飛騨高山の中華そばは、醤油の角をスープに残した「まさご」系と、出汁の味を前面に出した「金時」系に大別されるそうです。もっとも金時という店は既になくなっており、いま金時系の代表格とされるのが「高砂」です。国道41号線沿い、せせらぎ街道との交差点より5kmほど南、オートバックスのすぐ隣りにあります。
ここの中華そば、食べログなどではずいぶん評判が良いようです。確かに和風ラーメンとしてはなかなかの出来だと思います。でも飛騨高山の中華そばとしては、あまり僕の好みではありません。細いわりにコシと縮れが強く、ボソボソッとした食感の麺が「なんか違う」感があるんですよねぇ。しかもこの麺、このスープのマッチングは、国道158号線沿い、丹生川の製麺工場&ドライブイン「板蔵」のものにとても似ている(高山屈指の製麺工場なため、近隣のドライブインやサービスエリアの食堂などで広く使われている)気がして。同じ金時系でも僕が大好きな「つづみ」「宮川中華」なんかの麺はコシも縮れももっと弱くテレンとしています。
まぁ味覚なんてしょせん人それぞれなんで、自分の好きな店に通えばいいだけなんですけれど。まさご系の「まさご」「豆天狗」「甚五郎」あたりに違和感を感じている方は、高砂をぜひお試しください。