普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

ビートたけしさんとテレ朝

2010-06-13 15:32:44 | 情報、マスコミ

 昨日の「たかじんのそこまで言って委員会」では、「メディア論スペシャル」特集として三宅久之さんなどのレギュラーの他に、珍しく田原総一朗、手嶋龍一、池田信夫、土屋敏男、上杉 隆などの各氏が出演していました。
 スイッチを入れたときは丁度、野中広務さんが暴露した「官房機密費」のメディアへのばら蒔きに就いて、野中さんが唯一受領を拒否したと言った田原総一朗のほか、出席者の皆から貰っていないと言っていました。
 中でも手嶋龍一さんがNHKのワシントン支局長を長く務めた開の米国政府高官と繋がりがあるのを買われて自民党政府と米国政府の交渉に一役買ったときに、如何に官房機密費が使われたか、そしてその使い方が如何に難しいかの発言は耳新しいものでした。

[たけしさんの番組の人選法}

 然し私の一番気を引いたのは、討論終了後のたけしさんと司会のたかじんさんと辛坊さんの対談でした。
 彼は「たけしのTVタックル」の出演者の人選の時、三宅久之さんを入れる時はその対極の田嶋陽子さんを入れるなどして番組を盛り上げるといっていました。
 田原総一朗さんに就いては自分の意見を言いたくて、司会が指名するまで手を出したり引っ込めりする癖を指摘して皆を笑わしていました。
 たけしさんは田原さんの癖を披露することで田原さんが前にもっていた「サンデープロゼクト」で田原さんが出演者に自分の意見を押しつけることを指摘していたのです。
 そう言えば、たけしさんは「TVタックル」でも司会進行は阿川佐和子さん任せ、自分は茶化し役に徹して居ますが、たけしさんの目論見のように主張の違う人達が勝手に番組を盛り上げてくれています。
 そして最後にたけしさんが自分の意見を述べて終わるのですが、その当否は別として彼の意見が視聴者に何となく重みがあるような気をさせるのはさすがです。
 これは彼が映画製作の際の配役を決める時のやり方を政治バラエティー番組ににも応用したのかも知れません。
 考えて見ればたけしさんが言及した「たけしのTVタックル」も「サンデープロゼクト」のどちらもテレビ朝日の現在、過去の番組です。
 田原さんの「サンデープロゼクト」は視聴者が皆強すぎる彼の癖を知っていますから、それを割り引いて聞くと思うので、その番組みの報道内容が、すこしどちらかに偏った番組になっても実害は生れません。

[「スーパーモーニング」の人選]
 然しこれがテレ朝の主要報道番組である朝の「スーパーモーニング」や夜の「報道ステーション」の場合は解説者やコメンテーターの配置に依っては、番組が一方に偏って仕舞うことがあるようです。
 特に私が何時もとり上げる「スーパーモーニング」のコメンテーターの鳥越さん、民主党応援と失言して物議を醸した吉永さん、若一さん、森永卓郎さん、週間朝日の山口さん、大谷昭宏さんと並べて見ただけでもこの番組が如何に偏っているか一目で判るような気がします。
 勿論彼らが自分の信念を曲げずに主張するのは良い事です。(そのために「たかじん」の番組のようにメディアが政治家から金を貰った貰わないが大問題になるのです。)
 然し一般の視聴者の中では彼らが番組で公平、中立の意見を言っていると誤解したら、その弊害は大きいと思います。
  Wikipedia
を見ても二時間に番組に拡大した「スーパーモーニング」は、他局の同種番組でも視聴率最下位にに喘いでいるようです。
  テレビ朝日はビートたけしさんの「三宅さん×田嶋さん」のアイディアを貰って、「スーパーモーニング」でも片方に偏った論陣に対抗する人達を投入すれば、同じか似た意見ばかりでぬるま湯状態の番組が一気に盛り上がり、視聴率向上に繋がると思うのですが。
  そしてテレ朝のみならず番組が少しは公正、公平になることは日本に取って良い事と思うし、私も朝のチャンネル権を持つ家内の付き合いで、一方に偏った発言を聞かされて気分を壊さずに済むよになればこの上ないと思うのですが。

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参照: 見苦しいよ鳥越さん!!! 
       
しっかりしてよ鳥越さん!!!   


菅政権の郵政改革法案取り扱いの功罪

2010-06-12 11:10:06 | 菅内閣

 私は9日の「菅政権と国民新党」のブログに、いずれにしても郵政改革法案の取り扱いが、菅さんの最初の腕の見せ所になるような気がしますし、それが参院選の結果に繋がってくるかも判りません。と書きました。
 そして結果的には、
 民主党はこの日の国民新党との幹事長・国会対策委員長会談などで、今国会は会期末の16日か、1日延長した17日に閉じる方針を示した。そのうえで、参院選後、速やかに臨時国会を召集し、郵政改革法案を成立させるなどとした覚書を交わす案を提示した。
 これを受け、国民新党は両院議員総会で対応を協議し、亀井氏の閣僚辞任と連立の維持を決めた。この後、両党は、今国会に提出した郵政改革法案と同一の法案を臨時国会に提出し、成立させることを確認した。
読売新聞
より)
と言う事に成りました。

[民主党・国民新党・日本にとって郵政改革法案取り扱いの功罪]
 それでこの取り扱いにおける両党と日本に取っての損得を考えて見ました。
民主党
プラス
・急上昇した内閣と党の支持率をキープしたまま参院選を入ることが出来る。
・なんとか連立を保つことができる。
・亀井さんの退陣で国民新党の政権への影響力を減り今までよりフリーな政権運営ができる
マイナス
国民新党との「早期成立」申し合わせ違反への批判
・自民党よりの3党首自爆の批判
・荒井国家戦略相の事務所費問題が発覚、小沢さんの資金管理団体による土地購入疑惑などで、小沢氏の証人喚問を要求の追及を避けると思われ、民主党は「疑惑隠し」との批判、「クリーンな政治」も看板倒れに終わる。(読売社説

・参院選後何かと評判の悪い郵政改革法案を国民新党との約束で通さねばならない。
国民新党
プラス

・改革法案の成立への民主党の援助を確約させた。
・連立政権への党の政策を反映できる。
・参院選前に改革法案通過により生ずる党の支持母体の支援体制の弛みを引き締めることが出来る(テレビの某コメンテーターの意見)
マイナス
・亀井さんの辞任で政権への影響力が減る
・参院選前通過により党の支持母体の支援体制の確保の作戦が外れた(亀井さんの意見)
・参院選後の国会では改革法案の審議期間がたっぷり取れるので、強行採決をする理由が出来なくなるので、新党側の主張する政策が変更されるかも知れない。   
日本:
プラス
・消費税含む税制改革・法人税下げなど、国民に不人気な割合に真面目で現実的な政策を持つ管政権が勝利し、もしこのまま小沢さん側の巻き返しがなければ、そしてもし菅さんが真面目な公約を実行すれば良い事もある。
もし民主党が参院選後の国会では民主党が問題のある郵政改革法案の審議期間がたっぷり取るとしたらそれは良いことだ。
・国民新党が連立に残ってもし自見さんが亀井さんのように頑張れば、外国人参政権や夫婦別姓関連法案の提出ができないことになる。
マイナス
・参院選で口蹄疫問題解決がなおざりまたは遅れるかもしれない
・沖縄問題は選挙中の論戦になるのは間違いないが、参院選から8月末までの短い間に具体的な対策の検討が遅れる可能性がある
・緊急を要する経済再建の対策がおろそかになる
・鳩山・小沢退陣でかなり政策も変わった筈だが、菅政権の策の論議がないまま選挙に入れば、国民はまた前回のように各党の公約を見て投票先を判断するしかない。 (鳩山政権のように選挙の後公約のボロが次々に出てくるかもしれない。)

