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自己チューの進行形日記でshow。

「羽を休めに、いらっしゃい」。

2007年06月01日 | ちいさな旅。

060611x5月末の休日を使って
また、小さな旅に出た。
今回は学習と、やっぱり温泉。
5月のお疲れさまと
6月の多忙さへの鋭気を養うために。

1日目の午後に家を出て、まず広川町へ。
2007416_004「稲むら火の館」を訪れた。
安政地震津波の襲来時、
稲束を積み重ねたものに火を放ち
この火を目印に村人を誘導して
多くの命を救った「濱口梧陵」。

Gaikan彼の人柄にふれる「濱口梧陵記念館」
来たるべき時に備えて、
命と暮らしを守るための学習施設
「津波防災教育センター」から成る
「稲むらの火の館」が造られ、
4月22日にオープンしたのだ。

2007416_002_1「稲むらの火」の話は、
小泉八雲の著作「生ける神」の
中で紹介したことにより、
海外にも広く知られている。

またこの物語は、学校教材用に再訳され、
昭和12年から昭和22年まで、
尋常小学校5年生用「小学国語読本巻十」と
「初等科国語六」に掲載されていた。

さらに、アメリカ・コロラド州の小学校でも、
副読本として「稲むらの火」の英訳
「The Burning of The rice Field」が
使われていたこともある。

2007416_005一般にもよく知られた話であるが、
史実に基づいてはいるものの、
実際とは少し異なっているらしい。
しかし、彼の偉業は、被災後、将来再び
同様の災害が起こることを慮り、
私財を投じて防潮堤を築造した点にある。

2007416_011_1これにより広川町は、
昭和の東南海地震・南海地震による
津波に際して被害を免れることができた。

   

2007416_0122005年1月、インド洋大津波をうけて
ジャカルタで開催された
東南アジア諸国連合緊急首脳会議で
シンガポールのリー・シェンロン首相が
当時の小泉純一郎総理大臣に
「日本では小学校教科書に『稲むらの火』と
いう話があって、子供の時から津波対策を
教えているというが、事実か?」と尋ねた。

しかし、小泉は戦後世代なので
この話を知らなかった。
東京の文部科学省に照会したが、
誰も知らなかったということである。

2007416_010今、「稲むらの火の館」の入口には
小泉純一郎氏の揮毫による
石碑がある。
なんとも皮肉で愉快だった。
小泉さんも大いに勉強したのだろう。

次に、お馴染みの「みなべ町」をめざした。
もうひとつの目的の温泉だ。

2007416_029 秘湯が好きなので、じゃらんの口コミや
楽天トラベルのお客さまの声を参考に
今回は「鶴の湯」を選んだ。
鶴が羽を休め、傷を治したと伝えられる
ことから名付けられた「鶴の湯温泉」。

2007416_014_1古くは江戸時代から湯治場として
紀勢本線の開通時は大いに賑わったそうだ。
現在の施設は、平成6年に温泉棟が
平成8年には宿泊棟がオープンした。

 

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公営で、補助金で建てたらしく
入口には農林漁業実習体験館「鶴の湯」と
書かれていた。ただし現在、温泉棟は町営、
宿泊棟は、有限会社が運営しているらしい。

2007416_016_1静かな山あいと源泉掛け流しの
炭酸水素ナトリウムを多量に含んだ
淡黄色の県内でも珍しいお湯で
日帰り客に大人気のスポットだ。
駐車場は車で一杯。宿泊用には別に
駐車場がある。(風景は龍神に似てる)

Y393108002宿泊客は以外に少ない時期。
夜は、満天の星の下
大自然に抱かれた開放感のある
露天風呂を1人占め出来大満足。

2007416_026また、食事は、見た目、味、質、量、
すべてに料理長のこだわりが感じられた。
お箸まで、梅箸で、ここまでやるとは凄い。
「羽を休めにいらっしゃい。」
キャッチ・コピーが一番気に入った。

2日目は、みなべ町をドライブ。
2007416_0462004年6月28日の記事でも紹介したが、
講演に来ていただいた
東先生のクリニックの看板。
クリニックまで行ったが
外まで患者さんで溢れていた。
さすがだと思った。

2007416_043次にNHKの「家族に乾杯」で
紹介された
紀州備長炭振興館を訪問。
私の顔、よく見ると鶴瓶さんに似てますナ。

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(左:紀州備長炭振興館)

(右:島の瀬ダム)

 

しかし、ここは本当に山の中。
和歌山県の77%が山林というのを
実感した。

2007416_047 そして、最後はお決まりの映画。
ジストシネマ御坊を目指した。
御坊市まで国道を通ったが
ドライブインやレストランが
ほとんど店を閉めていた。
高速道路が出来たせいだが
利便と経済の活性。両立は無理みたいだ。

2007416_049今回の映画は、showingさんお薦めの
「眉山」。訳も無く泣けた。
夫婦50割も6月30日まで。
それを利用しての鑑賞はこれで
多分、最後だろう。

これから、夏果物の収穫や
秋果物の手入れで忙しくなる。
小さな旅もしばらくお休みだ。

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車の運転が嫌いな私。疲れがあとから出てくる。

それと、食べすぎ、飲みすぎに注意。小さな旅の課題ダ!!

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でも、またまた行きたくなる、ちいさな旅。

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掲載写真は、すべて左クリックで大きくアップします。アップに耐えられない顔でゴメンネ。

コメント (1)
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