波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

第2回 デジタル投稿版『ほんのおつきあい』記録(下)

2020年05月22日 | 読書

腹ペコ(女) 大田堯『なぜ学校へ行くのか[新版]』(岩波書店:太田堯著)学校の価値を考えたいと思って読み直している。教育の目的は「選ぶ力を豊かにし、励ますこと」という言葉を見つけて嬉しい気持ちになった。読み直し中のため★4。『ふたり明日もそれなりに』(新潮社:すずゆき作)ウェブコミックで毎週読んでいる。どんな気分のときでも読めて、読んだあとに幸せな気持ちになれる★5。「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(新潮社:ブレイディみかこ著)エンパシーは「自分で誰かの靴を履いてみること」に感動。他者への共感(シンパシー)のみではなく、相手の立場に立って考えるエンパシーが大事な気がする今日この頃★5。

波風立男 『子どもはわかってあげない』上下(講談社:田島列島作)、ペコマの漫才みたく否定されない登場人物。読了して時間経ち内容も筋も忘れたが不思議な快さ残ってる★4。『星々の悲しみ』(文春文庫:宮本輝)、やはり青春小説の傑作★5。『「カッコいい」とは何か』(講談社現代新書:平野啓一郎著)真ん中まで読んだ、労作だと思う。「何がカッコ悪いか」考える★4以上はいくね。『創刊40周年記念特別企画 ビッグコミック名作短編集』(2009年刊  小学館)、再読だが、一ノ関圭作『ほっぺたの時間』、村上もとか作『あなたを忘れない』が傑作19編の中の傑作、永久保存版の一冊★5。

※投稿いただいた皆さん、ありがとうございました。特に、腹ペコさんも交流参加していただきお礼申しあげます。嬉しかったです。ママヨさんは「普段の家事に加え、マスク作ったり、畑仕事始まったりで、全然本が読めません。」とのこと。

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第2回 デジタル投稿版『ほんのおつきあい』記録(上)

2020年05月21日 | 読書

3月に続き4月も読書交流会『ほんのおつきあい』開催できず、本ブログ上での交流に。波風氏入れて5名の参加。リアルな交流と違い、より想像が増す。

KK(女) 『去年の冬、きみと別れ』(幻冬舎:中村文則著)、『教団X』の作者が書く、叙述トリックの極み。どんどん明らかになっていく謎、それと共に辻褄が合わなくなっていく世界。真実と虚実とが入り交じり、最後にううんと唸らせる力のあるミステリー。だが、理解するのに疲れる。面白いけれど、元気がないと読めないと思う★3。『ほろびぬ姫』(新潮社:井上荒野著)、「私」と夫と夫の双子の弟の、ハードな愛の物語。「あなた」という二人称が大きな意味を持つため、この「あなた」が二人の男性のどちらなのかを集中して追っていかなければならない。夫がなぜ自分の妻に双子の弟を引き合わせたのか、をスタートに、夫婦の関係や兄弟の関係が浮き彫りになっていく。非常にハードな話にも関わらず、ドロドロとした感じの全くない、美しく透明感のある不思議な小説★4。『娼年』『逝年』『爽年』(集英社:石田衣良著)、20歳の青年が「娼夫」として生きる7年間描く三部作。なぜ彼は身体を売るのか、そして女性たちは何を得るために男を買うのか、愛とは、欲望とは、様々なことを考えさせられる。絵空事のようで、女性の本質を十分についている。きっと女性と男性では捉え方が大きく違うだろうが、ぜひ男性にも読んでもらいたい★5。

SN(女) 『この国が好き』(マガジンハウス:鎌田實著)鎌田實・永六輔・池田香代子の対談が載っている。印象的だったのは、日本国憲法は長すぎて、永六輔がラジオで全文朗読したら3時間かかったというエピソード。それを受けて、憲法はもっと短く、わかりやすい言葉の方が良いという話に。私もそれに賛成で、短いものに曲をつけて卒業式やオリンピックなどに『君が代』の代わりに歌えばよいと思う。「憲法は権力者が守るもの」ということを知らないと、今の危険な動きに騙されてしまうのではないかな★4。『愉快なナースのないしょ話(原作)』(幻冬舎文庫:小林光恵著)『おたんこナース(漫画)』(小学館:佐々木倫子作) 看護師の仕事や日常が明るく楽しく描かれている。今、コロナで看護師さんを含め、医療機関の方たちはとても大変。私の親友も病院の窓口で働いている。無事にコロナが終息することを願うばかり★4。『だまされた!』(方丈社:多田文明)時代によって詐欺の手口やターゲットが変わっていくことが具体的に良くわかる。「自分はだまされない」と思ってもこの本を読み自信なくなった★4。 ※明日の(下)に続く。

