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国立劇場の「新作組踊戯曲賞」は隔年事に開催したらどうでしょう?琉球舞踊創作大賞と交互に公募するとか~?

2022-04-05 23:42:32 | 琉球・沖縄芸能:組踊・沖縄芝居、他
2010年に開始した創作舞踊大賞も今年で8年目ですが、どうもエントリーする舞踊家の数は多くはない。2020年から二カ年のコロナパンデミックゆえに、社会活動が隔離、分断、停滞・静止状態になる中、創作活動にむけるエネルギーは並大抵なものではなかったと想像できる。

一昨年から始まった「新作組踊戯曲大賞」にしても応募した面々がほとんど同じだという事、またおそらくエントリーした方々もかなり少ないことが紙面から伝わってくる。いったい何人が応募したのか曖昧だ。

第一回新作組踊大賞は伊良波賢弥さん、奨励賞が西岡敏さん、鈴木耕太さん、
第二回新作組踊大賞は鈴木耕太さん、奨励賞は西岡敏さん、伊良波賢弥さん
   佳作に大城貴幸さんである。

つまり他に創作して応募した方はいなかったということかもしれない。同じ顔ぶれが並ぶと、「おや、これはたらい回しではないか」と思ってしまった。伊良波、西岡、鈴木三人が奮闘していることはわかるが、西岡さんと鈴木さんは、共に恵まれた大学教員で授業として組踊の構造や詞章を教える立場にいる。ご自分たちの創作意欲はもちろん素晴らしいが、若い大学生諸君に創作の方法論を教授して、彼らの創作を鼓舞する立場にあるのではないだろうか、と思ったのだが~。

競争の少ない戯曲賞でも栄誉になり、自らの作品が舞台で上演されることは、作品が観客に人気が高まると、持続的に上演されることになる。それは伝統芸能の発展にとって望ましい。

まだ始まったばかりの新作組踊戯曲大賞なので、認知度が弱く、創作への意欲も若い学生たちは躊躇しているのかもしれないが、ここは大学で教えている立場の西岡さんや鈴木さんが、彼らに是非創作する意義と魅力を教えていただきたい。するともっとこの戯曲大賞は活性化するのではないだろうか。

個人的には沖縄芝居の史劇や歌劇の戯曲大賞があっていいと思う。隔年事にでも~。んんん、歌劇や現代沖縄芝居、現代劇の戯曲に挑戦したいな~、などと思うのは自由だが、実際の創作となると、たいへんだね。

 (琉球新報3月30日)

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