[全体的な感想]
 持続的な政権交代論者としての私がこれまで書いてきて思うのは、その一翼を担うべき自民党の影の薄さです。
 「日本に取ってプラスになること」で書いたことの殆どが全てが「もし」付きです。
 これを「もし」でなくて実現させるには、そして民主党政権の方向を誤らせないためには、最大野党であり他の野党のまとめ役と言うべき、自民党の役割と責任は重いと思います。
 しかし谷垣総裁「目標40議席台」弱気と批判続出
の有り様で、参院選でさえ弱腰では、参院選後の国会審議にも余り期待できそうにもありません。
 後は菅さんとその政権と民主党の良心的な政権運営と、国民新党の自見さんの外国人参政権などに対する頑張りと、小沢さんグループが菅さんの足を引っ張らないように「静かにしている」ことを祈るしかないのでしょうか。

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日本の安全保障と私の考え

2010-06-10 10:31:51 | その場凌ぎの政治

 昨夜のNHKの「クローズアップ現代」で[「イラク戦争を問う~英国・検証の波紋~」 イラク戦争を問う]と言う下記のような番組がありました。
 イラク戦争から7年。なぜ戦争に踏み切ったのか。どのような意まる思決定がなされたのか。戦争に至るプロセスの検証を求める声が日本や世界各地で出始めている。こうしたなかイギリスでは、去年から徹底的な検証が始まっている。独立調査委員会によるこの検証では、これまで機密とされてきた政府の文書が公開され、ブレア元首相をはじめ、意思決定を行った当事者80人以上に対する公開の聞き取り調査が行われ、その様子はテレビやインターネットでも公開されている。 戦争をめぐる意思決定のプロセスを公的に記録し、未来への教訓を読み取ろうというこの検証。背景には、常に戦争と向き合い、そのたびに検証を行ってきたイギリスの歴史と伝統がある。戦争を検証することの意味は何か、そして、イギリスはそこから何を学びとろうとしているのかを探る。
 番組で印象に残ったのは、この問題はそのまま日本のも当てはまること、出演していたアダム・ロバーツさん(オックスフォード大学教授)と等松 春夫さん(防衛大学校教授)の「この種の問題の解決に必要なのは歴史観だ」と同じようなことを言っていたことです。
 たまたま「鳩山さんの言う米国に依存し続ける安全保障
の投稿で、鳩山さんの「米国に依存し続ける安全保障をこれから50年、100年、続けていいとは思いません。」の考え方をいきなり普天間基地問題に適用する前に、長期的、大局的見地からの安全保障の研究をしておくべきだった。
 そしてその為には専門に検討するシンクタンクを設置すべきだと、と私の持論を書いたのですが、何時も適切なコメントを頂いている、オハイオさんから厳しいご批判を頂きました。
 またいつもの悪い癖で、シンクタンクで日米の関係を研究してその方向(日本が今までの方針を継続するべきか、または米国の現状やその方針の変更に対してどう対処すべきかなど)を出すべきだと書いた積りなのに、舌足らずのことを書いて仕舞ったことを反省しています。 (オハイオさんご免なさい。)
 それで今まで考えブログに書いてきたこと、特に中東問題に焦点を当てて並べと見ました。
(首相でもない普通のおっさんの私が何を考えても何にもならないことですが、今後また舌足らずのことを書いた時のご参考になれば幸いです。)

[基本的な考え方]
日本の安全保障を最優先にする
世界から信用される、そして(出来れば)尊敬される日本であって欲しい(出来ればの意味は後記)
(英国と同じように)現実を直視し、歴史に学ぶべき(後記の内容は素人が書く事ですから間違いもあると思いますが。)
 日本が世界で一二の信頼される国になったのは、平和憲法のためではなくて、援助にさいして利権を求めないからだ(逆に言えば下手くそな外交のためだ)
 満州の利権獲得までは国際法上は合法、中国侵攻は違法
 大戦で世界的な植民地開放の引き金を引くという貢献をしたのに、侵略国の汚名をきせられてしまったこと対する反省をすべき
 米国の潜在的戦力を何故見誤ったかの反省(精神主義に走り当時の軍部は神懸かりになり過ぎたのではないか。)
 もし大義があるとして、それに生命を賭けて戦う国と、安全の場所で支援する国、極端に言えば金だけ出して済ませる国のどの国が尊敬されるか
 仮に日本が尊敬されなくても日本人は戦争放棄の代償だと思って諦め、割り切るか
 イラク派遣の連合軍への資金提供、イラクの人道支援はそれに反対するものからすれば敵だ。その敵が攻撃してくれば否応なしに反撃しなければならない。それはvピストルであっても戦争だ。イラクでそのことが無かったのは単なる幸運だ。特に米軍の後方支援のための飛行機による輸送は明らかに戦争行為だ。
 これを無視して、9条のお蔭で日本は戦争をせずに済んだというのは詭弁だ。
 米軍の日本駐留は日本の安全保障のためだけでなく、過去のような日本の暴走を抑えるためにもある。
 何かと米国を批判する中国がこれに対して何も言わないのはその証拠だ。
・安倍さんの言う主張する外交、鳩山さんの言う日米対等の関係維持のためには、CIAまで行かずとも、安倍ささんの言うように自前の情報蒐集分析機関を持つ事だ
 相手の情報をそのまま受け取りそれを土台にしての対等の外交など考えられない。
 小泉さんがブッシュさんのガセネタに踊らされて、憲法解釈の変更までして自衛隊を出してことの反省をすべきだ
・米国、中国との関係
 日本は共産主義の反日教育の独裁国中国、反日教育の韓国、日本を敵国と見なしている北朝鮮、何を考えているのか判らないロシャに囲まれている。
 米国の地位の低下、方向変換したら日本は孤立してしまう。
 鳩山さんの言う価値観の全く違うしかも独裁政府で何をするか判らない中国を組み込んだ東アジア共同体はおかしい
 日本が先ずやるべきことは米国との関係は別として、価値観の似ている東南アジア諸国との関係強化を図るべき。
 米国とはある程度の車間距離を保つこと、中国とはその何倍かの車間距離を保ち、 (米中接近など)相手が急に方向を変えたり、 (経済問題ですが住宅バブルの崩壊なと)ブレーキを掛けた時の接触や衝突事故を避けること(その車間距離は基本的な外交方針や現実に合わせて柔軟に保つこと)
 自民党政権の米国のイラクに対する軍事行動に対して、何度もすぐその支持を表明したのは軽率だ。戦争を放棄した国、日本としての意見はないのか
 米国のイスラエルの不法行為に対する拒否権の発動にどう対処するのか。日本は米国と違う立場であるのは当然だ。

[私の立場]

 私は日米関係の在り方(米国一辺倒から反米まで)や中国との対応に就いて具体的にどうすべきかは、訪問者はごく一部の方達に限られいる私の小ブログでも、それなりの責任を感じていますので、上記以上の言いっぱなしのことは書けません。
 唯一つ言いたいのはこのような、 (少子化、石油資源枯渇などと併せて)安全保障のようなややこしいしかも日本にとって重要なことは、専門家を集めたシンクタンクを作って、大局的な見地、そして長期的な視野に立って、検討し日本政府がそれを参考にすることで、日本の方向が誤らないようにして貰いたいと言うことだけです。
 