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言葉のケイコ【その参拾肆】

2020年05月19日 | 【保管】言葉のケイコ

オンライン・スクール

もちゃんの高校のオンライン授業がスタートした。登校するわけではなくとも、きちんと制服を着て授業に臨む。これだけでも親としてはなんだか安心。授業を受ける場所は私がリビングでと指定したので、一緒に授業をきくことができる。もちろん邪魔にならないように、遠くから見守る。最初の授業こそ少し始まるまでに時間がかかったものの、さすが高校生はコツをすぐにマスターしたようで、次の時間からは落ち着いた授業となった。1日最大4時間程度だが、とても良いと思う。生徒側のカメラや音声は切っているため、思ったよりもずっとクリアに先生の声も聞こえるし、小さなスマホの画面でもそこまで見えづらいこともなさそう。時代はここまで進んでいるのかと感心しながら、私も授業に耳を澄ます。先生方は限られた時間でいかにわかりやすくオンラインでの授業を行うか、十分に練って準備した上で授業に臨んでいることが窺える。対面とは違い一方通行の授業で生徒の反応が見えない中でも、単調にならないように工夫されていることに頭が下がる思い。感謝。

手嶌葵 家族の風景

ある授業の最後に、学校のそばの桜の木が咲き始めたよと先生が写真を用意してくれていた。登校できない生徒たちに向けた粋な演出に、心が温かくなる。「桜咲いたね」「見た?」「春だね」なんて毎年なにげなくしていた会話ができないことは悲しいけれど、春は確実にやってきたのだ。


【波風氏談】今回のブログ原稿を読み、前に聞いたことのある手嶌葵の曲を思い出した珈琲教室やってくれている教え子(焙煎士)から札幌の状況届く。街は灯が消えたよう、飲食店でなく珈琲販売なので仕事続けていられるとのこと。今年は当地に来られないとのこと  

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「カッコいい」に出くわす

2020年05月18日 | 日記・エッセイ・コラム

日の昼、検察庁法改正案の今国会成立断念の報。「本当か」と関連サイトあちこち探し、事実と知り清々しい気分に浸る。「国民の理解」を深めてくれた「文化」の担い手を思った。真っ先に不要不急と見られた歌舞音曲の人たちの勇気ある声が、名も無き民衆を大きく激励してくれた。
最近、家族グループのラインで安否確認しあい、「#検察庁法改正案に抗議します」のツイッター投稿見てから寝入っていた。

 

「カッコいい」とは何か』(平野啓一郎著:講談社現代新書)を読んでいる。500頁弱の魅力的な哲学書。これに即して言えば、小泉今日子氏には投稿当初から痺れ、毅然とした姿勢や知性の理屈面は後から思ったこと。それが、カッコよさの受信らしい。今まで全然ファンじゃないし今後も無理っぽいが、カッコいい永遠のアイドル、なんてったって間違いない。今回、カッコ悪いものの代表と提灯持ちが随分はっきりしてきた。上手く身をかわす輩のことも。

「コロナ応援歌」で見つけた動画。ほっとする、嬉しい。
【Shows at Home】民衆の歌 / Do You Hear The People Sing ? - Les Miserables -

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水仙を描く 2 

2020年05月17日 | 図工・調理

紫陽花は今年だめかもしれない。若葉がさっぱり見えない。いつもなら枝の下の方から広がってくるはずなのに。きっと雪が少なかったせいだ。雪に包まれて冬眠するはずの枝が吹きさっらしの寒風にやられたのだろう。除雪しなくていいと喜んでいたらこういう報いか。

午後から晴れそうだから、ツツジを描かなくては。散り始めているから、強い風が吹けば終わってしまう。

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