド。
主に、映画やテレビなどBGMの仕事をする時などに
この名を名乗っていたそうです。
(理由は、お金を稼ぐため…涙)

元々この名義での音源は一般向けには発売されてはいなかったそうですが
80年代、90年代に相次いで一般向けに音源化。

本作は、彼らの音源の中から
インストナンバー以外のボーカルモノをチョイスして収録した編集盤です。

録音された時期はだいたい3rdのエモーションから
4thのSFソロウ辺りの時期だそうです。

そんな時期だからなのか、やっぱり超サイケ!
SFソロウ・紙ジャケ盤にも収録されていた「Alexander」も
スタジオ録音バージョンとしてバッチリ収録!

しかし・・・!
SFソロウ・紙ジャケ盤のほうはライヴバージョンだったからなのか、
妖しいくらいにアングラでザラザラした肌触りの
ガレージナンバー風になってたんですが
コチラのスタジオ録音バージョンはというと、
ライブバージョンよりも幾分リズムが遅めで、演奏もカッチリめ。

私としてはSFソロウ・紙ジャケ収録のライブバージョンのほうが
荒々しさと生々しさがカッコよくて好きなんですが
曲自体はポップなガレージナンバーという感じなので
良い曲に変わりはないです。

他の曲もプリティーズのシングルとして発売してみたらヨカッタのに・・・!と
思うくらいに粒揃いの曲ばかり。

ポップサイケ有り、ハードなサイケ有り、
ホーンセクション入れた曲も有り、、、とバラエティに富んだ内容です。
なんたってアングラ感が漂っているところがナイスですね!
1967年前後の当時の空気がギュっと濃縮されているような1枚です。


       ↑
曲順などの詳細です



プリティ・シングス 「パラシュート」

2008-02-08 10:13:51 | 70sジャケ絵日記

今日のジャケは、
The Pretty Things 「Parachute」

70年発表作品、5thです。
ローリングストーン誌が「1970年度No.1アルバム」に
選んだ作品としてもよく知られる1枚かと思います。

このジャケは裏ジャケと一体化したジャケで
こんな感じになってます
   ↓


このジャケを手がけたのは
あのロックアルバム・デザイナーチーム「ヒプノシス」。
このシュールな感覚は「なるほど!」という感じですね^^

さてそんな本作ですが、
前作と同様に本作もコンセプトアルバムとなりました。
が、SFソロウのようにひとつのストーリーを描いたのではなく、
ひとつの大きなテーマ「都市と田園に生きる人々のコントラスト」という
大きなテーマに沿いながらも、1曲ごとに違ったストーリーを描くといった
いってみれば短編集のようなコンセプトアルバムとなりました。

サウンドのほうはというと、
ヘヴィーでハード、アコースティックも少々、、、といった感じで
良い意味で枯れた雰囲気がカッコイイです。

そして、プリティーズの初期から頑張っていた、
リーダーでギターリストのディック・テイラーは
この盤を制作する直前に脱退ということになってしまいました。
SFソロウでは良い味を出していたドラマーのトゥインクも脱退。

オリジナルメンバーはボーカルのフィル・メイだけ…
となってしまったのですが、
フィルはそれにめげることなく、メンバーを集めてこの盤を制作。

もうディックのデンジャラスで挑発的なギターは聴けれないし
派手な曲もないけれど、良い意味で枯れた雰囲気が心に染みます。

曲の構成もよく練られていて
「In The Square」から「The Letter」、
そして間髪入れずに「Rain」へとめくるめく展開していく
ドラマティックな連曲はいつ聴いても感動モノです。

なんせアコースティックギターと
ハードなギターのコントラストが良いですね。
そんなところにもこの盤のコンセプトが活かされてるような気がします。
凛とした空気が漂いまくったアーティスティックな1枚です。

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海外某所で見つけました!(音量が小さいのが残念なんですが)

She's a Lover

Sickle Clowns

In the Square ~ The Letter

Rain



プリティ・シングス 「S.F.ソロウ」

2008-02-01 10:02:57 | 60sジャケ絵日記

今日のジャケは
The Pretty Things 「S.F.Sorrow」

4thとなる68年発表作品です。
ジャケはボーカルのフィル・メイが描いたそうです。

今作はロック界初となるロックオペラの作品となりました。
が・・・!
レーベル側が(英EMIが)なかなか発売のGOサインを
出してくれなかったせいで散々な目にあってしまったのです・・・!

