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スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。
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さていろいろありまして暫くぶりの投稿です。
その日(下町市場めぐり)の夜は、今香港で大評判の香港風隠れ家レストランの「天外天」へ行きました。
最近の香港では私房菜(プライベートキッチン)が流行ですが、私房菜は基本的にシェフが自宅に一組程度の客を入れて料理をサービスするものです。
この天外天は外見は全く普通のやや古ぼけたビルのワン・フロアをレストランに改造したものでした。
香港島の繁華街である銅羅湾(コーズウエイベイ)のそごうから少し湾仔方面へ歩くと、何も特徴のないただ古いアパートのビルディングがあります。
ガードマンに合図をして中に入ると目の前にシンドラー社製より怖そうな古いエレベーターがあります。もちろん扉は手動で二重になっています。両方とも重いです。
ところが14階に到着すると、なかなか洒落た中華レストランがお出迎えする事になります。
このサプライズが人気なのでしょう。
大きな丸いテーブルがいくつもありますから、10組程度の客が入れる結構大きな店ということになります。
眺めは夜景になりますが、遠くにニューワールドやカオルーン・シャングリラなどのホテルのクリスマス・シーズンのライトアップが見えます。
料理はまず木耳(きくらげ)ピリ辛炒めが登場しました。
黒い色で一瞬ギョっとしましたが味わいはキクラゲでプリプリして歯ざわりを楽しめます。
次に豆腐揚げですが塩コショウで味付けして食べますと味わい深くなります。
海老の揚げ物はブロッコリーとの相性が抜群です。
卵白とシーフードのお好み焼、牛肉ソテーと続き豆苗炒めとさんざん味わった後でご飯です。
スープの中に、揚げたてのごはんをさっと入れて食べます。
よくあるオコゲご飯とは異なりサクサク感がして、その後でごはん粒がスープの中でその具になって爽やかな逸品です。
料理は珍しいものが多くて大満足でした。
建物の外観と内側のまるでミスマッチのようなサプライズについては、ニューヨークではそれほど珍しいものではありません。
NYのエグゼクティブの中には昔の、重厚な建物を買い取って自分の豪邸に改造したり、古いレトロな倉庫のようなビルの1フロアを買い取って、中をまったく新築の豪華マンションのようにリフォームするのが当たり前のようになっています。
あの亡くなったケネディ・ジュニアもそのような建物に住んでおりました。SOHOやトライベッカなどにはそのようなビル内の邸宅が沢山ありますし、これからはあのハーレムにある超レトロな建物群も狙われるでしょう。そのような流れは1970年頃から始まりました。
香港も経済発展の波に乗ること15年。ようやくこのような趣向に目が向いてきたという事でしょうか。
「天外天」(The Sky View)
144C Riviera Mansion
59-65 Paterson Street
Causeway Bay
Tel: 2881-0338
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ご投稿ありがとうございました!