波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

居心地悪さ

2015年02月18日 | 日記・エッセイ・コラム

   居心地の悪さ
  【2/13の続編】

下の曲がり角で「シェー」をやって、笑って逃げていく仲間たち。これが立男を生活委員に担ぎ出した後援会で、自分たちの仲間から一人ぐらいは学級役員に、という変な友情というか義侠心を発揮したのだ。勉強がからっきし駄目で、教室の後ろで日向ぼっこしながらたわいのない話で笑い転げてる仲間たち。共通点はそろって大人しく貧乏。黒板側は学級委員長の勢力で女子と仲良く、歌なんかも聞こえてた。学級の「与党」だ。

向ぼっこグループは選挙戦で突然に「野党」になり、意外な善戦をした。立男の承諾無く「候補推薦」し、いつの間にやら集票活動していたのだ。反与党の勢力が思いの他多かった。黒板に「正」が並ぶ開票作業は、何だか興奮するもので、終盤にはワァとかオーとかの声が盛んに交差した。その渦中に立男がいた。落選した奴が、捨て台詞に「人気投票だ」なんて言った。この意味を隣の兄ちゃんが教えてくれて、正当な選挙では無いと言いたかったのがわかった。あの立男ちゃんの当選は「絶対にありえない話」として近所でも話題になっていたのだった。立男は、何だか悲しく、腹も立ち、いい知れない憂鬱な気分になっていた。線路に五寸釘を乗せて手裏剣を作るのも、腹が痛いと嘘をついて保健室で休むこともこれで終わりだなと思った。次の日にも仲間は「おめでとう」なんて言う。自分のことのように嬉しそうな顔だから、文句言気もせず、それが喜んでいる風に受け取られることにも腹が立ち、実に始末の悪いことだった。【続く】


  画像は2月のカレンダー。完全手づくり製、イラストは猫柳。12ヶ月分を作り選んだイラストは、良く言えば「渋い」、悪く言えば「暗い」。青や黒を赤や緑のと差し替えたりした。「表面の明るさと内側が違うよね」とママヨさん。 

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【その202】 私もウルトラマンになりたいです

2015年02月15日 | 【保管】一寸凡師コラム
    私もウルトラマンになりたいです
 
 風呂上がり、息子から「お父さん、お腹が出てるよ」と一言。さすがは小学3年生。まだまだ人生というのをわかっていない。息子よ、お腹が出てきた訳ではない。お腹に力を入れてられる時間が短くなってきただけだ。ウルトラマンだって地球上では3分しかあの姿で居られない。世の『中年男性』もウルトラマンのようなお腹で居られるのは、せいぜい3分程度だろう。腹がへこまないのであれば、へこましていられる呼吸法(浅く息をする)を身につけるか、お腹以外を膨らませるしかない。凡師のホッペが膨らんでいるのはそういう理由なのだ。
 腹筋トレーニングを始めて3週間。そろそろ効果が出始めないと、心の方がへこみそう。まずはウルトラマンを目指し、1日3分ぐらいはお腹に力の入れられる男になりたい。
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第41号/連携の必要性

2015年02月14日 | 【保管】腹ペコ日記

  連携の必要性

 研究の対象を決める理由はいろいろあるけれど、腹ペコ家でのちょっとした仮説は、「無意識に自分自身の苦手分野を対象にしているんじゃないか」というもの。私の場合でいけば、学校づくり実践における「連携」だ。連携の必要性は、あらゆる学校づくり実践の中で絶対といっていいほど語られている。コミュニケーション下手な私は、その部分が苦手だからこそこの研究をしているのかもなぁ、と思ったりもする。

・・・

苦手なりにも「これは大事なことだ」、と、なんとかがんばっているところではある。そんな中で、連携は確かに大事だけれど、それ以上に連携しないことの弊害が大きいんだなぁ、と思うこともしばしば。「忙しそうだから連絡しなくていいや」、「たいしたことじゃないから伝えなくていいや」…そんなことの積み重ねが不信感になってしまう。連携って信頼の構築なんだなぁ、と、苦手なりに四苦八苦する中で感じるようになった。そんな視点からも、学校づくり実践を見直してみてもいいのかもしれない。

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場違い感覚

2015年02月13日 | 日記・エッセイ・コラム

   場違いの感覚

学生の時、嫌だったのが「週番日直」。腕章「日直」の赤い色は苦い記憶。○○君が廊下を走ってました、○組は休み時間を守ってません、学校で禁止されている流行歌唱ってる人いました、鉛筆落ちてました…子ども警察官(担当の先生がそう教えてくれた。「わかりやすく言うと、正義の味方の…」)と説明。先生の手下になるという人生初の「権力」との出会い)、そんな1週間は終わるのが嬉しく来るのが恨めしかった。先生から監視(そんなことはないのだが)されるのは役職上仕方が無い。正義の味方はいつも正義をしていなくちゃいけないのだから。だが、いつも少し違う目で見る仲間たちが腹立たしく何だか悲しかった。生活委員会会議や週番打ち合わせというわけのわからない集まりが突然生まれて放課後すぐに遊べない。周りの生活委員はここぞとばかり会議で生き生きしてる。立男はどちらの人種にも入れない。この違和感といったら…。

番は児童会生活委員会の仕事で、生活委員は学級会役選挙で選ばれ、学級委員長に次ぐ名誉ある役員。勉強や運動が得意で、子どもながら温厚だったり、リーダー性ある子どもが選ばれた。立男はこうした資質のない子だったから、「やれば出来る」(つまり、先生の期待に応えていない、全然ちゃんとしてないの意味。ただ、「やれば出来る」の言葉は慰めだったとしても、不思議に今でも何だかジーンとする)が通知表所見欄にいつもあった。では、立男を生活委員に選んだのはというと…【次号に続く】


 画像は、イラストとあわせたカレンダー作成のため鉛筆とクレパスで(気に入った市販品のを真似て) 「さあ来るぞ」、「今度こそ」と大雪の不安持ちながら既に2月も下旬。ブログ書く2階の部屋、昨年12月からストーブ一度も炊いてない。何かが変

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【その201】 10秒

2015年02月08日 | 【保管】一寸凡師コラム
    10秒
 
 最近荒馬さんとやっている『10秒でお腹がへこむ腹筋トレーニング』。うつ伏せの状態から、肘とつま先で体を支え(背中からかかとまでまっすぐになるようにお腹を浮かせる)10秒間静止する。これでへこんだら儲けもんとばかりに、荒馬さんと毎日やっている。まだまだ心が未熟な凡師は「自分の方が早くお腹をへこませたい」との思いから、荒馬さんに内緒で回数を増やしている。6個に割れた腹筋を先に手に入れるのはこの私なのだ。
 トレーニング開始から2週間。お腹がへこみそうな兆候はまだ無い。トレーニングの効果らしいものと言えば、よくお腹が空くようになったこと。最近チリポリとおやつを食べる量が増えているような…。「お菓子を買い置きしないようにすれば、もっと早くお腹がへこむのでは…」アイスを食べながら、ふとそんなことを考えている。
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