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自己チューの進行形日記でshow。

田原本歴史散策。

2009年03月12日 | ちいさな旅。

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【鏡作神社。この地は古代、鏡作集団がいたという鏡作郷だ。】

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地域の年一回の恒例のイベント「古里ウォーク」に参加した。
歴史のオーラがみえるまち、今回は奈良県田原本町を訪問。

ボランティアガイドの説明を受けながら散策した。其の弐。
今回は午後の「田原本の町並み」を紹介。更に賢くなったよ?

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田原本町(たわらもとちよう)は、奈良盆地の中央部に位置し、
東西約5.8キロメートル・南北6.1キロメートル、総面積は、
21.10平方キロメートルの町だ。

田原本町は、歴史の国、大和の中でもっとも早くから
開けたところで、弥生時代の 大遺跡「唐古・鍵遺跡」など
数多くの文化遺産が残っている。ひとつ前の記事に書いたね。

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水田は、古代から条理制が整備され、中世には東大寺や興福寺
などの荘園が設けられた。

また、水陸交通の要衝の地にあることから、
町の中心の田原本地区は中世に楽田寺の門前として開け、
近世には教行寺の寺内町として発展。

江戸時代には交代寄合の平野氏の陣屋町として
栄え「大和の大坂」といわれるほど 商業が盛んとなった。

200903082_029明治22年村制施行に際して、
田原本町が発足、大正7年には
大和鉄道(現近畿日本 
鉄道田原本線)が、
同12年には大軌電車
(現近畿日本鉄道橿原線)が開通した。

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また「桃太郎生誕の地」とも言われている。

その古い町並みを午後もボランティアガイドの案内で
散策したのである。

この町は中世にこの地域に多く存在した環濠集落の名残がある。
防衛上の措置として集落の周囲に濠を巡らしたものである。
田原本では3つの環濠集落が存在していたといわれており、
その一部は現在でも水路として明確に残っている。

この環濠集落を基盤として江戸期には町場が築かれた。
維新まで田原本を統治した旗本・平野氏の功績が大きかった。

当初は現在浄照寺や本誓寺のある一角を中心に
寺内町的な性格を持つものであった。この周囲3町四方は
諸役免除の地で、周囲に土塁が巡らされていたという。

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【↑左から、桃太郎生地PR・環濠の名残り・寺内町としての威容】

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そう、この町並みの象徴である浄照寺(じょうしょうじ)の
太鼓楼には江戸時代の面影が残っている。

浄照寺は、平野長勝の創建と伝えられる。木造阿弥陀如来立像
(江戸時代前期)を本尊とする。

また、寺宝として親鸞上人画像一幅がある。大谷本廟に
安置されていたものを本願寺から下付されたといわれる。

主な建造物には、本堂・庫裏・鐘楼・太鼓楼・表門がある。
このうち表門は伏見桃山城の城門を移築したものと伝えられる。

浄照寺の本堂は慶安4年に建立された入母屋造本瓦葺の建物。
本堂には、組物、欄間、蟇股等に優れた彫刻技法が残っている。

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という訳で早春の一日、歴史ウォーキングをして
見識を広め、貸切バスで82名は帰途についたのである。
  
歴史の積み重ねの上に我々は存在するのだ。

Ha1

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【浄照寺の説明を受け、神聖な気持ちになったのは紛れも無い。】

※蛇足⇒田原本町は、奈良県磯城郡。磯城は「しき」と読む。
 ボランティアガイドの名称も「磯城(しき)のみち」。
 
ここでも、歴史の不思議さと新しい世界を知った。

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Ha1


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4 コメント

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『温故知新』の実践ですね。 (しゅう)
2009-03-12 11:17:17
歴史ある街並みや風景を2回に渡って
堪能させて頂きました。

興味深くもあり
勉強にもなりました。
こうゆう企画があり参加出来るとゆうことは
素晴らしいことであります。

きっと、生きる糧になったのではないでしょうか。

しかしまっちゃん、食いしん坊のしゅうとしては
ランチとかお菓子ネタがなかったので
ちと、さびしいのであります。

きっと、歴史探訪が面白く、興味深く
それどころではなかったのでしょうね。

よいレポート、ありがとうございました。

さあ、春です!
花粉症にもめげずがんばっていきましょう!
お互いに!


返信する
田原本の町は歩いたことはあるのです。それに、親... (kazuyoo60)
2009-03-12 13:42:17
立派な胸飾りと、古木の松ですね。
環濠集落、攻め込まれないようにですよね。豪族というほどいない土地だったようですから。
磯城郡ですよね。母の里の桜井市も、元は磯城郡の一部だったのです。知っているから読める字ですね。
返信する
[E:spade]しゅう様へ (しゅう様へ)
2009-03-13 19:39:13
しゅうちゃん、本記事へもコメントおおきに。
「うんめえもん」記事は、しゅうちゃんにお任せ。
アタシは食べることは、当然好きですが
文章にする力は、残念ながら
全く無いのであります。
  
どこの土地にも歴史があり、今があるわけです。
我が地にも、「万葉の道を訪ねて」で色々な方が
訪れます。
そこに住む住人にとっては、不思議。
今回も、その土地の方には奇異に写ったことと思います。
  
でも、歌にもありますし、過去記事にもしましたが
「遠くへ行きたい。」心境が皆さんの心にあるから
参加する訳です。一人では訪れない土地。
皆で行くからこそ、意義があるのかも知れません。
皆で賢くなって、次の日には、もう忘れてる。
人生っておもしろいですよね。
ご訪問ありがとうございました。[E:bottle][E:cake][E:wine][E:horse][E:wheelchair][E:bicycle]
返信する
[E:diamond]kazuyoo60様へ (kazuyoo60様へ)
2009-03-13 19:48:23
kazuyoo60様、本記事へもコメント
ありがとうございます。
磯城郡。ふりがながなければ
誰一人読めませんでした。
いや、一人読めました。田原本から我が地へ
嫁いで来られた方でした。
あるスポットで、我が団体の方とは違う方もいたのです。
実は、こちらへ嫁いで来られた方の実家のご両親。
久々に娘親子とお昼のお弁当を食べておられました。  
  
こういう機会で親子が改めて絆を確かめ合う。
素晴らしい光景を見ました。
そして、色々な胸飾りにも出会いました。
土地土地で素敵な風景。
隣の県なのに、知らない景色。歴史。
この催しの人気のある証だと思いました。
確かに、町の中は道がせまくて難儀したことは確かですが、、。
ご訪問ありがとうございました。[E:club][E:eye][E:ear]
返信する

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