「ケラマブルー」と称される世界屈指の透明度を誇る海と、ザトウクジラや200種以上のサンゴが繁殖する多様な生態系を高く評価され、沖縄県の慶良間(ケラマ)諸島と周辺海域が31番目の国立公園に指定された。
3月5日の「サンゴの日」二合わせて指定され8日に那覇市で記念式典が開かれる。新規の国立公園指定は1987年の釧路湿原(北海道)以来27年ぶりという。
まだ訪れたことのない慶良間だが、国立公園指定のニュースを聞き、私の知る沖縄の沢山の思い出が走馬灯のように駆け巡った。 大部分は仕事だったが私用で沖縄を訪れずれたのもたびたび。石垣島などにも足を延ばしたことがある。訪れたのは多分50回を超えるだろう。そのたびに楽しい思い出が増えていった。石垣島の川平湾ではグラスボートでサンゴを見て回った。澄み切ったコバルトブルーの海底に揺れる赤、青、黄、白などのサンゴの花園。大いに感激したものだ。慶良間の海はもっと美しいかもしれない。
昨年10月結婚48年の結婚記念日に夫婦で沖縄に行った。南部の戦跡を訪れ、知念の海ではグラスボート、名護の水族館も回ろうと意気込んだ旅だったが、台風襲来。その台風いつもと違い沖縄の南の海上に5日間も居座り、残念。
天気の具合をみて、国際通りや那覇の公設市場など市内見物はどうやら出来たものの、旅のほとんどは那覇のホテルで過ごすこととなった。
沖縄を訪れる回数が増えるにつれ、沖縄料理にも随分詳しくなった。いつも、国際通りにある郷土料理店“ゆうなんぎい”に立ち寄ることにしていた。店のマスターの沖縄料理の説明を聞きながら、手当たりしだいに料理を注文した。その料理を肴に飲む泡盛のおいしいことおいしいこと。ゴーヤチャンプル、中身(豚の腸)のスープ、テビチ(豚足)の煮つけ、グルクンのフライ。思い出すと今も舌なめずりしたくなる。
沖縄料理の1つに“海蛇料理いらぶ”がある。滋養強壮によいと沖縄では人気の料理だそうだが、銀色の生々しいその姿を見て、これだけは手が出なかった。
泡盛の戴き方も教えていただいた。「本土の人は度の薄い泡盛を注文される。本当の泡盛を味合うにはクース(古酒)で度の高い泡盛を、好みに併せて割って飲むのが一番おいしい」。
一杯あたりのお値段は少し高くなるが酔い心地などを考えると他の泡盛より経済的。なるほどな。
公設市場の中にある民芸店で、珍しいオブジェらしきものを見つけた。店の主人に尋ねると“月桃“の実だといわれた。よほど欲しそうな顔でもしていたのだろう「よければ差し上げあげましょうか」と仰った。その“月桃”を首里城の石垣の傍で見つけた。赤い実をつけていた。
いただいたその”月桃”、今も我が家の洗面台に飾られ、沖縄を思い出させてくれる。
行き帰りに空の上から見る海の色は真っ青なコバルトブルー。白い砂浜、岸辺近くの海は緑色。ときどき現れる白波の噛むリーフも素晴らしい眺め。沖縄大好き。
ところが、国立公園に指定された慶良間諸島。私の知る沖縄以上に素晴らしいところではなかろうか。今度の旅行は慶良間諸島にしようかな。