【見る人、聴く人の記憶に交差する。これがほんものの花だ。】
「これから約2時間、いろいろな場所を経由しながら
みなさんを最終目的地までご案内します。」
と、コンサートの冒頭にユーミンは言った。
「旅」をコンセプトにした3年振りの新作アルバムを
携えたユーミンのコンサート。
コンサートツアー2009である。
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ミュージカルとも違い、巨大なアリーナ会場での
コンサートとも違う。
手を伸ばせば届きそうなユーミンが
歌い、舞い、客席に呼びかける。
弾むような曲調の「まずはどこへ行こう」や
ノスタルジックな情景が切ない「ハートの落書き」といった
新作からの曲と、20~30年歌い継がれてきた
ユーミン・ソングスが鮮やかに交差する。
あの曲を初めて聴いたのは何歳の時?
あの頃この曲を聴きながら私は何をしていた・・・。
曲に導かれ記憶の糸がほどけ、時計の針が
一気に過去へ回りだす。
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あぁ思えばこうやっていつの時も彼女の歌は
変わらずそばにあって、
優しく、温かく、時には冷静な
まなざしで聴き手である
自分とつながっていくのだ。
華やかな衣装、シアトリカルなステージ、
すべてが期待以上の中で
ユーミンの歌の持つ懐の深さが
何より心をとらえて離さない。
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時の流れにも負けないそのパワー。
ツアー後半戦。8月に再びユーミンと旅をしよう。
コンサート・タイトル「TRANSIT」の如く。
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【初めて見た彼女のコンサートでは満開の花から登場したっけ。】