国の重要文化財熊本城の不開門(あかずのもん)が一般開放されています。不開門は熊本城の北東に位置する門です。期間は4月6日までとなっています。
この不開門は熊本城築城当時から残っている門で、国の重要文化財にも指定されています。不開門がある丑寅(東北)の方角は、昔から鬼門とされ、陰陽道では塞いでも開け放してもダメ、門は作っても普段は閉めっぱなし、不浄なものを運ぶときだけこの門を開いたと言われています。そのため、不開門と呼ばれています。
築城にあたっても門は造るが通常は閉鎖されていて、それは現在もなお続いていました。
この門の形式は、両側の石垣の上に櫓を渡し架けて、その下が門となった櫓門で、要衝に配置されていたものです。最近、復元された「西大手門」「南大手門」も同じ形式となっています。往時の熊本城では十八箇所に櫓門が造られていましたが、江戸時代そのままに現存するのはこの「不開門」のみとなっています。
明治10年の西南戦争では、熊本城の天守閣など主要な建物が焼失しました。加藤清正(かとうきよまさ)によって慶長12年(1607年)に完成した宇土櫓(うとやぐら)と不開門(あかずのもん)は、無事、火の手を逃れ建立当時の姿を今も残していて国の重要文化財に指定されています。内部には数々の資料が展示され、細川家の紋章の入った瓦などもあります。
不開門の手前に料金所があるので、まずは料金所で入園料を払って入りましょう。天守閣から下る事も出来ます。一般解放の期間中に1度訪れてみてはいかがでしょうか。