普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

もし原発を廃止したらどうなる?

2011-04-19 15:09:42 | 電力、原発

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 昨日テレビを入れると参議院で社民党の福島瑞穂さんが福島原発の問題を取り上げて菅さんに質問していました。
 菅さんは彼女の原発廃止の執拗な主張に対して、菅さんは彼女の意見も参考にして、今後の原発の在り方を考えて見たいと通り一遍の返答をしていました。
 たまたま同じ日の英字新聞輪読会でもし原発が無くなったらどうなるかと言うAPの記事がありましたのでその要点を紹介します。
 タイトルは「Japan disaster complicates moves to clean energy」です。

・環境保護活動家:「日本の核危機で起こった世界的原発抑制の要求は、各国が本腰をいれて風力、太陽光などのクリーンエネルギー、再生可能のエネルギーなど利用しない限り、地球温暖化の戦いに取っては悪いニュースになるだろう。」
 「若し各国が地球温暖化に役立つ原発を廃止すると、気候変動の主犯である化石燃料に頼することになり、今回の悲劇は原発推進、反対の両派に決定的だ打撃を与えるだろう。」
・グリンピース:「原発、化石燃料のどちらかを選べというのは間違った選択だ。我々は再生可能なエネルギーを必要としている。我々は後戻りするか前進するしかない。」
・国連の気候変動の担当者:「科学者達の言う産業革命前のレベルから2℃を上がるのを防ぐための量の、僅か60%にすぎない温室効果ガスを削減するとした各国の約束は2020年までに果たさねばならならない。」
 「化石燃料への後戻りは気候変動に悪い結果、極氷冠、氷河の融解と海面上昇などをおこすだろう。」
・IEAの環境経済学者:「2035年まで、原発は360ギガワットの電力量を予測していたが、事故の後、原発の停止や段階的廃止の圧力のためにその予測は半分に減らされた。」
 「そのギャップは再生可能なエネルギー、石炭、ガスなどで埋められることになり、その結果2035年まで今までの5%だけ余計の炭酸ガスが放出とれることになるだろう。」
 「2℃低下のドアは固く閉ざされ、エネルギーのコスト上昇、安全保障、多様化が削がれる一方、炭酸ガスの放出は増加するだろう。」
 「世界のリーダー達は日本の災害を教訓にして原発廃止の方向に急ぎ過ぎているようだ。我々が福島から総ての情報を得れば、政治家達は経済的な観点からまた違った見方をするはずだ。」
・日本の環境保護運動者:「原発停止のギャップを短期間だが大きく化石燃料で埋めることが2020年までに25%の温室効果ガスの削減の公約が20%した達成できなのではないかと心配だ。」
・菅首相:「代替えエネルギーが今後の柱になるだろう、我々は再建に向かって前進するに当たって、太陽光、バイオマスのようなクリーンなエネルギーで世界をリードしたい、を廃止しないようにすべきだ。」
(以下中国の対応省略)

[私の意見]
福島瑞穂さんへ
 原発反対を言うなら対案を出すべきです。
・水力発電:ダム建設など福島さんも反対の筈
・地熱発電:現状以上にどこに立地があるのでしょうか
・太陽光:費用の問題を除いては、今後積極的な普及を図るべきと思いますが、原発廃止に伴う電力量の減少を埋めるためにどれだけソーラーパネルが要るのか考えたことがあるのでしょうか。 
・風力:低周波の人に及ぼす悪影響は良く知られたことです。また風車設置に伴う環境や観光立国の日本としての景観破壊に就いてどう処理するか提案すべきです。
・上記以外の再生可能なエネルギー:原発に比して余りにも発電量が小さすぎます。
・化石燃料の利用:前に資料にあるように、原発廃止の最大の問題点です。
 福島さんも小さい政党と言え党首ですから、先の代替えエネルギー問題に加えて、温室効果ガスの増加の可能性に就いてもどうするべきかに就いての意見を発表すべきです。
菅さんのバイオマスの利用
 バイオマスの利用に就いては原発廃止に関連した発言だと思いますので、バイオマス燃料と思って問題点をかきます。
 いずれにしてもこれを燃やせば炭酸ガスかでること。
 木材を除いてはこれと言った自然資源がないこと。
からまた何時もの菅さんの思いつきの発言のようでこのような発言で世界をリードなど出来ないと思います。
IEAの環境経済学者の「世界のリーダー達は日本の災害を教訓にして原発廃止の方向に急ぎ過ぎているようだ。我々が福島から総ての情報を得れば、政治家達は経済的な観点からまた違った見方をするはずだ。」の発言
 私はIEAの学者の意見に大賛成です。
 私は注記のように元保全技術者・管理者の立場から、
・今回の大事故はやりようによっては防げたのではないか、
・または原発の性格上どのような対策をしても防げ無かっのか、
を今までの建設から運転、保全の経過や、無事停止した女川の状況と比較するなど、詳細に分析して、廃炉に伴う処理など原発としては避けられない問題を含めて総合的に解析して、今後の方向を検討を進めるべきだと思います。
 その点福島瑞穂さんの原発反対論者がここぞとばかり反対したい気持ちは判りますが、いきなり結論を出すには、APのレポートが指摘したように事の重大性を考えると早すぎます。
 然し福島さんのように、原発の実情も判らずに原発反対を唱える人が出て国の方向を誤らせぬためには、マスコミや学者などが(注記に記した私の意見を含む)福島第一の実情をそろそろ調べる必要もあると思うのですが。


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*注記:核と言う超危険物を扱う原発の廃止または継続を考える前に
・経済的に許し得る限りの最新の技術を採用して建設すること
・運転・保全が協力して徹底的に原発の運転とメンテナンスをすること
・建設後も設備を経済的に許し得る限り改善して絶えず考え得る最強の原発にすること
・日常的に危険に曝されている運転、保全に携わる人達の改善の意見を取り入れること
など当然のことを、福島原発の関係者が果たしてどう処理して来たかを確かめる必要があると思います。