昨日、書店で文春文庫版の吉村昭著『三陸海岸大津波』を見つけ、購入してきた。2004年の3月に文庫化されたばかりの本だが、スマトラ沖地震にともなう巨大津波の被害の映像を見ているものだから、災害の実情がやけにリアルに見えてくる。
現在、私たちは、小さな地震があるとすぐにテレビをつけ、震源地、地震の規模、津波の可能性の有無などを知ることができる。そしてそれを当たり前のことと思っている。だが、この小さな本を読み、津波警戒警報システムが、いかに多くの犠牲の上に成り立っているか、ということを実感する。
読み終えて印象に残ったのは、次の三陸海岸における津波による死者数の変遷だ。
□明治29年大津波 26,360名
□昭和 8年大津波 2,995名
□昭和35年チリ地震津波 105名
この変化は、住民の津波に対する意識の高まり、津波防止の施設や警報システムの整備などによるところが大きいというが、救いがある締めくくり方になっている。
現在、私たちは、小さな地震があるとすぐにテレビをつけ、震源地、地震の規模、津波の可能性の有無などを知ることができる。そしてそれを当たり前のことと思っている。だが、この小さな本を読み、津波警戒警報システムが、いかに多くの犠牲の上に成り立っているか、ということを実感する。
読み終えて印象に残ったのは、次の三陸海岸における津波による死者数の変遷だ。
□明治29年大津波 26,360名
□昭和 8年大津波 2,995名
□昭和35年チリ地震津波 105名
この変化は、住民の津波に対する意識の高まり、津波防止の施設や警報システムの整備などによるところが大きいというが、救いがある締めくくり方になっている。