運が良いとか、幸運と言うと、ある日突然、向こう側からやってきて来るイメージがあるかもしれませんね。
逆に急に病気になり病院の先生に診断されて、絶望、不幸と感じるのと似ていると思います。
幸運も不運も、ある意味、自分次第なのかもしれません。
私の若い頃は、現代科学は素晴らしく知識が一杯あれば、病気を治すことも論理的に可能だと信じていました。だからこそ、大学受験勉強並みの医学の勉強を大学を卒業し、社会に出ても続けていました。
でも、私の目の前に居る患者さんの病気は、分厚い医学書通りにはなりません。
もがき苦しみ、たまたま漢方の道をのぞき込んで、そこから病気の意味、病気とは何かを考えはじめたんです。
そうすると、面白いほど患者さんの病気は治りはじめました。全国から、外国からも患者さんは来られました。そして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌に、引っ張りだこ。
有頂天の時期です。
世間様から、ちやほやされて天狗になっていた30~40歳代でした。
ふと、過去のカルテを眺めてみて、頭を殴られた気がしました。
この患者さんの中で、本当に家族や生き様も含めて、どれだけの人を理解をして治療をしていたんだろうか。カルテには、病名や症状の変化、血液検査の数値・・・・ばっかり。カルテには病気の事しか書かれていません。
病気は身体だけではなく、心や精神状態、悩み、苦しみも影響しています。それも、物凄く大きな影響です。
病気になる前、病気が良くなってからも、どう皆さんとお付き合いをして、私の知識や知恵、経験を生かせるのか・・・・
そこで行きついた物が、「食」の分野でした。 農家の資格をとり、農地を買って、実際に農業もしています。
「食」は、「人を良くする」と書いて「食」なんです。
私達は、「食」と「餌」と間違えそうな社会環境に生きています。
自分が、家族が、大切な人は、その戴いている食べ物は、本当に「食」なのでしょうか?
それを実現する為に、この歳になって、再度、異業種に新規起業をしました。
そこで感じた事、考えた事、覚えた事です。
創業者は、凄い人が多い。そして、身を持って体験した事、知恵が一杯詰まった生きた教科書です。 そして、共通の簡単な、単純な事を言います。でも、凄みが違うんですよね。
お金儲けをしたいのなら、人儲けをしなさい。
謙虚に、感謝をし、それを言動で現せ。
自分をしかってくれる「師」を一人でも多く持て!
アメリカ大統領は、暗殺されるリスクを背負ってまでも立候補し仕事をしている。死ぬ気の情熱(パッション)を持って日々コツコツ継続している人にしか幸運はやってこない。
何でもそうだと思いますが、後が無く、地獄を見る処まで行き、必死にもがき苦しんだ時、明るい所では見えない、暗闇の中でしか点の灯りが見えない。
ビジネスも、病気も、人生も似た気がします。
命を掛けて、実現をしたい「夢」を持っています?