なお中東紛争に対する日本の対応については下記の資料をご参照下さい。

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参照:
  
中東紛争から学んだもの(1)米国の民主主義とは
 
    
中東紛争から学んだもの(2)日本人として恥ずかしかったこと(1)
    中東紛争から学んだもの(3)日本人として恥ずかしかったこと(2)
    
中東紛争から学んだもの(4)自衛隊派遣論争 


菅政権と国民新党

2010-06-09 16:23:30 | 菅内閣

[菅政権が抱える問題]
 管政権が発足。 (今日からカテゴリーに菅内閣を追加しましたが、果たしてどこまで続くのでしいょう。か)
 各社の世論調査では60%を越す支持率を得ています。
 報道では菅内閣の抱える問題は普天間基地問題、参院選後の小沢さんとそのグループの巻き返しと短期的には連立を組む国民新党の一枚看板の郵政改革の今国会での法案成立の問題を並べています。
 普天間基地問題は鳩山さんの大チョンボで、菅政権の足元を揺るがすかもしれない難しい対応を迫られ、しかも日米合意で8月までに何らかの具体的方針を出さねばなりません。
 参院選後の小沢さんの巻き返しは、もし民主党が選挙に負ければ攻撃の攻撃の口実になるし、もし勝っても小沢さん辞任前の蒔いた種のお蔭で、小沢さんに恩義を感じる第2小沢チルドレンが生れていよいよ小沢グループが強大になるかも判りません。
 私は普天間問題は民主党が自分で蒔いた種だから自分で刈るしかないと思います。
 そのためには、菅さんが自分を曝け出して、沖縄県の人達や県外の人達に誠心誠意で訴えるしか道がないような気がするのですが、果たして菅さんはどうするのでしょう。
 小沢グループの巻き返しについては、多分確固たる信念に基づいて動いている小沢さんが翻意することは無いと思いますが、グループの人達は菅内閣のメンバーが鳩山内閣のそれと殆ど変わらないのに、支持率が一気に上がった意味(小沢体制からの開放と思うのですが)を良く勉強すべきだと思うのですが。

[小さな政党に振り回される民主党政権]
 郵政改革法案の成立の問題に就いては党内で大きな議論が起こっているようです。
・菅直人首相は8日、亀井静香郵政改革・金融相と党首会談を行い、郵政改革法案について「今国会での成立を期す」との連立合意を改めて確認した。法案成立には今国会の会期(16日)延長は不可避だが、民主党では、延長せずに早期の参院選実施を望む声が強まっており、なお流動的な情勢が続く。
・菅首相は8日の記者会見で「国民新党との合意もある。一方で多少延長してもすべての法案を成立させるのは難しいという意見もある」と述べ、会期延長について明言を避けた。
・一方、亀井氏は党首会談後、記者団に「党首同士で協議をして約束したことなのでそれを守っていくということに尽きる」と強調。「今国会で粛々と審議して成立すると確信している。土日でも深夜でも徹底審議で対応する」と述べた。
・しかし、新内閣の高支持率を受け、民主党では早期の参院選を望む声が強まっており、8日の党役員会では参院幹部が「できるだけ延長しないで参院選に突入してほしい」と要請した。枝野幸男幹事長は「そういう意見を踏まえてよく検討する」と応じた。
産経新聞
より)
 亀井さんがこれほど今国会通過に拘るのは、最近の世論調査
での
・支持政党は:国民新党0%(社民2%)
・参院選比例代表投票先:国民新党 0%(前回1%)(社民は3%)

の数字が示すように、社民党は連立を離れて支持層を増やしたのに反して、国民新党は低支持率に喘いでいるようです。
 そのためには、国民新党は今国会で郵政改革法案を通過させて、その支持基盤である全国郵便局長会の支持を確実にして置かねば、党の存立に関わるからだと思います。
 一方菅さんも党内の参院幹部の意見を受けて、会期内に郵政改革法案を通すためにまた強硬採決すれば、野党の批判ばかりでなく、小沢さんの影響下にあると言われた鳩山内閣のやり方と変わりないと国民から見られ支持率を落とすことになるかも判りません。
 そうかと言って慎重審議の為会期を延長すれば、党内の改選組と情報発信力のある亀井さんの反発を食うことになるでしょう。
 その他にも菅さんが「財政再建、超党派で議論
を提唱しているのに対して、財政出動路線の国民新党から強い反発が出ているそうです。 民主党は多分小沢路線に従って、価値観の全く違う社民党を連立に組み込み、結果的には福島さんの(民主党から言えば)反乱に逢って鳩山さんだけでなく、連立を推進した小沢さん自信の退陣までに繋がりました。
 支持率が28%もある民主党がほぼゼロに近い国民新党に振り回されているのは何故でしょう。
 私個人としては国民新党の国債増発による積極政策、郵政改革への行き過ぎた反動には不賛成、多くの国民に不人気の外国人参政権、家族別姓関連の法案の防波堤になっているのは評価するのですが。
 いずれにしても郵政改革法案の取り扱いが、菅さんの最初の腕の見せ所になるような気がしますし、それが参院選の結果に繋がってくるかも判りません。

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大量移民の時代が来るのか?

2010-06-08 15:35:31 | 少子高齢化

 昨夜の英字新聞輪読会で大量移民の時代 のエッセイを見ました。
  著者は日本在住のJoel Assogbaさんと言う少年少女文学の著者兼挿絵画家のカナダ人です。
彼のエッセイの概要(括弧内は私の注記です。)
(前略)
 
日本は危機に直面している。
 出生率は女性一人にたいして二人以下(1.37)しかなく、それは日本の高齢化を促進している。
 国立社会保障・人口問題研究所は09年10月の時点で65才以上の人は全人口の22.7%を占める一方、14才までの子は13.3%しかない。
 もしのこの傾向が続くとしたら2050年までに人口は3分の1減少し、その半分が老人になると予測している。
 それは健康保険や年金制度維持ではあり得ない状況だ。
 この懸念により、この傾向を反転させるか、そのショックを如何に和らげるかの最善の政策に就いて激しい議論を引き起っている。 (マスコミでは殆ど報道はないようですが文章のまま)
 今までの所、議論は主に出産の奨励に焦点が当てられている。
 然し多くの若い男性は財政的な理由で結婚したがらないし、女性は一人で居るか、遅く結婚し余り多くの子どもを持たい事を選んでいる。
 この様な(出産奨励)政策は現実的ではないのではないか?
 もっと言えば、子どもを持つように奨励することで問題を解決するより、現状は多分もっと緊急を要するのだ。
 労働人口の問題解決のために出生率を上げる試みは既に遅すぎている。
 国連は日本が効果的な労働人口の大きさを維持するには、ここ50年の間に年に64万7千人の移民を認める必要があるだろう、そうでないと国民総生産は年に7%低下するだろうと予測している。
 日本人は所謂単一民族の民族文化を保つことに熱心で、大量移民により経験しなければならない、変化に対して強い疑念を抱いている。 (中略)
 この大きな人口動態変化に積極的に対応できるよう、そして21世紀に活力を維持できるよう、日本は種々の民族のグループに公平な機会を与える環境を作る努力を避けることは出来ない。
 要約すれば、これは将来日本に帰化する可能性のある外国人を受け入れる効果的な移民政策を出来るだけ早く作りあげることだ。
 より大きな文化的な多様性を達成により、日本の文化的な創造性を増し、社会の活性化と世界的に競争力を高めることになるだろう。