フーのロックオペラ「トミー」がプリティーズよりも先に発売!
そして「トミー」が話題となり、ロックオペラをフーは確立しました。

そしてその後、プリティーズの「SFソロウ」も
レーベル(英EMI)の上層部からのGOサインがようやく出て発売。
しかし・・・!
多くの人たちからフーの「トミー」の「二番煎じ」という
レッテルを貼られてしまうことに…

しかもこのアルバムを制作していた時期、
最も「旬」だったサイケな味付けを
アルバム全編にわたって漂わせていたのも、ある意味悲しい結果に…

これがようやく発売された68年には
もうサイケブームも終焉。。。
そんなこともあり、当時ではぜんぜん評価されなかったのだそうです・・・!
(でも一部のアングラファンからは大いにウケたそうです…)


そんなトホホな結果に終わってしまった本作ですが
これはまさしく大名盤と大声で言いたいくらいの大名盤だと思います。

本作のコンセプトは「セバスチャン・F・ソロウ」なる人物の
数奇な生涯を描いた物語。

時に重々しく、時に考えさせられる歌詞に
サイケな味付けのサウンドが聴かせてくれます。

なんせ曲自体が名曲ばかりですね!
まさしくクオリティの高い曲ばかりです。

タイトル曲の「SFソロウ」はモチロンのこと良いですが他の曲も名曲ばかり!

2曲目の「Bracelets Of Fingers」の
「ラ~ヴ、ラ~ヴ、ラ~~ヴ~~」っていうファルセット気味のコーラス、
歪みまくったギター音が奏でるサイケなフレーズが最高です。

そして3曲目「She Says Good Morning」では
ヘヴィーなギターリフが印象的。

次の「Private Sorrow」ではトラッド的な雰囲気も見え隠れ。
前作までの彼らとは明らかに違う、
音楽的な幅の広がりを見せてくれてます。

そして次の「Balloon Burning」では
イントロからして衝撃的なハードなギター音が!
疾走感あふれるハードチューンとなってます。
この時代、こんなに洗練されたハードな曲って
そんなにないんじゃあないでしょうか。


…とまぁ、最初の5曲を続けて聴いただけでも
物語にアッという間に惹きこまれるほどの大名曲ばかり・・・!

その後の収録曲も良い曲ばかりですが
コンセプトアルバムにありがちという感じで派手さはないんだけれど
ヘヴィーにドラマチックに聴かせてくれます。

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また、私が持ってるこの作品のCD盤(リマスター盤)では、
ボーナストラックがけっこうたくさん入っていてお得です♪
主にこの当時のシングルをボートラとして収録したような感じになってます。

なんたって超サイケな曲「Defecting Grey」が収録されてるのがイイですね!
まさにプリティーズ版「Strawberry Fields Foever」という感じ!
ディック・テイラーのヘヴィーなギターと
ファンタジックな世界が交互に見え隠れするあたり、
お見事としか言いようがありません!
素晴らしくサイケな曲に陶酔しまくり・・・!

そしてA面シングルの「Talkin' About The Good Times」の
ファルセット気味なコーラスとヘヴィーなギターリフが好印象!
オリエンタルな雰囲気の妖しくヘヴィーな曲です♪

そしてそのB面「Walking Through My Dreams」では
カチっとしたリズムに、彼らとしてはポップなメロディ。
ポップサイケな曲となってます。
こんなに良い曲なのにB面扱いだというのが不思議・・・!

というか、このシングル、A面B面こんなに良い曲なのに
なんとチャートインしなかったというのですよ・・・!
ホント、レーベル(またまた書いちゃうけれど英EMIです。爆)の
売り方が悪かったんじゃないの~!?と
今更ながらだけど憤慨しちゃいますよ・・・(^^ゞ

そしてそして最後のボートラは「Alexander」
「これでもか!」と云わんばかりの
ヘヴィーな疾走感あふれるガレージナンバーです。
しかも録音状態があまり良くないのもこれまた魅力のひとつ。
クリアじゃない分、アングラ感が増してるような感じがします。
生々しさが魅力のガレージナンバーです。

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海外某所で見つけました!(再結成後のです)

Old Man Going

Baron Saturday

Balloon Is Burning」(イメージ映像使用)

Private Sorrow」(これもイメージ映像使用)

Defecting Grey」(当時のシングル。イメージ映像使用)