昨日の「たかじんのそこまで言って委員会」では、「メディア論スペシャル」特集として三宅久之さんなどのレギュラーの他に、珍しく田原総一朗、手嶋龍一、池田信夫、土屋敏男、上杉 隆などの各氏が出演していました。
スイッチを入れたときは丁度、野中広務さんが暴露した「官房機密費」のメディアへのばら蒔きに就いて、野中さんが唯一受領を拒否したと言った田原総一朗のほか、出席者の皆から貰っていないと言っていました。
中でも手嶋龍一さんがNHKのワシントン支局長を長く務めた開の米国政府高官と繋がりがあるのを買われて自民党政府と米国政府の交渉に一役買ったときに、如何に官房機密費が使われたか、そしてその使い方が如何に難しいかの発言は耳新しいものでした。
[たけしさんの番組の人選法}
然し私の一番気を引いたのは、討論終了後のたけしさんと司会のたかじんさんと辛坊さんの対談でした。
彼は「たけしのTVタックル」の出演者の人選の時、三宅久之さんを入れる時はその対極の田嶋陽子さんを入れるなどして番組を盛り上げるといっていました。
田原総一朗さんに就いては自分の意見を言いたくて、司会が指名するまで手を出したり引っ込めりする癖を指摘して皆を笑わしていました。
たけしさんは田原さんの癖を披露することで田原さんが前にもっていた「サンデープロゼクト」で田原さんが出演者に自分の意見を押しつけることを指摘していたのです。
そう言えば、たけしさんは「TVタックル」でも司会進行は阿川佐和子さん任せ、自分は茶化し役に徹して居ますが、たけしさんの目論見のように主張の違う人達が勝手に番組を盛り上げてくれています。
そして最後にたけしさんが自分の意見を述べて終わるのですが、その当否は別として彼の意見が視聴者に何となく重みがあるような気をさせるのはさすがです。
これは彼が映画製作の際の配役を決める時のやり方を政治バラエティー番組ににも応用したのかも知れません。
考えて見ればたけしさんが言及した「たけしのTVタックル」も「サンデープロゼクト」のどちらもテレビ朝日の現在、過去の番組です。
田原さんの「サンデープロゼクト」は視聴者が皆強すぎる彼の癖を知っていますから、それを割り引いて聞くと思うので、その番組みの報道内容が、すこしどちらかに偏った番組になっても実害は生れません。
[「スーパーモーニング」の人選]
然しこれがテレ朝の主要報道番組である朝の「スーパーモーニング」や夜の「報道ステーション」の場合は解説者やコメンテーターの配置に依っては、番組が一方に偏って仕舞うことがあるようです。
特に私が何時もとり上げる「スーパーモーニング」のコメンテーターの鳥越さん、民主党応援と失言して物議を醸した吉永さん、若一さん、森永卓郎さん、週間朝日の山口さん、大谷昭宏さんと並べて見ただけでもこの番組が如何に偏っているか一目で判るような気がします。
勿論彼らが自分の信念を曲げずに主張するのは良い事です。(そのために「たかじん」の番組のようにメディアが政治家から金を貰った貰わないが大問題になるのです。)
然し一般の視聴者の中では彼らが番組で公平、中立の意見を言っていると誤解したら、その弊害は大きいと思います。
Wikipediaを見ても二時間に番組に拡大した「スーパーモーニング」は、他局の同種番組でも視聴率最下位にに喘いでいるようです。
テレビ朝日はビートたけしさんの「三宅さん×田嶋さん」のアイディアを貰って、「スーパーモーニング」でも片方に偏った論陣に対抗する人達を投入すれば、同じか似た意見ばかりでぬるま湯状態の番組が一気に盛り上がり、視聴率向上に繋がると思うのですが。
そしてテレ朝のみならず番組が少しは公正、公平になることは日本に取って良い事と思うし、私も朝のチャンネル権を持つ家内の付き合いで、一方に偏った発言を聞かされて気分を壊さずに済むよになればこの上ないと思うのですが。
このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。
↓
政治・人気ブログランキングへ