スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。
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ネイザンロードで消え行く香港的風景を残像として目に焼き付けたあとで、灣仔(ワンチャイ)という香港島の下町にある老舗上海レストランへ行って家族で昼食を食べました。全体としてはあの天香楼と同様の料理が食べられますが、ここは純然たる上海料理ですので多少異なります。
この店は以前は老正興菜館といって、1955年創業の香港では上海料理の代表的な店でした。2003年にオーナーが変わってしまい名前も変更になりましたが、料理人、スタッフ、そしてメニューはそのまま残りましたのでうれしい限りです。その魅力は広範な上海料理を比較的お手ごろな値段で食べられる事と、蟹味噌料理がそろっている事です。
90年代に日本人旅行者が多かった時代の名残か、この店の支配人は日本人客の好みをよく知っていますので、居心地は良いでしょう。
蟹粉小籠包
この日のお目当ては4品で、まずは「蟹粉小籠包」と言って小籠包の頂上から黄色の蟹味噌が流れるくらい濃厚な中身で、これに酢と生姜がよくかみ合いますので豊潤そのものです。
蟹粉津白
次に「蟹粉津白」といって白菜を煮込んだ上に蟹味噌餡をたっぷりとかけたものです。白菜が甘味をもっていますが、一味違う蟹味噌の甘味が溶け合って美味しいです。
黒酢をかけるといっそう風合いが引き立ちます。
海蜇金瓜絲
「海蜇金瓜絲」はくらげと瓜の細切りをごま油を使用した特性のタレで和えたものですが、シャキっとした爽やかな、それでいてくらげのソフトな食感がよく調和した味わいで大満足です。
(海蜇=くらげ、絲=細切)これはこの店を訪問したら是非食べてみてください。
雪菜毛豆炒肉絲
「雪菜毛豆炒肉絲」は、枝豆の一種である毛豆と豚肉の細切を中国高菜とともに炒めた上海家庭料理の定番ですが、これがまた3者の味わい、風味が交じり合って奥の深い味となっています。
爽やかな甘味の毛豆、こってりとした豚肉に、雪菜の複雑な塩味が渾然一体となります。
まあ、昼食ですしこの晩は例の福臨門へ行く予定ですから、このくらいにしておきました。
あの天香楼は味は天下一品ですがお値段も同様ですから、もしもっとお手軽に同じような料理を食べたいならこの香港老上海飯店がおすすめです。
私が天香楼で食べた料理はここでも食べる事が出来ます。
違いは食材と紹興酒の水準ですが。
■香港老上海飯店
香港灣仔謝斐道238號世紀酒店地庫1字樓
B1/F, Century Hotel, 238 Jaffe Rd., Wan Chai, Hong Kong
℡ 28279339
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ご投稿ありがとうございました!