 ブログを書いて居てよくあることですが、昨日たまたま日米関係の在り方について研究するシンクタンク設置の必要性に就いて書きましたが、私は少子化もテーマとするシンクタンクの設置を書いて来ました。
 少子化対策の難しさは
・一番効果のあるのは関係のある若い人達の考え方を変えて貰うことですが、戦時中の国民総動員や、「産めや殖やせ」宣伝の反省から、今の時代に国がこれを主導するなどとても考えられず、後は本人達の意識が変わるのをひたすら待つしかないこと。
・昔なら貧乏ながら多くの子どもを育て、それなりに幸福な生活を送れたものですが、今の人達に暮らしの程度を下げても子どもを産めなど言うわけにいかないこと
・日本人特有の判官贔屓で、マスコミの弱い人達(この問題では若い女性)に対する批判を避ける傾向にあること。 (私自身は少なくとも庶民レベルでは、女性は弱いどころか、今では男性より強いと思っていますが。)
 その一例が一昔の所謂農村の花嫁問題では、花嫁探しに困っている若い男性の放送はしても、その男性達と同数を占める若い女性の話が全く出てこないことです。
  それは恒常化してきて最近の外国の花嫁報道でも、日本の農村の若い女性がでこずに、ワイドショー的に扱われるだけに終わっています。
 そして昨日書いたような、日米関係の見直しのほか、石油資源の枯渇、途上国並みかそれ以上の大量の国債問題など、何とか対策を打たねばならないことは分かりきっていても、面倒なこと(そして票に繋がらない事)を先のばしにしてしまう政治家たち。
  今度の著者の提案について言えば、戦後以来の割合に少ない格差に馴れて来た日本人には、欧米諸国(最近では中国なども)で容認されている社会格差に対して非常な抵抗感があることを考えると、大量の移民の受け入れより先に、少し手遅れから知れませんが、何とかして日本の出生率を上げる対策が欲しいと思うのですが。
  然し折角できた少子化省も大臣に経験の少ない女性、社民党の福島さん、今回の菅内閣での少子化大臣のたらい廻しなど、自民党政権以来少子化に対しては、軽視しているようです。
  私は少子化の問題に就いてもシンクタンクを作り、少子化の傾向が続けばどうなるのか、出生率がどの点で収斂するのかしないで限りなくゼロに近づくのか、、そのときの日本の環境はどうなるのか、著者の言うように大量の労働力が流入したときに、日本の環境はどう変わるのか、変わった時の日本人の反応とその対策などなど、基本的、大局的そして将来を見据えた研究の必要があると思うのですが。

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参照:カテゴリー→「少子高齢化」および「その場凌ぎの政治」


鳩山さんの言う米国に依存し続ける安全保障

2010-06-07 15:32:26 | 外交・安全保障

 鳩山さんの両院議員総会での発言には、頷けるところ、首を捻るところなどさまざまな印象を受けましたが、一つだけ気になるところがありました。
 米国依存の安全保障の問題です。
 戦前派の私としては、大きな失意の中で辞任表明した鳩山さんを更に批判するのに大きな抵抗がありますが、日本の将来に取って重要なことなので敢えて取り上げてみました。
 鳩山さんは、
 米国に依存し続ける安全保障をこれから50年、100年、続けていいとは思いません。そこのところもぜひ皆さん、ご理解をいただいて、だから鳩山が「何としても少しでも県外に」と思ってきた、その思いをご理解を願えればと思っています。その中に私は今回の普天間の本質が宿っている、そのように思っています。 (中略)
 皆さん、私はしばしば「宇宙人」だと言われています。それは私なりに勝手に解釈すれば、今の日本の姿ではなく5年、10年、20年、何か先の姿を国民の皆さんに常に申し上げているから、「何を言っているか分からんよ」、そのように国民の皆さんにあるいはそのように映っているのではないか、そのように思っています。
 そしてその例として、地域主権、「新しい公共」を上げ、 東アジアの共同体の話もそうです。今すぐという話ではありません。でも必ずその時代がくるんです。
と話していました。
 私も日本と米国の在り方についてブログで書いたことがありました。
  「石油問題と米国との関係の見直し
の[永久に米国に依存してゆくのか] (08年1月投稿。)です。
・世界の歴史で見るように世界を制覇した国々は必ず何時かは滅びるか、衰えるのは、間違いない。
・米国も多くの不安要因を持っているし、世界からみれば必ずしも好感を得ていない。
・歴史の中で、米国は最悪の国として描かれる可能性もある。
 核兵器を開発して全世界に広めた国。
 その核兵器を使用した最初の国。
 二次大戦後、世界で一番余計によその国で戦争をした国。
 折角出来た国連で一番拒否権を発動した国。
 処理の難しいテロリズムを誘発させ拡散させた国。
・若しその様な評判の悪い米国がぽしゃった時、それに頼りきった日本の世界における立場はどうなるか。外交方針は。どうして国を護るのか。
 (米国の)民主党優勢などの国内問題、中国の台頭などの国外の情勢の変化に応じて、米国の動きが少し変わってきていること、そしてその例として、
 死に体のブッシュ政権、イラク情勢の悪化、北朝鮮への経済制裁解除、慰安婦問題に見る中国系住民の影響力増大、米国と中国の経済的結びつきの増大、米国経済を支えてきた、住宅バブルの雲行きの悪化など挙げた。
(経済問題の記述は省略)
 
詰まり円安ドル高が示すように、米国の経済上の地位の低下の傾向が今後も続くかもしれないことだ。
  詰まり米国は世界で唯一のリーダーでは無くなったのだ。
 日本は米国の属国かと一部では良く言われる。
 それは、日本が事実上の米国の軍事保護国であり、その上輸出しか道のない日本の最大のお客様だったから米国の意志を無視出来なかったのだ。
 事態は変わった。
 中国、インドなどアジア諸国の台頭で米国は唯一の最大のお客様の国ではなくなった。
  その点では今までのような米国の貿易面での高圧的な要求に屈しなくても済む様になった。
 軍事保護国の状態はここ暫くは続くかも知れないが、世界の情勢はこの必要性が次第になくなるような形勢だ。
 然し、米国との関係の見直しは素人考えでも、国の基本的な行方決める問題で、米国だけなく中国その他の国への反響も大きいので、大袈裟に議論するべき問題でなくて、秘密の内に粛々と進めるべきだろう。
 唯、問題が大きいからと言って、世界情勢や米国の立場の変化を考えると、どちらへ進むから知れないが、惰性で米国追随のまま放っておける問題ではないと思う
 それこそ石油問題のように、その場になって慌てふためかなくてよいように、米国との関係のあり方を研究するのにはシンクタンクが一番適した機関だと思うのだが。

