
海の汚れはホヤに聞け-。北大創成科学研究機構流動研究部門の安住(あずみ)薫研究員(44)が、海の珍味として知られるホヤの遺伝子(DNA)を分析することで、海の汚染状況を調べる技術を開発した。同研究員は二○○五年度から、この技術を使って日本近海や欧米の海洋調査に乗り出す。
ホヤは動物だが、魚と違って、生まれてすぐに岩などに張り付き、植物のように定住する。安住研究員は、DNAが作り出すタンパク質の種類や量が、ホヤの体内に蓄積されている有害物質の種類や量と連動していることを突き止めた。
調査には、縦二・五センチ、横七センチのガラス板にホヤのDNAの断片約二万二千個を張り付けた「DNAチップ」を使う。有機スズやダイオキシンなどの有害物質を含むホヤからDNAの関連物質であるRNAを取り出し、チップの上にたらすと、特定の部分が結合し、発色する。その発色パターンによって、有害物質の種類や量を正確に把握できるという。
研究対象には、約三千種類のホヤのうち、暖かい海を中心に世界中に分布していて、分析結果を比較しやすいカタユウレイボヤを研究対象に選んだ。今後、日本近海やベーリング海など約二十地域に生息するカタユウレイボヤを分析し、その生息海域の汚染状況を調べる。将来的には、地球全体の海の汚染マップを作製したい考えだ。
採取したホヤの生息場所の海水の温度や酸素濃度など、さまざまな要素がDNAチップの反応に影響を及ぼす可能性もあり、安住研究員は「どのくらいの有害物質を体内に含めば反応が現れるかなど、しっかり基礎データを集めたい」と話している。
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PS インターネット初心者なので詳しく調べる頃が出来ませんでしたのでよろしくお願いします 福岡県