くら(カウンターバー/葉山)
*男性には堪えられないお店かも。
ジモティでさえもその存在を知る人は少ない、日影茶屋母屋隣りの小さなBar。
「築130年の蔵の中で美味い料理とお酒を是非味わってみたい!」というスティーブ@茅ヶ崎先生の取材?にお付き合いし、7ヶ月ぶりの再訪を果たしました。
菓子舗の暖簾を外し蔵が夜の姿に変身する午後6時を見計らい、現地で待ち合せとなりました。
美しい杯に着物美女のお酌―。男性には堪えられないお店かも。
外観
しっかりとした重い引き戸の向こうに昼間とは別の表情が。
風情溢れる玄関のアプローチ。
店内
カウンター奥の立派な棚にはウィスキーや焼酎の瓶が並ぶ。一番上段にはえびす様が。
L字カウンター12席のみのこぢんまりとした空間。
〓いただいたお料理〓
(小さい画像はクリックで拡大します)
お造り(2,600円)
日替わりのお刺身は4種盛り。この日は、真鯛、金目鯛、本鮪、帆立貝柱。
お通し
太刀魚の素揚げ甘酢〆と、のびると北寄貝のぬた和え(どちらかを選びます)。
山菜と子持ち若布の春漬し
海老とそら豆の白和え
(共に520円)
穴子の押し寿司(730円)
芝海老の揚げしんじょう(1,360円)
焼き物(1,050円)
ワインとの相性を考えて、この日は「鰆の西京焼き」を所望。
■インパクト大賞美味!「鯛茶漬け」(2,100円)
一人前はお茶碗2膳分。
一膳目を「鯛めし」、二膳目を「お茶漬け」にしていただきます。
梅ワイン
中々(麦焼酎)
食前に自家製の梅ワイン(700円)、食後に麦焼酎の中々(750円)某氏が持参したワインの持ち込み料2,100円などを入れて、支払は税・サ込みで1人10,000円ほど。
母屋の日影茶屋と同じものが出てくるわけなので、不味いわけがありません。
Barで酒の肴にいただくには贅沢すぎるお料理です。
少々お高くつきますが、雰囲気はいいし、お酒を飲みながら食事したい人には母屋よりもむしろ此方の方がオススメです。
〓ワインについて〓
(クリックで拡大します)
金文字がゴージャスなラベル
見て!このまばゆい黄金色!!
スティーブ先生が持ち込んだ絶品白ワインは、ナパのシャルドネPAHLMEYER(パルメイヤー)。
法律家ジェイソン・パルメイヤーが「オーパス・ワンのようなワインを造りたい」と1980年に設立したワイナリー。
古典的なボルドー品種(カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、マルベック)を使ったワインをカリフォルニアで造るという夢を実現させ、パワーとフィネスを兼ね備えたこのシャルドネの評価も年々うなぎ昇り。すでに入手困難なワインになりつつあります。
で、パルメイヤーといえば、かの逆セクハラ映画『ディスクロージャー』ですよ。
デミ・ムーアがマイケル・ダグラスを誘惑する時に用意したワインがこのワイナリ-のシャルドネ(ちなみにヴィンテージは1991年)。ナパのワイナリーでデートを重ねた元恋人(現在は上司である)D・ムーアが、部下のM・ダグラスを誘惑するために、この希少で高額なパルメイヤーのシャルドネをエサにするシーンが登場します。
『ディスクロージャー』のDVDジャケ(クリックで拡大します)
お店でいただいた時、喉まで出かかった薀蓄?なのですが、先生も着物美女2人も「こんな美味しい白ワイン、飲んだことな~い
」とウットリ状態だったので、下衆なお話で雰囲気を壊すのはイクナイ(・A・)と遠慮させていただいた次第です。
さすがはクームスヴィルの極上葡萄!と唸らされるパワフルな味わいは、白ワインのイメージを変えてしまうはず。
トロピカルフルーツやバターにも似た魅惑的なアロマ、干草、小麦などを思い起こさせる大地の香り。濃縮した果実味に上品な新樽のフレーバーが絶妙にマッチし、力強く野性的な風味と飲み干した後にも複雑な余韻を楽しめるワイン。
男を誘惑する切り札に使いたくなるのも納得!の極上シャルドネでございました。
先生、毎度素晴らしいお酒をご馳走さまです!
■バー久楽
□18:00~23:00
(料理L.Oは21:00)
□水曜定休
□三浦郡葉山町堀内16
□046-875-0014
※このお店については
2006/08/21の記事 でも紹介しています。
2013/05/13 画像1点修整、8点リサイズ