 素人の私の意見など幼稚なものですが、今後の日米関係の見直しの必要性に就いては鳩山さんとは同じです。
 違うのは鳩山さんがその考えをそのまま緊急を要する普天間基地問題の解決に適用してしまったこと。
 私はこの問題は「米国だけなく中国その他の国への反響も大きいので、大袈裟に議論するべき問題でなくて、秘密の内にに粛々と進めるべきで、その為のシンクタンクの設置」を提案したことです。
 勿論、私の言うシンクタンクで討議すべきことは、米国や中国などの将来の動き、それに対する日本の在り方、そのための必要あれば自衛隊の強化とそれに及ぼす経済への影響、憲法改正の必要性などなど、難しい問題が控えていることだけは良く判ります。
  日本人は長期的、大局的なそして複雑な考え方をするのは苦手のようです。
  然し、今回のような普天間基地の移転問題には、この観点からの対処法を取らねば、鳩山さんのように取り返しがつかないほどの大失敗をしてしまうことになります。
  外国の眼から言えば日本の大失敗です。
  ここは政府 、与野党を問わず、今後また同じような問題で慌てなくて済むように日米の在り方について良く良く考えるべきだと思うのですが。

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参照:カテゴリー→「その場限りの政治」シリーズ


静かにしていては小沢さん支持グループ

2010-06-06 06:33:47 | 鳩山内閣

[小沢さん支持グループへ]
 今回、民主党の代表になった菅さんの「小沢さんはここしばらくは本人のためにも民主党のためにも日本の為にも静かにしていた方が良い」と言う発言は、小沢さんもそれを支持する人達も随分カチンと来たと思います。
 菅さんの対抗馬として立候補した樽床さんに対して自主投票を決めた小沢グループに対して激怒したという小沢さん。
 樽床さんが120数票を得た事に小沢グループの力を示すものだ、「本番は9月だ」と独自候補擁立に意欲を燃やす小沢さん。
 然し国民は今回の菅政権誕生と小沢さんに対してどう見ているのでしょう。
 菅政権誕生に対して各社が社説を出していますが、その中でも民主党寄りと言われている毎日新聞の社説
を見て下さい。
小沢一郎前幹事長との二重権力構造を招かない体制を構築し、組織優先でバラマキ型に陥った悪弊を改めること
「脱小沢」を徹底せよ、小沢氏と距離を置く枝野幸男前行政刷新担当相の起用を、仮に小沢氏への配慮から見送るようでは政権の足元を見られよう
・菅氏に求められるのはトップの言動への信頼を回復するリーダーシップの発揮である。
組織票対策があらゆる政策課題に優先したかのような選挙至上主義を捨て、開かれた党運営に改めることが大切
「政治とカネ」の問題も真に政界の浄化を目指すのであれば小沢氏らが説明責任を果たすこと はもちろん、企業・団体献金の全面禁止など結果を見せねばなるまい。
・責任ある公約示せ
 普天間飛行場の移設問題の8月末に工法など具体案の策定を迫られる。
 財政も危機的状況にある。
 その意味で、重要なのが参院選で有権者に示す党の公約だ。さきの衆院選で掲げたマニフェストはバラマキ型の内容ですでに財源の骨格が破綻している。誤りは率直に国民に謝罪したうえで、実現可能なプランを示さねばならない。
・参院選は本来、鳩山内閣の中間評価の場となるべきだった。菅氏が小沢氏と距離を置けばその分、9月に任期満了を迎える代表選のハードルは高くなる。参院選である程度の結果を示せなければ政権運営が立ち行かなくなる事態も十分にあり得る。そうなれば民主党の政権担当能力が今度こそ問われる。
 民主党に優しい毎日ですら、ばら蒔き政策、選挙至上主義、開かれた党運営、など全ては小沢さんのやり方からの脱却を主張しています。
 毎日が触れた「政治と金」に就いては次期の選挙に立候補しないと明言した鳩山さんへの批判が小さくなり、なお今後の復活に意欲を燃やす小沢さんに集中するのは間違いないでしょう。
小沢グループの苦境を招いたのグループ自身の責任
 小沢グルーフの人達は今回の苦境を招いた鳩山さんを怨んでいるかも知れません。
 然し代表選では世の中の岡田さんとの予想に反してに鳩山さんを選出した原動力となったのは明らかに小沢さんとそのグループだったのです。
 私事ですが、小沢さんの代表時代の地方選中に彼をかばっての鳩山さんの数々の迷言に、これでは鳩山さんの次期代表はないと予想していました。
 私は自分の心配や提案が割合にまぐれ当たりに当たることが多いのですが、この代表選に就いては見事外れて仕舞いました。
 おまけに私は鳩山さんの数々の迷言は小沢さんを庇っていたと思っていましたが、彼の所謂天然の発言だったことが、最近になって判りました。
 民主党内の人達はその様な鳩山さんのリーダーシップの限界をとうの昔から知っていたと思うのですが、それを無視して小沢さんに忠節を尽くした鳩山さんを選びました。
 言わば小沢グループの今回の苦境は他人を怨むより自業自得と先ず自らが反省すべきだと思います。

[静かにしていては小沢さん支持グループ]
 勿論菅さんが党の方針に反して、8日まで組閣を延期したことは、組閣による党内の分裂の危機と世間から期待されている小沢色の消去とのバランスに気を配っているのでしょう。
 それに対して支持率が上がった今選挙にはいらねば、不利になるとの反発もあるそうです。
 そして今までのばら蒔き、消費税増額スルーの政策がなくなれば、選挙に不利になるのではないかと言う批判もあるかも知れません。
 然し 共同通信社が4日夕から5日にかけて実施した世論調査の
 ・民主党の菅直人代表に「期待する」と答えた人は57・6%
 ・民主党の支持率も前回比15・6ポイント増の36・1%に上昇。自民党の20・8%を
 ・参院選比例代表の投票先でも民主が12・7ポイント増の32・6%、自民が2・5ポイント増の23・4%

 の数字を見ますとばら蒔き政策を見直しても、この儘では民主党の有利の選挙結果に終わりそうです。
 (なお持続可能な政権交代論者の私は、自民党体制の革新を書いてきたのですが、その徴候が見えず支持率が低迷しているのは残念です。)
 管政権の支持率の上昇はお祝儀相場の見方もありますが、これから選挙までの短い期間にそれを下げる要因は麻生政権末期のような民主党内の紛糾だけだと思います。
 ここは菅さんの言うように小沢さん支持グループの人達は静かににしているべきだと思います。
   小沢さん流のばら蒔き政策からもっと現実的な真面目な政策に変えても、今の自民党の支持率の差から見れば、今後余程のチョンボがない限り参院選に勝つかもしれないし、もし負けても日本の為になることです。
 そして菅さんから登用された人達は頑張るのは勿論ですが、干されたと思って居る人達も、暇の間に世間の動きや参院選中の地もと民の意見を参考にしながら、自分達の今までの言動が正しかったか、そしてそれが世の中から受け入れと貰えるのかと反省すべきだと思います。
 浪花節的に言えば今苦境にある小沢さんを見捨てることは考えられないと思いますが、小沢さんを支持するのなら、今までのように盲従でなくて、彼の間違っていることを直言し、その方向を誤らせない ようにするのが、彼に対する恩返しだと思うのですが。

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見苦しいよ鳥越さん!!!

