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久しぶりに、ほんとに久しぶりに、山形交響楽団の定期演奏会を聴きました。9月13日(土)、第287回定期演奏会です。午後3時の開演にあわせて早々と会場の山形テルサホールに到着。入口でアルコール消毒およびサーモグラフィによる検温、チケットの半券に氏名と電話番号を書いて提出、パンフレットは自分で取る、という仕組みです。座席は一つおき。中には、そんなにまでして音楽を聴きたいか? という声もありましょうが、そうまでしてもナマの音楽にふれたいのです(^o^)/
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本日のプログラムは、
というものです。
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(ちょっと早く着きすぎたかな?)
開演前のプレコンサートトークでは、西濱事務局長と指揮者の沼尻さんが、三度目となる山形の印象、曲目について、ぜひ沼尻さんをと推薦した常任指揮者の阪哲朗さんとの縁などを話しました。ロドリーゴのアランフェスは、通常はギターで演奏されるけれど、ギターの音量の問題もあり、オーケストラとのバランスが難しい面があるそうですが、ロドリーゴ自身によるハープ版はその点で比較的恵まれており、なかなかいいものです、とのこと。阪さんと沼尻さんの縁は、ドイツの歌劇場時代に遡るそうで、先日の山形新聞に掲載されていた阪哲朗さんの若い頃の記事を思い出しました。
さて、最初の曲目は、ロッシーニ。ステージ上には、向かって左から、第1ヴァイオリン(8)、第2ヴァイオリン(7?)、チェロ(5)、ヴィオラ(5)、その右手にコントラバス(3)と弦楽五部が並びます。正面奥にはフルート(2)とオーボエ(2)(うち各1はピッコロ、イングリッシュホルンを持ち替え)。その奥にクラリネット(2)、ファゴット(2)、さらにその奥にトランペット(2)とトロンボーン(3:うち1はバストロンボーン)、右にホルン(4)が前後2列、ティンパニとパーカッションは左端という配置です。始まりのチェロ五重奏はいつ聴いてもいい音楽ですし、イングリッシュホルンの響きもいいですね〜。後半のトランペットのファンファーレに続く「スイス軍の行進」は、運動会みたいで実にスカッとします。
2曲め:ロドリーゴ。ギターほどではないとはいえ、やっぱりハープとバランスを取るには編成を縮小する必要があるようです。指揮台の脇に独奏ハープ、6-6?-4-4-2 の弦楽5部に Fl(2),Ob(2) うち各1が Picc および EngHrn 持ち替え、Cl(2), Fg(2), Hrn(2), Tp(2) という編成です。 ハープはギターと同じ撥弦楽器に分類されると思いますが、響きが比較的持続し、音量も大きいようです。したがって、右手でかき鳴らした直後に左手でパッと音を消してギターのような効果を出しているところもあれば、よく響かせてハープらしさを出していたり、なかなかおもしろい。弦楽セクション、とくにチェロとハープの音色の対比などは、撥弦楽器と擦弦楽器の違いがたいそう魅力的です。
吉野さんの見事なアンコールの演奏を聴きながら思いましたが、ハープという楽器は両手の手指だけでなく足もペダル操作で忙しそうですし、そもそも調弦の本数が半端でなく、音色は魅力的ですがなかなか大変な楽器のようです。なんだか苦もなく演奏しているように見えますが、世界で活躍する陰の努力はきっとすごいんだろうな、と考えさせられました。
ここで20分の休憩です。新型コロナウィルス対策で、ホワイエでのコーヒー等の提供もなし。ちょっと寂しいけれど、まずは音楽が聴けることのほうが大切です。じっと我慢の子であった(^o^)/
最後の曲目は、メンデルスゾーンの「イタリア」。中庸のテンポで、堂々たる音楽になっています。どこか悲しみをたたえながらも堂々とした歩みの第2楽章が印象的。柔らかな音楽はフィナーレでも見事なアンサンブルを聴かせます。右奥に配置されたバロック・ティンパニや、正面奥のホルン(2), トランペット(2)はいずれも古楽器を用いたもので、金管が突出しないバランスが快い、いつものホールでの、いつもの山響サウンドに高揚しました。
あ〜、いい演奏会だった! 帰路の車中、ハンドルを握る手もひとりでにリズムを取るようで、久々の定期演奏会に満足した午後でした。山形に山響があって、ほんとに良かった!
