波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

初秋の頃

2013年09月15日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_112(前回「夕方の頃」から続く)
     夕方を季節に置き換えると初秋の今頃だが嫌いでは無い。人生に置き換えると、還暦と定年退職を迎え一息つく季節か。今の立男の境遇ではそんな安楽さ無く、見習いの新聞配達員みたいな感じだ、夜が来る前に未配・欠配しないで終わらせるだけで精一杯だ。

 夜の少し前、人生の夕方を晩年前期と言えばそんな気もするが、日や季節と違い今期過ぎれば再び巡って来ることが無い。その渦中にいる立男はその好き嫌いを今は言えない。もう少し時間が必要だ。いや、最後の最後までわからない気もする。では、今までの仕事や人生はどうだったのかと聞かれれば、「川に捨てるような真似だけはしませんでした」という気持ちだ。

 こんなことをブログに書いていられるのだから、今が嫌いと言えば罰が当たるかもしれない。昨年と違い、今年の夏は間違いなく一息着けた。「波風食堂」開店のための物置や古い本の片付けもして随分落ち着けた。さて、天気予報では今日から雨模様、夏の名残はもう無い。

静岡の全国学力テスト結果が悪かったので、県知事が「先生の責任」だから悪い学校順に校長名公表の報道。教育と無縁、感情的体罰と同種、公然「いじめ」に唖然。64歳の大人がなんて馬鹿なことを…疲弊する学校に救いはないのか。強気の根底に、競争と自己責任あおる都道府県別順位公表が 公式裏サイト「波風食道、準備中です」さっき更新しました。

コメント

夕方の頃

2013年09月14日 | 日記・エッセイ・コラム

    夜には少し早い夕方が好き。働いた残り時間は君のもPhoto_181
のだよ、とご褒美のような気分。もう半世紀以上前になる新聞配達の記憶に重なる。最後の一軒を配り終えた安堵感・充実感が、街灯、台所、家々、山の稜線、星空…昼には意識しない静かな光とともによみがえる。片付け始める商店、残りわずかの豆腐売りのラッパ、大衆食堂のテレビの音だって。

                 

 ママヨさんは昼が好きだという。身体が元気だからと言う。哀愁なんかに浸る暇も無い、一人の働き手だった厳しい山の生活。町の子どもの新聞配達は、それに比べて気楽な友だちに誘われたアルバイトだった。貧しい子供らが多かったが。貧富、人間関係、大人というもの、礼儀、そしてお金を稼ぐ重さを学ぶ教室だった。配達前の新聞全部を橋の上から全部川に捨てた同僚の小学生を時々思い出す。馬鹿だが、やるなとも思った。店主に理不尽に叱られた後だった。こういう反撃もあるのか、と思った。親といっしょに謝った話を聞いたのは少し経ってからだった。(次回「初秋の頃」に続く)


新宿の映画館ピカデリーとつながっている無印良品ビル、本もあり「小さいおうち」、「ゆっくりつながる手紙生活」を買い隣の無印カフェで一休み。「食」のコンセプトをこんなデザインで提供している、都会生活の面白さ。が、徹頭徹尾の消費的生活の不安、安っぽい無個性的デザイン氾濫にはうんざり 新宿紀伊國屋で「先生!」(池上彰著:岩波新書)、「教師の資質 出来る教師とダメ教師は何が違うのか」(諸富祥彦著:朝日新書)を買い、旅行中は「人間力を育む教養教育 危機の時代を生き抜く」(新村洋史著:新日本新書)読う。書評は波風文庫書棚のあるこちらから。

コメント

【その128】 大人になってきた

2013年09月13日 | 【保管】一寸凡師コラム

Photo
 iPhoneの新型が出る。若かりし頃はパクッと食いついていたと思うが、凡師もようやく大人になってきたということだろうか。そういえば最近、新しいものにむやみやたらに手をださなくなった。ハンバーガーもたくさん食べなくなった。筆ペンを使う頻度が高くなった。ボールペンのインクが無く
なった時は替え芯を使うようになった。そして何より、柿の種を食べる量が増えた。これは凡師が大人に近づいているということではないだろうか。

   「シャボン玉を出しながら飛行するラジコンヘリ」を買っていいかどうか荒馬さんに相談する時、ついでに聞いてみよう。

コメント

 地震、雷、火事、ママヨ

2013年09月09日 | 日記・エッセイ・コラム

 朝食後少しうとうとしていた新宿9階。ぐらぐらっときた。ベットを足で蹴るなよ、もう起きるから、とママヨさんに言ったら「何寝ぼけているの、地震ですよ」の返事。テレビで震度4速報。東京では「今日は少し来ましたね」「まあまあですね」なんて、雨模様みたいに地震Photo_2
の話をきっとするのだろうな。近くで雷、竜巻もあった東京3泊4日。90年前の9月1日、10万人亡くなった大震災の地。

   映画「風立ちぬ」、新宿で。どんな時代のどんな矛盾した社会でも、悲観せず、自棄にならず、人を愛し、仕事に希望を見いだせる肯定的な人生を創造できるという平和のメッセージ感じた。直後の、監督引退会見観て、あの主人公は監督自身だと思った。戦闘機づくりとアニメ制作という全く違う業界であっても、時代を一新する人の凄さを感じた。わかりずらい、という評が多いようだがそうは思わない。あの監督の生き方はとてもわかりやすく、今回のはその総集編、主人公と宮崎駿がぴたり重なる。戻してはならない時代を静かに振り返る、小説「風立ちぬ」を持ち出したのも秀逸だ。
 東京で前に観た映画もジブリ。「ホーホケキョ 隣の山田くん」だからずいぶん前だ。


2年ぶりの東京。残暑や雨や台風を上手に避けた感じの3日間。逢いたい人に逢ってゆっくり話出来た 留め置きの新聞まとめて読み、久しぶりにブログ更新。後期授業24日から 2020年東京五輪決定、1964年以来56年ぶりの報が嬉しい。平和&復興の五輪になりますように…風立ちぬ、いざ生きめやも…。

コメント

【その127】 新鮮で新しい感覚

2013年09月06日 | 【保管】一寸凡師コラム
Photo
 先日映画を借りてきて家族で鑑賞。映画の内容もさることながら、映画を見るということ自体久しぶりだったので、どこか新鮮で懐かしい感覚だっ
た。思いがけず自分が映画好きだったことを思い出した。昔は「今度こんな映画が公開される」等の情報も自然と耳に入ってきたのだが、今は全く。自称映画評
論家が泣いている。
 
 さてさて、最近の凡師。いろんな出会いや経緯から「はがき」を書くようになった。友人や知人、お世話になった人・・・。内容は近況報告や雑感 等様々。凡師は字が下手くそなので、その分丁寧に心を込めて。日頃パソコン仕事が多くなっているせいか、心を落ち着けて字を書くという行為が、これまた映 画鑑賞のごとく新鮮で懐かしい感覚。昔、親から「丁寧に字を書け!」とよく言われていたことを思い出し、字の練習も兼ねて両親にもはがきを毎週書いてい る。初めてはがき受け取った母から「いつもと違う字で戸惑っている」とメール。新手の「オレオレ詐欺」と勘違いしてなければいいのだが・・・。
 
間違っても、「少しお金を送って下さい」等とは書かないようにしておきたい。
コメント