山響こと山形交響楽団が演奏する演奏会形式オペラシリーズIII、プッチーニの歌劇「トスカ」を聴きました。2月2日(日)15時より、県民ホールでの演奏です。今回は、
指揮:阪 哲朗
舞台構成・演出:太田 麻衣子
トスカ:森谷 真理
カヴァラドッシ:宮里 直樹
スカルピア:黒田 博
アンジェロッティ:井上 雅人
スポレッタ:岸浪 愛学
シャルローネ:後藤 春馬
堂守:原田 圭
合唱:山響アマデウスコア
山形県立山形東高等学校音楽部
山形県立山形西高等学校合唱団
山形県立山形北高等学校音楽科・音楽部
児童合唱:村山市立楯岡小学校合唱部
管弦楽:山形交響楽団
舞台構成・演出:太田 麻衣子
トスカ:森谷 真理
カヴァラドッシ:宮里 直樹
スカルピア:黒田 博
アンジェロッティ:井上 雅人
スポレッタ:岸浪 愛学
シャルローネ:後藤 春馬
堂守:原田 圭
合唱:山響アマデウスコア
山形県立山形東高等学校音楽部
山形県立山形西高等学校合唱団
山形県立山形北高等学校音楽科・音楽部
児童合唱:村山市立楯岡小学校合唱部
管弦楽:山形交響楽団
というメンバーでの演奏会形式のものです。
「トスカ」というオペラは、政治犯の投獄や拷問あり、殺人の場面を描き、しかも主要な登場人物がみな死んでしまうという陰惨な作品です。しかしドラマティックな歌と管弦楽が織りなす物語は実に説得力があり、観るものの心をとらえて離しません。トスカ全三幕のストーリーは前にレーザーディスクで観て聴いて書いた記事(*1〜3)がありますので省略しますが、実演を聴くのは初めてですので、今回は全般的な印象をレポートしたいと思います。
- まず、第1幕では、低音の迫力にしびれました。オーケストラは全体的に増強されていますが、とりわけオーボエ(2)の他にコールアングレが加わるほか、クラリネット(2)にバスクラリネットが加わり、ファゴット(2)に加えてコントラファゴット、トロンボーン(2)にバストロンボーン(2)が加わるなど、低音部が増強されています。これは作曲者の指示であり、100名を超える圧倒的な合唱もあって、不安な雰囲気や不気味さを醸し出す要因になっています。
- これに対して第2幕では、音量的な迫力よりも心理的なものが重視されているようで、とりわけ悪役の造形がすごいです。スカルピアの悪辣さ、トスカがナイフを振り上げた殺人現場を描くリアリティ。最後の死者への気遣いはトスカの善良さを対比させたものでしょうか。
- 第3幕もまた密かな喜びが一転して悲劇となる緊迫した場面ですが、これをオーケストラが緻密にダイナミックに描き出します。クラリネットの旋律が胸を打つ、名場面がとても良かった。
最後のカーテンコールはもうみなさん拍手の嵐。山響に阪さんが来てくれて良かった。オペラが上演できる県民ホールができて良かった。今回も無事に演奏会に行くことが出来て良かった良かった!
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