認知症の定義は
「明らかな記憶障害と認知機能障害により、日常生活に支障をきたす状態」
「記憶障害」とは、要するに「物忘れ」です。認知症の場合、物忘れている自覚がありません。
「認知機能障害」とは、知覚や学習、思考、判断などの認知機能が障害された状態。見当識障害、失語、失認、遂行障害などです
見当識障害・・・時間・場所・人(今がいつか・ここがどこか・良く知っている人が誰か)が判らなくなること
失語・・・言葉が判っても話せないこと、または言葉そのものがわからなくなることです。
失行・・・運動機能に問題が無く、実行しようとする意志があるにもかかわらず、目的にあった動作や行動ができないこと
失認・・・感覚機能に異常がないのに、対象を認識できない事
遂行機能障害・・・物事を理論的に考え計画し、実行するという一連の流れが上手くいかない
治療可能な認知症
- ウェルニッケ脳症(ビタミンB1欠乏症)・・・ふらつく、錯乱する、目が揺れる
- ビタミンB12欠乏症・・・ふらつく、力がはいらない、手足の感覚がおかしい
- 甲状腺機能低下症・・・顔がむくむ、表情が乏しい、寒さに弱くなる
- 橋本脳症・・・意識障害、興奮、ミオクローヌス
- 正常圧水頭症・・・がに股歩き、集中力低下、尿失禁
- 肝性脳症・・・睡眠リズムが崩れる、息がカビ臭い、動作が緩慢
- 腎不全・・・夜間頻尿、だるい、むくむ
- 神経梅毒・・・頭痛、人が変わる、脱力
- 慢性硬膜下血腫・・・しつこい頭痛、片麻痺、痙攣
- うつ病・・・気分が沈む、頭重、不眠
- 薬剤の副作用・・・せん妄、うつ状態または躁状態、不安
- アルコール性依存症(ビタミンB1欠乏)・・・作話、ふらつき、脱抑制
- HIV脳症・・・幻覚、ふらつき、日和見感染
治療による効果があまり期待できない認知症
- アルツハイマー型認知症・・・被害妄想、暴言・暴力、徘徊
- レビー小体型認知症・・・幻視、パーキンソン病症状、妄想
- 前頭側頭型認知症・・・脱抑制、脅迫的な行動、言語障害
- 脳血管性認知症・・・麻痺、ろれつが回らない、視力低下
- クロイツフェルト・ヤコブ病・・・錯乱、ミオクローヌス、動作がぎこちない
- 脳腫瘍・・・頭痛、人格変化、けいれん発作
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