電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

安価なレコードプレーヤーがもたらす楽しみ

2021年09月08日 06時00分58秒 | クラシック音楽
以前、購入した安価なレコードプレーヤー DENON DP-29F (*1) を、リビングから書斎に移し(*2)てしばらくになります。メインのステレオ装置の方は、CD棚の侵食によりレコードプレーヤーを設置する場所がありませんので、デスクの背面、PCディスプレイの裏側に置いた高さが70cm程度の木製のチェスト(引き出し)の上に置きました。未使用ノート類等がいっぱい入っているここならばかなり重いので安定していますし、常用している簡易 PC-audio 用ミニコンポのアンプ ONKYO CR-555 (*3)に LINE2 へ接続する形で使用できます。Phono 入力を持たない CR-555 ですが、幸いに DP-29F はイコライザー付きですので、スイッチをイコライザーONにすることで普通に RCA ピンケーブルで LINE2 に接続できました。

こんなふうにすることで、

  • PC で YouTube 動画を再生する
  • ダウンロードした音楽ファイルを再生する
  • CD等からリッピングした音楽ファイルを再生する
  • らじる★らじる で NHK-FM 等の放送を流す
  • ミニコンポのCDプレーヤーで音楽CDを再生する
  • LPレコードを再生する

などが可能になります。

小規模とは言え、苦労して集めた想い出深いものも少なくないLPレコードライブラリーから何枚か持ち出してターンテーブル上に載せ、フタをしてから auto start ボタンを押し、デスク前に座ってデスクトップ audio の形で愉しむことができます。この安価なレコードプレーヤーは、再生速度がほんの少し速いらしく、CDを比較するとごくわずかにピッチが高くなるようですが、再生が終わると自動的にアームが元に戻り、回転が停止するオートストップ機能があることが便利です。以前、メインで使っていたパイオニアの PL-25E はマニュアル・プレーヤーでしたので、年を取って物事が億劫になる年代には特に重宝する点です。




NHK-FM「名演奏ライブラリー」の放送がきっかけになって引っ張り出したマグダ・タリアフェロの「フランス近代ピアノ曲集」のLP (エラート RE-1018-RE) を再生していたら、B面の最後、ドビュッシーの「喜びの島」の途中で針飛びを発見してしまいました。そういえば、学生時代の安アパートでぶつけたかなにかして針飛びを生じさせてしまったのでした。残念くやしい記憶をうっすらと思い出し、それもまた一興と苦笑。過日のラジオ放送の記事になんだか力が入った背景には、そんな事情もありました(^o^)/

(*1): リビングのデスクコーナーに簡易型のレコードプレーヤーを設置する〜「電網郊外散歩道」2016年7月
(*2): LPと簡易なレコードプレーヤーは書斎に移したほうが良いのではないか〜「電網郊外散歩道」2017年5月
(*3): デスクわきのPCオーディオのアンプを更新する〜「電網郊外散歩道」2015年4月

コメント (2)    この記事についてブログを書く
« 先週の農作業〜野菜苗の植え... | トップ | 『プロコフィエフ自伝/随想... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
koma さん、 (narkejp)
2021-09-08 20:37:14
コメントありがとうございます。年齢と共に、文字情報が見やすく、移動しなくてすむ機器へと傾斜していくようで、メインのステレオ装置よりも簡易な PC-audio を利用する機会が増えています。まさか LP レコードもそうなるとは思いませんでした。もはやCDに買い換えるという時代でもないし、レコードプレーヤーをサウンドブラスターにつなげばデジタル化もできるわけですが、LPレコードがあるうちはそれで聴けばいいだろうと安易な判断です。芸術の秋というよりも、懐旧の秋なのかも(^o^)/
返信する
レコードプレーヤー (koma)
2021-09-08 09:01:56
いつも楽しく拝見しております。
数年前に首都圏から当地にIターンした折に、レコードプレーヤー、オープンデッキ等々を処分。レコード、オープンはこれはと思うものはCD-R化しました。
レコードの内、実演も聴いた1975年の来日公演ベーム/ウイーンフィルとブルックナーに傾注する元となったヨッフム/バイエルンRSOの第三番のレコードのみ手元に残しました。プレーヤーが無いのに何か変ですよね。
秋になってくると、ユックリ廻るオープンテープやレコードを聴いていた事が今となっては大変に懐かしい。
返信する

コメントを投稿

クラシック音楽」カテゴリの最新記事