2010-06-04 10:44:42 | 情報、マスコミ

 私は毎朝テレビ朝日の「スーパーモーニング」を見ています。
 その理由は朝食時の二時間と言う情報量の大きさです。
 赤江珠緒さんの歯切れの良い司会。
 玉川徹さんの「ちょっと待った総研」の政府の無駄の摘発。自民党支持者にとっては癪に触ることも多いと思いますが事実だから仕方がありません。
 三反園訓さんの「永田町トリビア」を始めとする割合公平、適切な解説など見応えのあるところも多いようです。
 唯一つ何時も心に引っ掛かるのは鳥越俊太郎さん率いるコメンテーターの発言、特に鳥越さん自身の発言です。
 中には吉永みち子さんの「私たちは民主党を応援していたのに」の発言ではネット上で叩かれていたのはご愛嬌としても、オピニオン・リーダーの鳥越さんの民主党支持一本槍のコメントは、視聴者への影響力が大きいだけに問題と思います。
 司会の赤江さんも、彼へ振るのにかなり気をつかっているようですが、私も鳥越さんがどんな発言をするか興味と心配半々で見ています。

[討論会の参加者全員から無視された鳥越さんの発言]
 特に昨日の鳩山さん辞任に関しての民主・自民の討論会
での発言は特に酷かったですね。
 出席者は民主党から、首相補佐官の中山義活さん、生方幸夫さん、参議院議員の小川敏夫さん、自民党から小池百合子さん、平沢勝栄さん、山本一太さん、に加えて鳥越さん、東ちづるさん、やくみつるさん。
 普天間問題について、小池さんが、如何に日本を守るか、そのために憲法をどうするかなど基本的な問題を解決しなければならないのに、鳩山さんが順番を無視していきなりビーチャルの世界に飛び込んだのが今回の問題の原因だま指摘。
 平沢さんの「日米合意は政府が変わっても首相が変わっても、合意は遵守しなければならないなどの正論。
 その時鳥越さんが持論を持ち出しました。
 「普天間問題は自民党でも解決できない問題だ。このまま進めれば血が流れる。日米同盟50年で見直す時期になっているのに、この問題に手をつけねば普天間問題は動かない。鳩山さんはそれを手を就けないで、自民党路線を選んだ。もう何処でも移転先を受け入れるところはない。」
 日米で合意が成立し、その早期実行を米国に要請されている今になって、日米同盟在り方から見直すなど言い出したら、日本の信用を失墜するばかりです。
 討論会でも当然のようにテレ朝のオピニオン・リーダーである鳥越さんの意見はその場で無視されてしまいました。
 何故なら首相補佐官をしていた中山さんが、鳩山さんの立場を支持して居たほか、民主・自民の両党の人達は全員が日本がこれから日米合意実施と言う困難な道を歩まねばならぬことに意見が一致していたのですから。
 これを聞いて鳥越さんの発言をフォローして来た私はうんざりして来ました。
 現実を無視した発言で皆から無視された見苦しい鳥越さんの発言!!! 

[今までの鳥越さんの発言]
・鳩山さんが普天間問題で発言し始めたときは「政府が変わったのだからその方針が変わるのは当然だ」。
 この時こそ彼の言うように鳩山さんが「国外、すくなくとも県外」と言う前に、基本的な日米同盟をどうあるべきを決め発言すべきと言うべきでした。
・鳩山さんの発言が変わり始めた時「鳩山さんは沖縄の負担軽減と言う高い志を持っていたのに、外務・防衛官僚から、日米重視の考え方を刷り込まれたに違いない」
 鳥越さんは、鳩山内閣発足当時から、岡田さんは嘉手納基地統合、北沢さんは現行案を考えていたことを無視しています。
 さらには野党時代のネックスト防衛長官、現在の防衛省政務官のの長島さんは、小池さんが言うように日本の防衛政策を基本的な問題から検討し、難しい普天間問題については「日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方について見直しの方向で臨む」と当たり障りのない公約にしています。
 これを見ても鳩山さんが「国外、少なくとも県外」発言は明らかに閣内の意見を聞かない、フライングなのに鳥越さんはそれに就いて触れた話しを聞いた覚えがありません。
・明らかに民主党のチョンボの時など、他のコメンテーターが色々言っているのに、何時もは雄弁の鳥越さんは、話題が変わるまで沈黙を守ったまま。
・そして鳩山さんが現行案へ舵を切ったときの前記の理由を挙げての始めての鳩山さん批判。

  私は正直言って「スーパーモーニング」を批判半分、心配半分で見ていますが、ネット情報や、Wikipediaに依りますと、同番組は低視聴率に喘いでいるそうです。
  私はそれが事実とすれば、その一つの原因に、余りにも民主党寄りに偏り過ぎている、鳥越さんのコメントにもあると思います。
  詰まり番組の量は他局に劣らないかも知れないが、偏ったコメントでその質が落ちているのが低視聴率に跳ね返っているのでしょう。
 テレビ朝日は彼よりもっと中立的な意見を持つ人に代えるか、彼を切れないのなら彼と反対の考えを持つ人も同じ場所に立てるか、割と公平な発言をする二反園さんの登場機会を増やすなどして、番組全体としての、公平性にもっと気を配るべき だと思います。
 同じテレ朝の「報道ステーション」でもひと頃は古館さんの発言がネット上で批判されていましたが、最近は余り見なくなりました。
   「スーパーモーニング」も報道の公平、公正化のために鳥越さんの使い方にもっと気を配って貰ったらと思うのですが。
 もっともテレビ朝日が何らかの政治的意図を持って彼を登用しているのなら話しは別ですが。

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参照:しっかりしてよ鳥越さん!!! 


今度は自民党の番だ

2010-06-03 15:00:58 | 自民党

[民主党政権のこれから]
 鳩山さんが遂に小沢さんを道連れにして辞職し、民主党と政権は大きな転換期を迎えています。
 持続的な政権交代論者の私はその民主党と対極にある自民党の今後を考えて見ました。
  菅さんが代表候補に立候補することを明らかにしていますが、彼が首相になった時のポイントは如何に党内の紛糾を避けながら、小沢さんの影響力を減らせるかに掛かっています。
・詰まり彼の影響下にある人をどれだけ閣僚や幹事長など重要ポストに就けるか
・小沢流のばら蒔き政策を真面目なものに変えて行くか、
 一部のマスコミは小沢さんの影響が少なくなるので、新政権はばら蒔き政策を見直すのではないかと言っていますが、果たしてどうでしょうか。
 それと今となっては民主党政権の大きな癌になりかけている普天間基地移転問題をどう処理するかが、大きな問題となっています。
 何しろ日米間の合意では「誰が首相でも合意履行を」普天間で米高官
と米国から言われるのは当然だし、「8月末まで」とした移設先に関する具体案策定の実務的な協議を開始しなければならないのですから。

[自民党のこれから]
 自民党としては野党となった今は、これらの新政権の動きを待つしかありませんが、それに対する党の体制は整っているのでしょうか。
 自民党は、首相と民主党の小沢幹事長の「政治とカネ」の問題や米軍普天間飛行場移設問題で政府・与党への攻勢を強めてきました。
 然し、
・首相交代により、民主党の支持率が回復しかねない
・「新しい首相と内閣ができればムードが変わる。非常に厳しい戦いになる」
・「正直痛い。鳩山首相のままの方が良かったという意見が多い」
との懸念が相次いでいるそうです。
   参照:自民「痛い。鳩山首相のままの方がよかった」

 今後は「政治と金」で民主党を追及するにしても迫力がなくなるし、普天間問題のこじれの最大の責任者の鳩山さんがいなくなるし、ばら蒔き公約を批判しようにもその黒幕の小沢さんが辞めているし、民主党が公約の修正をしてくれば、批判のしようがないし、結局は鳩山さんと小沢さんの影響下でやって来た過去のことの批判しか出来ないようです
 上記の報道をした読売新聞も参院選で目標としていた「与党の過半数割れ」「改選第1党」も不可能ではないとの手応えを感じつつあったが、戦略の見直しを迫られるのは必至だ。と指摘しています。

