春の全国選抜高校野球が開幕した。
昨日は雨で、開会式のリハーサルは屋内だったが、今日は青空の広がる絶好の野球日和。待ちに待った選抜高校野球が開幕。
朝からテレビの前の特等席に“うちの奥さん”と一緒にでんと座って心行くまでの観戦となりました。うちの奥さん、高校野球は孫が野球を始めてからの俄か大ファン。いつもの家事もなかなか手に着かないご様子。
青空のもとに始まった開会式はそのほとんどが高校生の手作り。若い力がみなぎっている。
開会式で司会を務めたのは、鹿児島純心女子高の小谷さんと同じく鹿児島鶴丸高校の遠矢さん。鈴を転がすような美しい声はまるで楽器の音色そのものうっとりとなる。
司会者の美しい声に誘われ各地の代表32校の選手の入場行進が始まった。アイドルグループAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」のリズムに乗って行進する選手の白いユニホームが朝の光できらりとひかった。素晴らしい光景が見ているものの胸にジンとくる。
広島新庄の中林主将の力強い選手宣誓。「全国の皆さんに高校野球を見に行こうと言ってもらえるように、高校生らしくさわやかにすがすがしく、正々堂々と戦います」は素晴らしい出来栄え。この感激、高校野球の醍醐味ここにありというところか。
第1試合が始まった。九州代表鹿児島の神村学園。対戦相手は中国代表岩国高校。1対1の攻防が5回まで続いた。その後、7回2死一、三塁で神村学園山本選手が大会第1号のスリーランホームランで追いすがる岩国高校を引き離した。お見事。神村学園は昨年大会に引き続き初戦突破。おめでとう。次の試合も持てる力を最大限に発揮してほしいものだ。
今大会は話題も豊富。初出場を果たした東京の名門進学校小山台高校。3回戦で優勝候補大阪履正社と対戦したが力の差は歴然と言うか11対0で惜敗。楽しい試合でした。甲子園の雰囲気を肌で感じることが出来たことでしょう。夏の大会には予選を無事突破し、また甲子園の土を踏まれることを願っています。
九州からは21世紀枠で大島高校が初出場。奄美の島の人たちが一丸となって応援しています。遠征費用は6千万円を目標に島の方々が集めたといいます。奄美市の市議会も1千万円の補助を決めたとありました。悔いのない試合を願っています。
東北代表の東陵高校は、東日本大震災の被災者の期待を一身に受けての初登場。ご健闘を祈ります。
沖縄からは2校が出場。沖縄尚学は本大会優勝候補の一角に名を連ねています。同じく沖縄の美里工業、実力は他に全く引けを取らないと聞きます。やはり、九州勢の動向が気にかかる選抜大会。
熊本代表の鎮西高校、長崎の創成館高校ともに大活躍を祈るばかり。
だが、最後の優勝は全国でただ1校だけ。地域の代表校には、高校生らしい若若しい大活躍を祈りながら。必死で応援することとしようかな。
期間は今日から12日間、テレビの前の特等席が老人夫婦を賑やかな気持ちにさせてくれることでしょう。