わかかいせき やまとかん(鉄板会席/日比谷)
*“ちょい怖”ビル地下の個室でステーキディナー!
2006/10/12の記事 で日比谷ダイビルを紹介した際に「近日中に伺うつもり」とコメントしていたお店です。
そもそもこのビルのB1にあること自体が、私にとってはすでに興味の対象だったと言うべきか。
お近くにお勤めの方はご存知かと思いますが、このビル、ちょっと気味悪いですよね?
エントランスの天井近くに不気味なブロンズ像が浮いて?いたり、
壁面に魑魅魍魎みたいな凄まじい形相の顔面彫刻が張り付いていたり…。
彫刻の口が水を吐き出すビル前の噴水は、夜になると下からライトが当てられて、怖さが一層UPします。
こんな不気味なビルの地下に完全個室のレストランがあるなどと聞くと、ちょっと行ってみたくなりませんか(私だけ)?
地階までのアプローチ
足元を照らす程度の照明を頼りに、薄暗い階段を下る瞬間はドキドキ……だったのに。
なんか扉の向こうは拍子抜けするほど明るくて、内装も新しくピカピカなので「あれれ?」。フロントで「いらっしゃいませ~」と言われた時には、なんか田舎のちょっといいホテル(この微妙なニュアンス、わかります?)に来てしまったのかと軽く混乱しました。
まあこちらは母体が伊豆の旅館ということなので、驚くことはないんでしょうけど。
個室の入口
ヒラメの箸置きがカワイイ
案内されたお席は6人までOKの「天岡」(てんこう)、掘り炬燵式の和室でした。
3名での利用にもかかわらず、広めのお部屋を用意していただけてちょっと感激。
お座敷で足が楽ちんなのはいいですね。座布団もビックリするほど分厚くてふっかふかです。
ステーキディナーのお供
スティーブ先生のお持込みワインは、珍しく?正統派Gevrey Chambertin(ジュヴレ・シャンベルタン)でした。
それも果実のエキスが豊富な古樹から収穫した葡萄で造られる「ヴィエイユ・ヴィーニュ」。
豊かな芳香と、繊細かつ重厚な味わいは格別です。
目の前の鉄板で調理してくれます!
旬の食材をふんだんに使ったこだわりの会席料理もあるのですが、情報提供者の営業マン曰く、「ステーキ屋(!)に行って肉を食わなきゃ話にならん」そうなので、お肉のコースにしました。
先付、魚介焼、焼野菜、サラダ、ステーキ(100g)、食事、デザートで8,925円。お肉を150gにすると少々値が上がります。
〓いただいたお料理〓
(クリックで拡大します)
先付
魚介焼き先付けは若布と菜の花のお浸し、お魚は1本釣りの真鯛。
解禁になったばかりの若布、菜の花、真鯛は桜の葉に包まれちょこんとお花も添えられていました。春ですねぇ。
焼き野菜
サラダ焼き野菜は大根の輪切りに自家製ベーコンを巻きつけてステーキしたもの。かけられたソースは、茸入りのドミグラスソース!
これが意外にも良く合うんです。スティーブ先生ご提供のブルゴーニュの極上赤ワインにもピッタリ!
生野菜のサラダは、トマトが甘くて美味しかったなぁ。
ステーキ(100g)
そしていよいよお肉が登場です。
岩手産の黒毛牛だそうですが、もう色の美しいこと。そして蕩けそうに柔らかい! 「お肉につけてお召し上がり下さい」とお醤油ベースの和風ソースも用意されていたのに「つけないほうが美味しい!」ほど、お肉自体の旨みが素晴らしかったですね。店長さんはお肉にはとことん拘っているそうですが、食べてみて納得。
ご飯
デザート
お茶この後にご飯、デザートも付いて9,000円弱ですから、CPはなかなか優秀だと思います。ただ、ワインの持ち込み料は1本につき5,000円というとんでもないものなので、よっぽどの銘酒でない限り止めておいた方がいいと思います。
個室にもかかわらず、目の前で料理されたものを熱いうちにいただけるというシステムはいいですね。このあたりは「接待族御用達」のお店として良く出来ているところです。
調理担当のお兄さんも愛想が良くて感じが良かったし。
お茶や鉄板焼き以外のお料理を給仕してくれるのは、着物姿のおばちゃんたち。さすがにベテランらしく客あしらいも上手なので安心です。会計の際にガムやキャンディを渡すサービスも庶民的で微笑ましい。今年の干支、猪の箸置きをお土産にいただきました。
ほとんどの客が接待利用だそうですが、デートや家族での利用にもオススメですよ。
■若会席 大和館
□月~金 11:30~14:00 17:30~22:00(L.O 20:30)
土 11:30~20:00(L.O 18:00)
□日・祝定休
□千代田区内幸町1-2-2 日比谷ダイビルB1F
□03-3592-6666
2007/09/02 画像6点トリミング