[一般国民の自民党への反応]
  テレビなどの市民の反応も「鳩山さんはもっと頑張るべきだった」と言う人がかなり居ましたし、野党が言う「衆議院解散で国民の信を問え」の要求にも、賛成、反対がほぼ同数のようです。
  仮にこれがテレビ局の編集だとしても、鳩山さんがあれほどの大失敗をしても、やはりかなりの数の人がまだ民主党政権に幾分の期待をしていることを、自民党は安全サイドの面からその事実を受け止めて、それに如何に応えるかを考えて置くべきだと思います。
 民主党に対する国民の期待の理由の一つは、政権交代の対象の自民党や長く続いた自民党政権への批判、不安、飽きから だ と言う事もも自民党は忘れてはいけないと思います。
 最近の(鳩山政権の批判の最前線に立つ)産経の世論調査結果でも、
・支持政党:民主党17.7(19.8) 自民党16.5(14.2) (括弧内は前回の数字)
・日本の指導者として最も期待するのは:前原誠司10.3、舛添要一9.8、岡田克也8.1、渡辺喜美7.7、菅直人6.4、石破茂6.2、小泉進次郎5.2、蓮舫4.3、小沢一郎2.1、石原伸晃1.1、谷垣禎一 0.6   
が示すように自民党に必ずしも信頼されていない、谷垣さんは殆ど信頼されていないことを示しています。
 この世論調査には、後の調査の数字が示すように多分にミーハー的なところもありますが、それにしても鳩山政権が大チョンボをした今でも、最大野党の谷垣さんへの支持が他の人とはケタ違いの僅かの0.6%の数字の意味するところを良く考えるべきだと思います。

[自民党は自党自身のことも考えるべき]
 外野からみて、自民党は鳩山政権は8カ月の間何をしたのかと攻撃をしていますが、そのその8カ月の間自民党自身は何をして来たのでしょう。
 「みんなでやろうぜ」の合言葉に反する与謝野さんや舛添さんの党内刷新を拒否されての離党に対する除名処分だけ。
 党内に残った若手議員の同じ主張は全て不発。
 唯一変わったのは河野太郎さん副幹事長登用と定年制による党の若返りだけです。 (正確に言えば外野にはそのようにしか見えません。)
 後のやったことは、鳩山政権の諸施策に対する攻撃。
 それと政権の敵失とそれによる政権と民主党の支持率の低下をひたする祈る(ように見える)
 国民は自民党の古い体質と自民党政権のやり方について批判し、不安を抱き、そして飽いてしまっているのに。
  これらの事実と谷垣さんへの支持が0.6%の数字が関連しているような気がするのですが。
 唯一つ傍目で見て活躍しているのは、一年生議員の小泉進次郎さんです、国会での彼の質疑のかっこよさ、街頭の演説で彼に熱狂する人達。
 これも軽薄なテレビ、軽薄な一般市民と言う見方もありますが、彼の活躍を追うテレビや一般市民は無意識の内に最大野党のあるべき姿を期待しているのかも知れません。
石破茂さんの考え
 私の尊敬する政治家の一人の石破茂さんはそのブログ
で次のように書かれています。
 (鳩山政権の)ような政権を作った責任は間違いなく我が自民党にあります。
 自民党が国民に愛想をつかされた昨夏、民主党が掲げた「政権交代」とのフレーズはまさしく悪魔的な魅力に満ちていました。(中略)
 長きにわたって政権を与えられていながら、いつのまにかそれに対する感謝と怖れを忘れ、真実を語る勇気も、真心も失ってしまったのではないでしょうか。安全保障や財政の危機を招いた責任も、専ら我が党が負うべきです。
 国民が審判を降すに当たって問われているのは民主党ではなく、我が自民党なのだと強く思っています。
 強いて言えば石破さんのような要職におられる人が、その考えを何故谷垣さんまで反映出来ないのかとも思はないこともありません。
 自民党は鳩山政権が方向を誤らないように、攻撃はしても良いし、しなければ成りませんが、石破さんの言うように、自民党は参院選勝利のためにも、もう一度自党自身の在り方を見直す必要があると思うのですが。

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祝・社民党連立離脱!!!

2010-06-02 11:03:04 | 鳩山内閣

社民党へ
  福島さんは、鳩山さん、民主党、社民党内の説得にも関わらず罷免覚悟で、閣議署名拒否と言う筋を通して大いに「女を上げ」ました。
  それに言葉を詰まらせ涙の記者会見で、彼女もこちこちの石頭の護憲派だけでないこと、
  また辻元さんの関西弁丸出しの涙の会見で、彼女も単なる喧し屋だけの小母さんだけてないことを国民に知って貰ったことは社民党に取って良いことで、端的に言えば同党の支持率が幾らかは上がる可能性があることを示しています。
  そして一気に増したマスコミへの社民党の露出度も党に取ってプラスになるのは間違いないと思います。
  然し社民党はこれも参院選までの一度限りの現象だと言う事を良く知って置く必要があると思います。
  前身の最大野党だった社会党から政党支持率が1%台まで落ちてきた社民党の歴史とその理由を忘れては私が言う「絶滅危惧種」になるかも知れないことを知るべきです。
 私は単なるブレーキ役を自他とも認める共産党と違って、国民が社民党には村山政権以来まだ国民政党としての期待を持っているのに、その期待に添えられない社民党への失望が1%台の支持率に定着しているのだと思います。
 全くの僻目から言うのですが、国内2位の販売数を誇る朝日新聞ばかり見て、社民党はこんな低支持率の筈がない、それが判らないのは国民が悪いのだと思っているようでは社民党の先はないと思います。
 普天間問題で存在感を示した今こそ、もう少し眼を開いて世の中の動きと現実を直視しなければ社民党はじり貧に陥るばかりだと思います。
 もっとも革新を名乗る超保守政党で良いと思っているのらは致し方ないと思いますが。

民主党へ
 今回のことで政権与党として次の様な多くの教訓を得たのは民主党の為にも、日本のためにも非常に良いことだと思います。
・小沢さんに気を使った、所謂、党内力学に基づく鳩山さんの代表指名の大失敗
・何故鳩山さんが裸の王様になったかへの反省、首相への支援、補完体制の強化の必要性
・安全保障では閣僚の認識の統一の必要性
・政権が変わっても政治とくに外交、安全保障の継続性の重要性
 前政権の政策を見直し良い所は継続、悪いところは修正
・政権獲得後始めて知った現実と公約の整合性の検討と必要あれば修正の必要性
・政治主導と官僚の活用のバランスの取り方
・価値観の全く違う政党との連立の間違い
・小沢さんの選挙至上主義の政治、政局の影響の大きさと危うさ
 つまり首相として疑問符が着く鳩山さんを代表にえらんだこと、考え方が違う社民党を選んだことの判断の危うさとその影響の大きさです。
 その他にも、
・唯でさえ党内の意見の幅が広過ぎるので、社民党の離脱で少しはすっきりした運営ができる
・社民党離脱により、残った連立を組む国民新党の意向を無視でなくなり、同党の反対する外国人参政権や夫婦別姓法案の成立が出来なくなった。
・これから(多分参院選後も)議員の多数を頼んだ強引な国会運営が難しくなった
 など社民党離脱の功績は大きいと思います。
祝・鳩山さん、小沢さん辞任!!!
(ここまで書いているとき、鳩山さん辞任が報道され、鳩山さんが小沢さんの辞任を求め、小林千代美さんも責任を取り民主党をクリーンな政党に変えてくれと言っていました。)
 これも社民党離脱の功績です。
 いずれにしてもこれらの動きは、 (鳩山さんが言うように)民主党に取っても、日本に取っても良い事です。
 但し、私が書いた民主党が今回で得たと思う教訓も、民主党員がまともに感じてくれるか、それに真面目に対応してくれるかにより、民主党に取っても日本に取っても良い事になるかどうかは判りません。
 テレ朝の「たけしのTVタックル」で野党の人達や解説者達の鳩山さん批判にたいして、彼の側近と言われる川内博史さんは、何やかや理由にならぬ理由をつけて反論し、最後には(政権奪取後8ケ月も経っているのに)普天間問題の自民党の対応の批判までしていました。
 それを見ている内に今はすっかり消えたUFO信者で原発反対論者の発言を思い出していました。
 同席した同じ民主党の安住淳さんは、控えめながらも鳩山さんの責任を認めていたのに。
 鳩山さんが(そして多分小沢さんも)責任を認めて辞任した今、残った民主党員も川内さんのように自分達にしか通用しない言い訳でなく、今回の普天間問題で得た教訓から目を逸らすことなく、真っ正面から対応して言って貰いたいと思っています。
  幸い民主党には良く勉強する真面目で率直な若手の政治家がかなりいると思います。そして彼らの奮起願っています。

