山口 泉さんの「まつろわぬ邦からの手紙」はいいね。連載38回目だ。見落としたエッセイもあるが、鋭い指摘はうなずけるものばかりだ。美しい日本!世界が賞賛する日本!だけではない日本の実体(態)を切り開いてくれる視線はいいね。 . . . 本文を読む
狂言はお能と対照的に笑いがあり、風刺に富んでいる。組踊の間の者に類似する。写実的で庶民が登場する点など、似た空気がそこに漂う。組踊の場合、揶揄するところはあるが、風刺の域には届いていない。儒教倫理の足かせだろうか。権力を風刺するまなざしが芝居の中には幾分醸成されているようだがー。 . . . 本文を読む