【全くの素人の方々が、地域の昔話の人形劇を上演したのだ。】
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私の住む地域には「鬼のなみだ」というお話が伝わっている。
その、おはなしは次のとおりである。
大むかし、紀の川のずーっと川上から二ひきの
仲のよい鬼が、紀伊の国へ遊びに出てきました。
やがて目の前に広い広い海を見わたしました。
鬼たちは、海のあまりの大きさにしばらく
見とれていました。
そのうちに海にうかぶ小舟のようなものを
見つけました。
緑の松におおわれた美しい島でした。
鬼たちは、村のなかまに見せてやりたくなりました。
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「なんてすばらしい島だろう。こんなすばらしい景色を
見たことがない。そうだそうだ、おみやげにしよう。
力を合わせて村へ持って帰ろう。」
という話になりました。
さっそく、みごとな島を長い長いつなで
ぐるぐるとしばりました。
鬼たちは力いっぱい引っ張って、
紀の川を上って行きました。
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「よーいさっ、どっこいしょ、
よーいさっ、どっこいしょ。」
「よーいさっ、どっこいしょ、
よーいさっ、どっこいしょ。」
力じまんの鬼たちはあせだくです。
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「よーいさっ、どっこいしょ。」
「よーいさっ、どっこいしょ。」
「よーいしょっ、よーいしょっ、
どっこいしょー、どっこいしょー・・・・・。」
あまりの重さにとうとう力がつきました。
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真っ赤な大きい目からくやしなみだが、
ポロポロと流れてきました。
そのなみだで出来た小川を「鬼のなみだ」といい、
美しい松島は「船岡山」になりました。
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鬼たちは妹山にすわって一休みしたことでしょう。
なみだの小川は、今も妹山のふもとの
大きな岩の間を流れおちて、赤いツバキの花が
やさしくなぐさめています。
このお話を冒頭のボランティアの方々が人形劇にした。
お話を後世に人形劇を通して伝えるというのが目的だ。
全くの素人集団。でもすべてを手作りで完成させた。
人形・小道具・大道具・背景、、、。
でも音楽が無かった。頼まれれば嫌と言えない私。
そう言えば、テーマソングと挿入歌を作ったのだった。
上演まで1年10ケ月かかったということだ。
本日、200人収容のホールで初公演。満席だった。
そして最後はサプライズ。
観客の私を、メンバーが見つけた。舞台へ呼ばれた。
そして、みんなでテーマソングを歌ったのだ。
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突然のことで、歌詞を間違えた。でもいいよね。
そしてこれも、何とYou Tubeで配信であります。
動いてる私、まっちゃん。まるでお坊さまのようです。
恥ずかしながら、、、。下↓をクリックしてご覧ください。
鬼のなみだ・エンディング
【これを機会に、またもやステージ活動が復活するかもヨ。】