民主党の世襲制限のマニフェストに対抗して自民党でもその動きあるようです。
産経新聞の自民も世襲新人制限へ 小泉元首相次男らは無所属出馬?には概略次のように報じています。
小泉純一郎元首相の次男、進次郎氏 自民党は21日、次期衆院選から、世襲の新人候補の立候補制限を導入する方向で検討に入った。
決定すれば、両氏は無所属で出馬する公算が大きいが、同党は対立候補を出さず、両氏が当選すれば追加公認するという“抜け道”案も出ている。
ただ、党内には世襲制限に異論もあり、党総裁の麻生太郎首相が最終判断する。
自民党の菅義偉選対副委員長は同日開かれた世襲制限を目指す議連「新しい政治を拓く会」(河野太郎座長)の初会合で、「国民政党の自民党は多彩な人材を登用すべきだ。(世襲を)自浄作用で断ち切らなければいけない」と強調した。
また、党改革実行本部(武部勤本部長)も同じ方向の原案が提示された。
自民党が世襲の新人候補の立候補制限に踏み切る方向で調整に入ったのは、民主党が次期衆院選から世襲新人の立候補を制限する方針を決め、争点化の姿勢を取っていることに加え、対象となるのが進次郎、臼井日出男元法相の長男、正一氏の両氏しかいない事情がある。
[世襲制限を党勢拡大のチャンスと前向きに考えよう]
世襲制限の必要な理論的根拠は同じ産経で、慶応大学教授の曽根泰教さんが
「正論・世襲は民主主義の信頼損なう」で書いているので、素人の私が色々言うこともありません。
私はむしろ世襲制限をもっと前向きに考えたらどうかと思います。
世襲制限の方法はは本人の近い親戚の人の地盤からの出馬制限だそうです。
上記の報道によれば、「両氏は無所属で出馬する公算が大きいが、同党は対立候補を出さず、両氏が当選すれば追加公認するという“抜け道”」を考えているようです。
小泉さんの例を取って考えると、次男の進次郎さんを地盤の衆院神奈川11区に隣接する、自民党候補の弱い選挙区に立て、11区には別の有力候補を立てたらどうでしょう。
そして、小泉さんがなお自民党の愛着心があるのなら、前の地盤の11区の候補者と、進次郎さんを同時に応援するとすれば、自民党は二人とも公認し党としても思いきった応援ができます。
今でも残る圧倒的人気の小泉さんの応援演説では二人とも当選する可能性がきわめて高いと思います。
勿論、私の考え方は、神奈川県の選挙区の事情も判りませんし、小泉さんの応援に使うエネルギーが分割されて、進次郎さんが落選する可能性もあるかも知れませんが(実際はほとんどないと思いますが)、それは本人にとっては貴重な経験ができ、良く言われる二世議員のひ弱な体質からの脱却に役立つと思います。
私の属する選挙区周辺で言えば、筑豊を中心とする麻生さんの福岡県第8区の隣の9区(北九州市の西部)には、元自民党衆議院議員の三原朝雄さんの息子さんの三原朝彦さん がいます。
私は麻生さんの選挙区の区民ですが、筑豊も北九州市も全く同じ感覚で、福岡県の8区も9区も同じ地もとの感覚を持って居ますので、麻生さん、三原さんの息子さんまたは娘さんが入れ代わっても、互いが選挙協力をしても何の違和感がないような気がします。
。
恐らく他の地域の人達も似た感覚を持っておると思います。
それに何よりも、前に少し触れたように、選挙区が変わったための二世議員の落選の経験は本人は勿論、所属政党の体質の強化に繋がると思いますし、選挙区の入れ換ええ戦術を巧くやれば、党勢の拡大にも繋がると思います。
いずれにしても、これからは党自身は勿論、日本の政治の体質強化のためにも、世襲制限は避けて通れない道だと思います。
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