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電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

R.シューマン「おとぎの絵本」を聴く

2008年02月16日 07時04分13秒 | -室内楽
FM放送は、ときどき思いがけないタイミングで、嬉しい曲目を放送してくれることがあります。たとえば、先月末のN響アワーは、ヴィオラ特集でしたが、翌日の29日(月)夜、19時半から、NHK-FMで、馬渕昌子(まぶち・しょうこ)さんのヴィオラ演奏による、R.シューマンの「おとぎの絵本」Op.113を放送していました。連日のようにヴィオラを取り上げた放送があるなど、願ってもなかなかありません。ピアノは小坂圭太さん。昨年の3月11日、ハクジュ・ホールでの録音だそうです。番組のアナウンスを聞くうちに、急に思い立って、ちょうど手元にあったカセットテープに録音しました。FM放送のエアチェックなど、本当に久しぶりです。



写真の青いカセットテープがそれです。

この演奏会のことについて、馬渕昌子さんへのインタビューなんかが、このサイト(*)に出ていました。

(*):インタビュー:馬渕昌子リサイタルに向けて

実は、以前にもこの曲をエアチェックしており、このときはミルトン・トーマス(Vla)、神野明(Pf)という組合せ(*2)でした。このテープは、曲目の組み合わせも良く、だいぶ聴きました。

(*2):昔のエアチェックテープでシューマンを聞く

シューマンの「おとぎの絵本」という曲は、Op.113という作品番号からもわかるように、亡くなる5年前、シューマンとしては晩年になる1851年の作品です。
第1曲、速くなく。
第2曲、いきいきと。
第3曲、急速に。
第4曲、ゆっくりと、メランコリックな表情で。
という4曲からなり、クラリネットやチェロなどでもしばしば演奏されます。地味ですが、何度も聴いて親しむうちに、その良さがじわっとわかってくる、といった種類の、たいへん魅力的な作品です。

写真は、ワゴン車の中から撮影した、先日の出先での雪道の様子。旅先でCDショップをのぞくことがありますが、偶然に良い演奏・録音のCDを見つけたときの嬉しさは格別です。今井信子+アルゲリッチのCDのような、オリジナルなヴィオラとピアノの演奏による、良いCDを見つけたいものです。
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