普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

静かにしていては小沢さん支持グループ

2010-06-06 06:33:47 | 鳩山内閣

[小沢さん支持グループへ]
 今回、民主党の代表になった菅さんの「小沢さんはここしばらくは本人のためにも民主党のためにも日本の為にも静かにしていた方が良い」と言う発言は、小沢さんもそれを支持する人達も随分カチンと来たと思います。
 菅さんの対抗馬として立候補した樽床さんに対して自主投票を決めた小沢グループに対して激怒したという小沢さん。
 樽床さんが120数票を得た事に小沢グループの力を示すものだ、「本番は9月だ」と独自候補擁立に意欲を燃やす小沢さん。
 然し国民は今回の菅政権誕生と小沢さんに対してどう見ているのでしょう。
 菅政権誕生に対して各社が社説を出していますが、その中でも民主党寄りと言われている毎日新聞の社説
を見て下さい。
小沢一郎前幹事長との二重権力構造を招かない体制を構築し、組織優先でバラマキ型に陥った悪弊を改めること
「脱小沢」を徹底せよ、小沢氏と距離を置く枝野幸男前行政刷新担当相の起用を、仮に小沢氏への配慮から見送るようでは政権の足元を見られよう
・菅氏に求められるのはトップの言動への信頼を回復するリーダーシップの発揮である。
組織票対策があらゆる政策課題に優先したかのような選挙至上主義を捨て、開かれた党運営に改めることが大切
「政治とカネ」の問題も真に政界の浄化を目指すのであれば小沢氏らが説明責任を果たすこと はもちろん、企業・団体献金の全面禁止など結果を見せねばなるまい。
・責任ある公約示せ
 普天間飛行場の移設問題の8月末に工法など具体案の策定を迫られる。
 財政も危機的状況にある。
 その意味で、重要なのが参院選で有権者に示す党の公約だ。さきの衆院選で掲げたマニフェストはバラマキ型の内容ですでに財源の骨格が破綻している。誤りは率直に国民に謝罪したうえで、実現可能なプランを示さねばならない。
・参院選は本来、鳩山内閣の中間評価の場となるべきだった。菅氏が小沢氏と距離を置けばその分、9月に任期満了を迎える代表選のハードルは高くなる。参院選である程度の結果を示せなければ政権運営が立ち行かなくなる事態も十分にあり得る。そうなれば民主党の政権担当能力が今度こそ問われる。
 民主党に優しい毎日ですら、ばら蒔き政策、選挙至上主義、開かれた党運営、など全ては小沢さんのやり方からの脱却を主張しています。
 毎日が触れた「政治と金」に就いては次期の選挙に立候補しないと明言した鳩山さんへの批判が小さくなり、なお今後の復活に意欲を燃やす小沢さんに集中するのは間違いないでしょう。
小沢グループの苦境を招いたのグループ自身の責任
 小沢グルーフの人達は今回の苦境を招いた鳩山さんを怨んでいるかも知れません。
 然し代表選では世の中の岡田さんとの予想に反してに鳩山さんを選出した原動力となったのは明らかに小沢さんとそのグループだったのです。
 私事ですが、小沢さんの代表時代の地方選中に彼をかばっての鳩山さんの数々の迷言に、これでは鳩山さんの次期代表はないと予想していました。
 私は自分の心配や提案が割合にまぐれ当たりに当たることが多いのですが、この代表選に就いては見事外れて仕舞いました。
 おまけに私は鳩山さんの数々の迷言は小沢さんを庇っていたと思っていましたが、彼の所謂天然の発言だったことが、最近になって判りました。
 民主党内の人達はその様な鳩山さんのリーダーシップの限界をとうの昔から知っていたと思うのですが、それを無視して小沢さんに忠節を尽くした鳩山さんを選びました。
 言わば小沢グループの今回の苦境は他人を怨むより自業自得と先ず自らが反省すべきだと思います。

[静かにしていては小沢さん支持グループ]
 勿論菅さんが党の方針に反して、8日まで組閣を延期したことは、組閣による党内の分裂の危機と世間から期待されている小沢色の消去とのバランスに気を配っているのでしょう。
 それに対して支持率が上がった今選挙にはいらねば、不利になるとの反発もあるそうです。
 そして今までのばら蒔き、消費税増額スルーの政策がなくなれば、選挙に不利になるのではないかと言う批判もあるかも知れません。
 然し 共同通信社が4日夕から5日にかけて実施した世論調査の
 ・民主党の菅直人代表に「期待する」と答えた人は57・6%
 ・民主党の支持率も前回比15・6ポイント増の36・1%に上昇。自民党の20・8%を
 ・参院選比例代表の投票先でも民主が12・7ポイント増の32・6%、自民が2・5ポイント増の23・4%

 の数字を見ますとばら蒔き政策を見直しても、この儘では民主党の有利の選挙結果に終わりそうです。
 (なお持続可能な政権交代論者の私は、自民党体制の革新を書いてきたのですが、その徴候が見えず支持率が低迷しているのは残念です。)
 管政権の支持率の上昇はお祝儀相場の見方もありますが、これから選挙までの短い期間にそれを下げる要因は麻生政権末期のような民主党内の紛糾だけだと思います。
 ここは菅さんの言うように小沢さん支持グループの人達は静かににしているべきだと思います。
   小沢さん流のばら蒔き政策からもっと現実的な真面目な政策に変えても、今の自民党の支持率の差から見れば、今後余程のチョンボがない限り参院選に勝つかもしれないし、もし負けても日本の為になることです。
 そして菅さんから登用された人達は頑張るのは勿論ですが、干されたと思って居る人達も、暇の間に世間の動きや参院選中の地もと民の意見を参考にしながら、自分達の今までの言動が正しかったか、そしてそれが世の中から受け入れと貰えるのかと反省すべきだと思います。
 浪花節的に言えば今苦境にある小沢さんを見捨てることは考えられないと思いますが、小沢さんを支持するのなら、今までのように盲従でなくて、彼の間違っていることを直言し、その方向を誤らせない ようにするのが、彼に対する恩返しだと思うのですが。

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