
郡上と高山を結ぶせせらぎ街道の坂本トンネル登り口近く、めいほうスキー場進入路に折れてすぐを下ったところにある公営立ち寄り温泉。奥美濃の立ち寄り温泉ではかなりの老舗です。入浴料は大人500円。
施設は内湯も露天もゆったりめ、洗い場等にも不満なし。ただしアイテム浴槽的なものは、気圧の弱いジャグジーや打たせ湯程度です。露天からは周囲の山々がよく見えますが、せっかく吉田川のほとりに建っているのに内湯からも露天からも川がまったく見えないのは惜しい。シャンプー・ボディソープが備え付け。別料金で岩盤浴が使えます。
泉質はアルカリ性単純放射能温泉。天然ラドンが含まれています。源泉温度は41度Cと微妙なところなので必要に応じて加温し、消毒循環しています。ここも最近は消毒臭があまり気にならなくなりました。
それにしても浴感が真湯と大差ないのはちょっと残念。アルカリ性であるからには、つるつる感とかまったり感とかが、もっと味わえてもいいのに。この施設ができる前、仮設露天風呂を無料開放していた頃はとろみが感じられ、好感持てるお湯だったのですが。当時は源泉かけ流しだったと思うから、やはり循環消毒でお湯が劣化しちゃっているのでしょう。ラドンの効果に関しては、僕は鈍感なんでよく分かりません。1週間とか湯治すれば、神経痛が改善したりするのでしょうか?
食堂は明宝ハムステーキ定食、明宝ケチャップを使ったオムライスなど、地域のオリジナリティを出そうと頑張っています。味付けが極めて家庭料理的(悪く言えば田舎臭い)なのは好みの分かれるところ。確か日曜の昼間はバイキングもやっています。
せせらぎ街道のほぼ中間点で、東海北陸道が開通する前は通りすがりのドライブ客も含めてかなり賑わっていました。しかし最近は空きぎみで、ゆったりと入浴できます。施設もまずまず広く、のんびりしたい人にはいいと思いますよ。ただしめいほうスキー場直近という立地から、スキーシーズンだけは大混雑を覚悟しましょう。
<勝手に通信簿 C to AAA>
泉質 浴感は真湯と大差ない。あまり期待しないように B
施設 スキーシーズン以外はゆったり B
レストラン オリジナリティは感じられる A