長良川河口堰ウェブサイトには「岐阜市中央卸売市場における長良川産サツキマスの入荷状況」が掲載されています。それによると今年の入荷数はいまのところ(初入荷のあった5月1日〜5月29日の累計)14尾。何ですかこの少なさは、と思ったのですが昨年3尾、一昨年11尾に比べれば(どんぐりの背比べながらも)多い方。河口堰稼働(1995年)以前は1000尾以上が当たり前で、その後も2019年までは100尾以上をキープしていたんですけれどね。
前回も書いたように、サツキマスの遡上数の減少だけでなく、川漁師の減少もこの事態に拍車を掛けています。川漁師が市場を通さず旅館や料亭等に卸している例もなきにしもあらずですが、それだってたかが知れているわけで。地域文化としてのサツキマス漁は既に壊滅的状態と言えるでしょう。放置しておいていい問題じゃないと思うんですけれどね〜。長良川鵜飼の鵜匠が宮内庁式部職なら、川漁師も市や県の嘱託職員にするなどして守ってもいいのでは、なんて考えたりもします。
写真は今回のネタとは何の関係もなくて、南宮大社本殿の裏手にある南宮稲荷神社に向かう千本鳥居。鳥居をくぐっている参拝者は意外に少ない(笑)