毎日新聞の世論調査が15日に発表されました。
参院選の比例代表でどの政党(候補者を含む)に投票するか:民主党31%(前回36%)、自民党22%(同22%)、みんなの党12%(9%)、公明党5%
なお8日発表の読売の参院比例選投票先の調査では民主25%で(27%)、自民22%(22%)で新聞社の立場と思いますが、民主党の支持率はかなり違いがありますが、自民党については偶然にも前回と今回とも数字は全く同じです。
みんなの党に就いては2月25日の朝日新聞の調査では参院選の比例区投票先:公明、共産4%、みんにの党3%、社民1%で、みんなの党が民主、自民両党に飽き足らない無党派層の支持を集め、「台風の目」となる可能性もある。と指摘しています。
この数字を見ますと頼り無い鳩山政権に対する不安とそれに代わる受け皿の政党がない不安と言うか欲求不満の現れ、そしてその吐け先が朝日が言うように弱小政党である「みんなの党」に向けられているような気がします。
何しろ鳩山政権は鳩山さん、小沢さんの「政治と金の問題」に加えて支持母体の北教組の献金問題で大揺れに揺れ、普天間基地では5月中に決定と綱渡りの有り様の上に、公約実現目指し無理露呈、マニフェスト修正もの報道にあるように肝心の公約すら揺れているのですから。
・子ども手当や高校授業料の実質無償化、農家戸別所得補償制度、ガソリン税の暫定税率廃止、高速道路の原則無料化の全てに就いて財源不足で大幅な変更を余儀なくされ、またはこれから変更を余儀なくされようとしている。
・公共工事削減の方針に反して、政府は週末に「上限1000円」などの料金割引に充ててきた財源の一部を道路建設に使えるよう方針を転換
・公務員制度改革では、国家公務員の天下りあっせんを禁止のため糞詰まり状態で、(行先のないまま)「早期勧奨退職」の慣行を当面存続することとしたが、それでもマニフェストの「国家公務員の総人件費2割削減」には黄信号
などと読売新聞が指摘しています。 (同じ読売では東大生の公務員志望者が激減を伝えています。)
私は一方の自民党に対して、参院選を前にして自民党が一番考えねばならないのは、自党の支持率を上げることだと書いてきました。
然し事実は第3極狙う「邦夫新党」、同調の動き不透明、自民執行部、沈静化に躍起…鳩山邦夫氏離党、自民・園田幹事長代理、辞任の意向伝えるの報道を見ただけでも、またその動きに関する自民党の幹部や中心人物の発言をテレビで聞いただけでも、どう考えても私の言う支持率のアップとは反対の方向に進んでいるようにしか見えません。
それでも読売、毎日の自民党への支持率が下がらず、動かないのは、国民がまだ自民党への僅かな期待を繫いでいるのだと思います。
[自民党へ]
自民党の幹部は自民党が今後どうあるべきかはとうの昔に判っていると思います。
族議員の存在、総裁を表に立ててリモートコントロールしようとする派閥の領袖、 (いま鳩山政権を辛うじて支えている) 政治主導の行政改革への国民の期待を気付かず、却って麻生さんの公務員制度改革や出先機関の統合の足をひっぱった自民党の体質、地方支部からの抗議を無視しての衆院選前の内紛に見られる、党の実力者の意識と国民の意識の離反などなど。
そしてみんなの党が何故躍進したかも充分過ぎるほど判っていると思います。
すっきりした組織と明確な党の方針と新しいものへの期待などなど。
後は谷垣さん以下の幹部の決断と、党の中心となる人達の意識の改革しかないのでしょう。
然し国民から不評の審議拒否をして空振りに終わるなど、まだ党幹部と国民の意識と遊離しているのでしょうか。
それとも私が寝言のように書く、党のホームページの意見欄の字数制限が800字(民主党は2000字)に象徴されるように、国民は政治のことは何も判らないのだから、全て俺達に任せておけと未だに思っているのでしょうか。
然しその国民が国会議員を選定することを忘れていませんか。
そしとその意志の現れが、(各社の報道姿勢により差はあるとしても)世論調査で示されていることを忘れていませんか。
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