波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

水道管で作る

2018年08月18日 | 図工・調理

の水道管で照明具を作る。トイレに入ると壁からシューシューと音が聞こえるので、壁向こうの脱衣場を調べると洗濯機で隠れている壁が寝小便の跡みたく濡れていた。劣化した水道管に小さな穴が空いていたのだ。取り外したL 字型の水道管が何とも魅力的(笑)で、設備業者さんに「自分で楽しみながらやるよ」と言った壁の穴の補修そっちのけで、L 字形を何に使うかワクワクした時を過ごした。

使い込んだ150㎜長の管に、電球ソケット(古色風に塗装)をつなげ、径の合う金具で根本を固定。光源あらわな透明ガラスのLED 電球も面白く、流木を磨いて立てた飾り柱にぴたり合った。テレビ台で戸棚、腹筋鍛え器具で移動黒板、水産加工場の梁で食堂テーブルと椅子を作ってきたが、用を終えたのをお洒落に生かすのが気持ち良い。人だってそうなんだろうなあ。


針穴に糸を通し袖口の綻びを修繕。「自分でやるのが何よりですよ」とママヨさん。自立の一歩は身辺的な衣食住からダネ 高校野球が面白い、といって計画している仕事の先延ばし

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墓参り後 余話

2018年08月16日 | 日記・エッセイ・コラム

風邪で体調崩して留守番していたママヨさんに、叔父さん宅訪問の報告。その後、黙々とご飯の支度し静かに掃除していたら、「大丈夫ですね。私の方が先に逝っても」、「波風家の自立の遺伝子はちゃんと受け継がれていると思いますよ」と真面目な顔で言われた。何て返事していいかわからないから聞かないふりしていた。

                        

前戒名も受け、一日一日を大事にしている叔父のようにはなれないが、そういう暮らし方の意味を前より考えてみようと思った。長生きは目的ではなく、暮らし方の内容であり結果だと思う。朝のテレビで、今65歳の人は、女性の半分が、男性の4分の1が90歳以上生きると言っていた。2人ともそこから外れていると確信しているから鼻で笑った。波風氏は、長生きすることがそれほど幸せなことなのかなあ、と思った。


9日ぶりに、公式裏ブログを「今年の8月15日」で更新 今夏、『波風食堂 開店』を知っている方々から乾麺のウドンが届く。その度、長く唸る。礼状の文面が浮かばない 老後生活は、『これは』と思うことに熱中したりバッサリ止めたりが仕事人間時代と比べて格段に自由自在だ。はっきり言って子どもと同じ。無理なく楽しく続いているヒト・モノ・コトが自分の本物か。

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墓参り後

2018年08月15日 | 日記・エッセイ・コラム

参りの後、叔父(88歳)の家に。掃除が行き届き整理・整頓されていた。「自分でできることは自分でやる(できないことは頼む)」という暮らし方に接した。家事に達者な叔母が2月に逝き半年、少し心配していた。叔父はそれまで家のことをしてこなかったという。優しい叔父が笑顔で話してくれた。覚悟と意欲を感じた。一緒に行った妹と唸った。

                        

調理、掃除、洗濯、通院…暮らしを自分の手でコントロールできるのは楽しいこと、自信が湧くこと、と教えてくれた。レシピで作る料理は1回目は失敗するが次は何とかなると言う。若い時から日記を書いているそうだが、こういう生活パターンが叔父を支えている。子どもたちとのつかず離れずの距離の取り方も絶妙だと思った。自立とは、ものごとを自ら為すことと同時に、人間関係の距離の取り方にあるのか。

                        

風立男氏の母親(この叔父の姉、享年86歳)も「自分のやれることは自分でやる」と言っていた。ママヨさんのお母さん(95歳)はそれを日々実行されている。波風氏は、ママヨさんより先に逝くのが世のため人のためと思っている。(後はよろしく、みたいな)甘えなのだが、収まり方としてそれ以外に考えられない(笑)。ただ、そう上手く運べるかはわからない。そんないい加減な人生最終段階の生活イメージを、少し考えさせられた墓参りの後。


昨日の夜、8月最初の波風食堂ごっこ。1家族3人のご招待は、かけうどん、海苔巻き、梅ゼリー、水出しコーヒ(リンゴジュース)の夕食。前回から麵の作り方を4倍時間のかかる方法に変えた ホウレン草を買いに行って驚く。一束300円はないよな。庭のレタスともらいもののトマトと胡瓜で昼食秋の展覧会の準備開始。額装依頼終えた。案内状とポスターは今月中に何とか。

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詩『伝説』を彫る

2018年08月14日 | 図工・調理

丈ほどの板に三角刀で477文字の詩文。詩『伝説』。朝晩10日。指が動かしづらくなった。寒さで悴(かじか)んだよう。もっと老いれば毎日がこんな感じか。終わった安堵感と淋しい気持ち。これから先、一つ一つが終わるたび、こういう感じするのか。                                  

いて充たされないから彫った。生きる意味をこんな言葉にできるのか、と驚いた20代だった波風氏。今年、何かの拍子に思い出した言葉『蟹を食う人もいるのだ』。
もっと鋭くて温かな線が欲しいのだけれど、今の波風氏ではここらが限界。大小6本の三角刀を終いながら。

の詩の題に込められた意志は?『ぬけがら』になって完結できる生は、同時にずうっと前の世代から続き、そのずうっと後の世代に引き継がれる。歴史という力ある者の書き言葉の術も無く、名も無き人の口伝で繋がっている確かさ。自分たちは何処から来て何処へ行くのか、親から子に説いて伝えること自体が、生の意味でもある。

 


盆。あの時に母は、何を伝えたかったのかを墓前で考えて来よう 温泉に一泊。一品一品出てくるご飯いただき、皮膚病に効くという温泉に入り、持って行った本を読み、ベットで眠る。以上。家で暮らす良さをしみじみと教えて貰う。家を離れるのも悪くは無い今日(8/14)は、親子連れが遊びに来てくれて、波風食堂を開く日に。めったにやらないから「一年待ってやっと食べることができた」なあんて、伝説のうどんになるかもしれない(笑)。年内は10月末で終わることにしよう。 

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「どくだみ」を描く

2018年08月08日 | 図工・調理

日葵、朝顔、露草、ラベンダー、鉄線、やっと8月の庭が明るくなってきた。日中は25℃ぐらいなのに朝夕16℃の当地の夏。ママヨさんの夏風邪が長引き、自分の体調を意識しつつ家事に励む波風氏。涼しい時間に水遣りし、ひっそり咲くドクダミに見入る。久しぶりに描いておくか。

い花が可憐に輝くのは、ハート型の縁に沿い臙脂色のアイラインを入れた葉のせいもある。群生の重なりで緑の微妙な濃淡も白を際立たせる。

日から長男の絵の整理。9月末に2人展。息子の絵を当地で初めて並べて見ていただく2018年秋。自分の意志ではどうしようもない、長い時間と文化に命をかけられた方のおかげで、こういう機会が作られる。

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