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みんなの党の渡辺喜美さんと小泉改革

2010-06-01 16:17:47 | 鳩山内閣

 昨夜、テレビのスイッチを入れるとテレビ東京の「カンブリア宮殿」で丁度小泉改革の評価の話題に移っていました。
 全体の番組の流れに就いては50代オヤジの独言
さんが詳しく書いておられますのでご覧下さい。
 私もその部分に就いて勝手にコピペ(青字)させい頂きました。 (なお黒字は私の付記です。)
・小泉政権で行われた小さな政府、競争社会は結局格差を生んだとして急速にしぼんだ。小泉改革の規制改革は厳しい消耗戦を生み、リーマンショックはそれに止めを刺した。市場原理主義が見直しされることになった。
・タクシー業界では、しかし今また「小泉改革」が再燃しているという。
 タクシー激戦区神戸市、すでに12社が廃業した。その中でなんとか生き延びた会社の社長は「小泉改革」に感謝している。このタクシー6000円で2時間貸切。スイーツの店を巡るという。この苦肉の策が大ヒットし、会社の柱になっている。
・三位一体改革で削られた地方予算。しかし兵庫県小野市は行政サービスランキング全国1位。公共施設は土曜営業、児童館は年中無休。フィットネス利用料も1回300円と安い。小野市は少人数の職員で切り盛りしている。
 新規採用無しで、退職者の自然減により10年間で3割減。民間に任せるものは任せて、黒字化を果たした。
 職員は自ら行動するスタイルに変わっていった。この原動力は民間から市長になった蓬莱さん。「小泉改革を私は評価している。みんなが何ができるかを考えるきっかけになった。」と語る。

[小泉改革に対する対する出演者の評価]
・司会の村上龍さん: 「毛沢東は6:4でまあまあ良いほうが良かったと中国では評価の総括が行われたようだが、小泉改革をこのような表し方でやるとどうなるか?」
 自民党の河野太郎さん: 「7.5:2.5、小泉改革をやらなければ財政は持たなかった。」「マイナス点は後のフォローを怠ったことだ」
 みんなの党の渡辺喜美さん:「6:4、小泉さんはの構造改革の本質は郵政改革に見るように、旧田中派の後を引き継いだ派閥政治退治だった。公務員改革は財務省にストップされ中途半端に終わった。自由化をしたら事後チェックをすべきだった。」
 民主党の枝野幸男さん: 
「5:5、今までのやり方ではダメなんだといったことを知らしめたことは正しかった。行政の効率化を説いたのは良かったが、行政が変わっていないのが良くないところ。マーケットのところを考えていなかったのも拙かった。」

[私の意見]
 私の小泉改革の評価は枝野さんの言うように五分五分です。
 但しこれは全て小泉さんの責任でなく、彼の後を引き継いだ安倍さんにもあると思います。
 詰まり河野さんや、渡辺さんの言うように安倍さんは小泉改革の負の部分の修正をすべきだったと思います。
 その結果(何度も書くようにマスコミが安倍さんの足を引っ張ったこともありますが)憲法改正に必要な国民投票法、や教育基本法などの成立にも関わらず、小泉改革の負の部分を小沢さんに突かれて、参院選大敗を招いたのです。
 小泉改革に就いての評価は彼のライフワークである郵政改革の成功を除いては、渡辺さんの言う公務員制度改革、医療破綻、年金問題、教育の崩壊などなど必ずしも成功していないと思います。
 経済問題に限って言えば、小泉さんは、
・経営者、地方自治体の首長がみな経営面で優れていること、そしてやる気満々であると言う言わば性善説にたっていること
・中国など新興国の急激な発展→日本企業の競争力低下と言う大きな経済状況の変化を無視
  
して、彼の期待に添えない、大多数の普通の経営者を持つ企業や、普通の首長のを持つ地方団体の破産には目をつぶることで競争意欲を持たせるようにしました。
   だからカンブリア宮殿で取り上げた自治体やタクシー会社の成功例は例外中の例外で、多くの自治体が苦しみ、大多数の企業が苦しい経営、破産に追い込まれたりしているのです。
 普通の首長や経営者達は我々庶民より少しは優れているかも知れないが、危険を冒してトライするより安全な今までのやり方を踏襲する人が多いと思います。
 だから
・労働者派遣法が通過すると、安月給の中国に負けないために、非正規労働者の増員と言う安易な方向に走って結果的に社会格差を産み、
・米国直輸入の成果主義を取り入れ今までの企業文化をすっかり壊し、
・安易のリストラなどで折角の優秀な人材を韓国や中国に取られて、技術立国の日本の技術が他国に流れ、それがまた日本の企業を脅かすことになっているようです。
 首長の問題もそれを選ぶ人達が、本当にその地方自治体のことを思って投票しているかと言うとやはり情実や、自己の利益のために投票している人も多いと言う事実もあるようです。
  小泉さんは彼の性格から落伍するものは勝手にしろと思っていたかも知れませんが、それ以降の安倍、福田、麻生さんはこのような現実問題にどのように対応すべきかフォローをすべきだったと思います。

[渡辺さんへ」

 今みんなの党は日の出の勢いです。
 産経の世論調査でも
夏の参院選比例代表でどの政党に投票したいか
では公明党 4.7( 3.7)を抜いてみんなの党14.0(10.3)
(括弧内は前回の数字)
日本の指導者として最も期待するのは
では渡辺さんは前原、岡田、舛添さんに次いで4番目の7.7%を示しています。
 みんなの党の評価の高い理由は、渡辺さんの公務員制度改革への情熱(意地悪く言えばそれだけで渡辺さんもそのことを十分に知っていると思います)です。 (逆に自民党大敗の一因は同制度に対する腰の引けた姿勢です。)
 今後益々渡辺さんや江田さんの発言の機会が増えると思いますが、(民主党のように政権与党になってボロを出さずに済むからと言って)構造改革を推進するあまり、不用意な発言をして、小泉改革の負の部分を忘れた発言をすれば、折角の国民の期待を裏切り、みんなの党や渡辺さんの足を引っ張るかも知れぬことに留意して、今後とも慎重な発言をする必要があるような気がします。

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