「税制改正・減価償却」。

【綺麗なビオラ。この生産者も確定申告時は深刻だろう。】

大企業では社員の年末調整を一手にこなす部署があるそうだ。
証明書を提出するだけで、後は担当部署にお任せ。

ところが、私どもは証明書を揃え、自分の責任において
書類を仕上げ、担当者に提出しなくてはならない。
何？今年は損害保険料控除が地震保険料控除に変更。

ぶつぶつ言いながら、書類を書いていると、奥さんが
「農協から手紙が届いてるよ。」封を開くと
「税制改正に伴う減価償却計算説明会開催の案内」。

我が家は零細農家。いくら李や柿、ミカンを作っても、
収入はたかが知れている。でも私、給料を貰ってる。
２月に確定申告をする必要がある。これは義務なのだ。

昔は、税務署との協定で農協が収入－必要経費＝所得。
として計算してくれてたので白色申告で済ませていた。

世の中、そんなに甘くない。自主申告が原則となり
殆どの農家が青色申告に変更した。奥さん曰く、
「私は、良い果実を作るのが仕事。後の始末はお父さん。」
ということで、農協の推薦する農業経営記録簿を購入。
手書きで一年してみた。記入、転記、集計、決算書、申告書。
「嗚呼しんどい。やってられんわ。」

次の年(７年位前)。長男がひょっこり２日間だけ帰省。
その頃、長男。地球科学を専攻していて北海道で
３ケ月の実地研究を終え、四国の大学へ戻る途中に現れた。
「お父さんのパソコン使うで！」横目で見てたらまるで宇宙人。
「PC得意か？」「習ろたことないけど教授の論文手伝う内にナ。」
「すまんけど、これパソコンで出来る方法ないやろか。」
「明日帰るんやで。無理や。無理、無理、絶対無理。」

次の日、仕事から帰ると長男はもうとっくにいない。
パソコン開いてびっくりした。
農業経営というアイコンがある。開いたら、、、、。
日計簿に入力すると、科目別も集計も決算も即時に
別画面が開いてそこに表示される。エクセルを駆使した
優れものがそこに現れたのであった。
「ありゃまあ。いつの間に。」(私)
「昨日徹夜して眠たいわ、と言って帰ったわ。」(奥さん)
ええとこあるやん。

【今まで長男から贈り物無いと思ってたが、貰ってたわ。】

それからは入力だけで、楽な申告でラッキーだったのに、、、。
「税制改正に伴う減価償却計算説明会」。夜の開催！。
仕事終わってから、、、。寝てしまえへんかな、、、。
分かるんかな、、、。システム変更ようするんかな？
農家もひとつの事業所。赤字でも申告は義務。
勘違いやら、ケアレスミスだらけの私。ちょっと心配。
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気分を変えて、音楽。でも、今日は歌えませんわ。
まりやさんの曲。「純愛ラプソディー」。いつものシンセ入力。

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純愛ラプソディー

 

【一年って本当に短い。益々そう思う年齢となりましたわ。大銀杏】