
ティー(創作料理/愛宕)
閉店しました
*キーワードは「東京Future」
プロデューサーはソムリエの田崎真也氏。“新たな東京の情報をテーブル上で表現する”がコンセプトだそうです。
場所は東京で初めて電波を発信した愛宕山の頂上ですから、まさにこれ以上ないシチュエーションといったところ。
以前は参拝者向けのお茶屋さんだったらしいのですが、愛宕神社側から田崎氏に「居抜きで何かお店やりませんか?」と打診があったそうで。
ううむ、なんかこの辺りの宗教施設ってやり手ですよねぇ。
境内をしょっちゅうイベントに貸している増上寺、再開発に全面協力し、愛宕ヒルズのツインタワーを山門よろしく両脇に従え、ピッカピカにフル改装した青松寺、高層ビルを持ち上げちゃった虎ノ門の金刀比羅宮…。
これが「時代の流れに迎合して古いものが生き残る」ということなんでしょうか。
で、こちら。
塩、水、食材、酒、ビール、器―、東京在住の生産者たちとネットワークを結ぶことにより、何から何までとにかく「東京産」にこだわったお店です。


ランチメニューは3種類
店名は「田崎」のではなく「東京」のT。
東京湾、伊豆七島、奥多摩の魚介類、東京産の黒毛和牛、豚、地鶏、東京産の調味料、東京の器を使ったお料理が存分に楽しめます。
料理カテゴリーは創作和食でしょうか。まず食材ありきで料理を発想しメニューを組み立てるので、和洋のこだわりはないそうですが。それにしても、メニューにある焼酎(約30種)、日本酒(約40種)、ビール(約10種)が全て東京都産だというから驚き!

グラスにもこだわりが

お通し
愛宕丼(親子丼)、べっこう丼(白身魚のづけ丼)、釜揚げうどんのセットで各1,500円。
食後にコーヒー(またはハーブティー)とかりんとう、丼ものには具沢山の野菜汁がつきます。
斬新なフォルムのビアグラスは「T」のロゴ入りオリジナルです。


愛宕丼
卵は町田産、東京香鶏のしっかりした肉質が充分に味わえるふわふわの親子丼です(限定食)。
黄身と白身をしっかり混ぜ合わせ、全体がクリーム色になるよう火を通した卵の状態は私の好みにドンピシャ。
卵が半生で白身部分が透明状態のオムレツや丼ものは気持ち悪くてどうにも受け付けない!という私にとってはベストパフォーマンスです。
鶏肉がサイコロ状に細かく刻んである点もいいし、甘すぎず辛すぎずの味付けも○!


橙さんオーダーのべっこう丼
伊豆七島の新鮮な白身のお魚(この日は真鯛)を島風のヅケにして酢飯の上に。オープン以来の人気メニューとか。


具沢山野菜汁
お野菜の旨みを堪能するお汁です。大根、人参、牛蒡、白髪葱など、大ぶりのお野菜がザクザク!
合わせ味噌仕立てですが、いわゆる「味噌汁」ではないので、かつお節のお出汁は入っていません。
味の調整はテーブルに並んだ薬味や、ゆず胡椒、島唐辛子などの調味料で。私は何も入れなくても十分満足でした! 久々に美味しい野菜を食べたなぁ。

薬味、調味料
こちらも全て「メイド・イン・トーキョー」

東京の地ビール
奥多摩は水がきれいだものね。これは「スッキリライト系」テイスト。

コーヒー

ミントティー

かりんとう
橙さんはハーブティーを。この日はミント。
添えられたかりんとうは自然な甘さ。どこか懐かしいマイルドな味わい。


もう少しするとお花見ランチも楽しめそう
■店舗情報
□11:30~16:00 17:00~21:30(L.O)
※14:00~16:00はティータイム。雨の日のランチは300円引きになります!
土・日は婚礼のため貸切の場合あり(電話で確認を)。
□月曜定休
□駐車場 なし
□港区愛宕1-5-3 愛宕神社境内
□03-5777-5557
〓おまけ〓


訪問予定だった中華屋
菜根
平日昼しか利用するチャンスはないようです。
午後半休を取った折には是非!