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本日のプログラムは、
- ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲
- ロドリーゴ:アランフェス協奏曲(ハープ版) 吉野直子(Hrp)
- メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調「イタリア」Op.90
沼尻竜典指揮、山形交響楽団
というものです。
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(ちょっと早く着きすぎたかな?)
開演前のプレコンサートトークでは、西濱事務局長と指揮者の沼尻さんが、三度目となる山形の印象、曲目について、ぜひ沼尻さんをと推薦した常任指揮者の阪哲朗さんとの縁などを話しました。ロドリーゴのアランフェスは、通常はギターで演奏されるけれど、ギターの音量の問題もあり、オーケストラとのバランスが難しい面があるそうですが、ロドリーゴ自身によるハープ版はその点で比較的恵まれており、なかなかいいものです、とのこと。阪さんと沼尻さんの縁は、ドイツの歌劇場時代に遡るそうで、先日の山形新聞に掲載されていた阪哲朗さんの若い頃の記事を思い出しました。
さて、最初の曲目は、ロッシーニ。ステージ上には、向かって左から、第1ヴァイオリン(8)、第2ヴァイオリン(7?)、チェロ(5)、ヴィオラ(5)、その右手にコントラバス(3)と弦楽五部が並びます。正面奥にはフルート(2)とオーボエ(2)(うち各1はピッコロ、イングリッシュホルンを持ち替え)。その奥にクラリネット(2)、ファゴット(2)、さらにその奥にトランペット(2)とトロンボーン(3:うち1はバストロンボーン)、右にホルン(4)が前後2列、ティンパニとパーカッションは左端という配置です。始まりのチェロ五重奏はいつ聴いてもいい音楽ですし、イングリッシュホルンの響きもいいですね〜。後半のトランペットのファンファーレに続く「スイス軍の行進」は、運動会みたいで実にスカッとします。
2曲め:ロドリーゴ。ギターほどではないとはいえ、やっぱりハープとバランスを取るには編成を縮小する必要があるようです。指揮台の脇に独奏ハープ、6-6?-4-4-2 の弦楽5部に Fl(2),Ob(2) うち各1が Picc および EngHrn 持ち替え、Cl(2), Fg(2), Hrn(2), Tp(2) という編成です。 ハープはギターと同じ撥弦楽器に分類されると思いますが、響きが比較的持続し、音量も大きいようです。したがって、右手でかき鳴らした直後に左手でパッと音を消してギターのような効果を出しているところもあれば、よく響かせてハープらしさを出していたり、なかなかおもしろい。弦楽セクション、とくにチェロとハープの音色の対比などは、撥弦楽器と擦弦楽器の違いがたいそう魅力的です。
吉野さんの見事なアンコールの演奏を聴きながら思いましたが、ハープという楽器は両手の手指だけでなく足もペダル操作で忙しそうですし、そもそも調弦の本数が半端でなく、音色は魅力的ですがなかなか大変な楽器のようです。なんだか苦もなく演奏しているように見えますが、世界で活躍する陰の努力はきっとすごいんだろうな、と考えさせられました。
ここで20分の休憩です。新型コロナウィルス対策で、ホワイエでのコーヒー等の提供もなし。ちょっと寂しいけれど、まずは音楽が聴けることのほうが大切です。じっと我慢の子であった(^o^)/
最後の曲目は、メンデルスゾーンの「イタリア」。中庸のテンポで、堂々たる音楽になっています。どこか悲しみをたたえながらも堂々とした歩みの第2楽章が印象的。柔らかな音楽はフィナーレでも見事なアンサンブルを聴かせます。右奥に配置されたバロック・ティンパニや、正面奥のホルン(2), トランペット(2)はいずれも古楽器を用いたもので、金管が突出しないバランスが快い、いつものホールでの、いつもの山響サウンドに高揚しました。
あ〜、いい演奏会だった! 帰路の車中、ハンドルを握る手もひとりでにリズムを取るようで、久々の定期演奏会に満足した午後でした。山形に山響があって、ほんとに良かった!
山響定期のレポート楽しく拝見させていただきました。イタリアいいですね!気持ちが明るくなります。今回の会場はテルサなんですね。新しいホールとの使い分けはどんな感じなんでしょう??